攻略対象2人目②
褐色の肌に碧色のくりくりとした瞳。
銀色の髪が風になびく。
幼い顔立ちで私より少し高いくらいの身長の彼は、私より1つ年下なのだけど、年齢より幼く感じる。
その肌の色に似合う太陽のような笑顔で、スキップをするみたいに私に向かってきた。そして勢いもそのままに抱きついてきた!
「きゃあ!」
少しよろけて、まるで乙女のように高い声が出てしまった。
「みーお!つーかまーえたー!」
無邪気に笑いながら、猫みたいにすりすりと頬を寄せてくる。
突然の濃厚なスキンシップに思考が停止していると、またもや隣で苦笑する声が聞こえる。
あ、これ、なんかデジャヴ……
「ははっ、相変わらずお前らは仲良いよなー。もしかして俺お邪魔かな?」
なんかさっきも聞いた台詞ーー!
まってまって、本当に違うから!
ショタキャラは私の好みじゃないんだって!
「ソーダヨ!オジャマムシー!ボクは澪と二人でランチを楽しみたいんだヨー!」
べーっと誠くんに向かって舌を出している。
なんて失礼な!てかガキすぎる態度!さすがゴリゴリのショタキャラ…って感心してる場合じゃなくて!
「じゃあお邪魔虫は退散するよ。あ、良かったらこのパン二人で食ってくれよ。邪魔したお詫びってことでさ」
そう言ってパンの入った袋を押しつけて、誠くんは小走りに去って行った。引き止める間もない。
抱きつかれたまま呆然としていると、私の眼前で目を細めて笑うミロくんが居た。
人差し指で私の髪の毛を掬いとる。
「二人っきりだヨ、澪。パンもヨコサレタし、いっしょに食べヨ?ネ?」
所々日本語が怪しいのは置いといて…
そういやミロくんは、ショタキャラのくせに時々男を出してきたり、色気を感じさせるとこが人気だったなー…
黒い部分も見えたりさ。
モリモリな設定が刺さって熱狂的な信者がいたなー…
…と、ときめろユーザー視点で空想に耽っているうちに、手を引かれいつの間にか二人で座ってパンを食べていた。
あー駄目だ…
こんなところで喪女のコミュ障出ちゃってる。
押しに弱すぎて流されるままになってるよ、本当は誠くんを追いかけなきゃいけないのに、思考と体が全くついていけてないや。
誤解はされまくってるし、本当に誠くんルートにたどり着けるのかな…。
気持ちが沈んでいく。
うつむきながらもそもそとパンを食べていると、下からミロくんに顔を覗き込まれる。
驚いて声をあげた。
ミロくんは頬を膨らませている。




