しんー!がたー!ころー!なー!ういー!るー!すーーーー!わあああああ!!!!
買い込むのはビール。缶チューハイ。ジュース。お菓子。おつまみ。あと保存食。アマゾンで注文した本も届いたし、キンドルで買い足すことも出来る。UNEXT、ネットフリックス、アマゾンプライム全て視聴可能状態。ニコニコ動画もユーチューブもブックマーク済み。
準備はできた。
引きこもる。
今年。2020年は波乱の幕開けとなった。未来からこの小説を読んでいる人には不思議かも知れないが、2019年にこの展開を予想していた人類は、1パーセントも居なかった。日本では、2020年1月6日の厚生労働省報道発表資料が、中国武漢の原因不明肺炎の発生を報じている。おそらくこれが日本政府最古の発表だと思う。
ちなみに当時おれは、正月の旅行帰りで風邪でぶっ倒れてて、ようやく回復しかけたとこだ。後日、あれは実は新型肺炎だったんじゃねーかな・・・と疑った事もあるが、肺は全く痛くなかったし、同居している家族にも感染しなかった(自分自身には発熱、頭痛、吐き気の症状がバッチリ出た)ので、まあ普通の風邪だったのだろう。
そして2月、クルーズ船の騒ぎから国内での活動自粛へと「物語」は大きく育ち、3月、4月と雪だるま式にウイルスは猛威を奮った。日本のみならず全世界で。
今や世界は変わってしまった。・・・このセリフ、おれが言う前に、少なくとも全世界で100万回は発せられたと思うのだが、賢そうだからおれも言いたい。オチは、2021年にさくっとワクチンが開発されて、普通の(?)インフルエンザ並みの驚異に落ち着いて、世界は変わらなかったじゃねーか!でお願いしたい。
とはいえ。このウイルスの辛いところは、持久戦という事。現代人はアホみたいな速さのタイムスケジュールで仕事を組んだり、人生を謳歌する事を良しとして文明生活を送ってきた。そうした新幹線のような、飛行機のようなものを善として、マクドナルドを良しとして、インスタントラーメンを大好き!これはおれの趣味だが、まあそういう感じで。より早くより早く、を善性として生活を設計してきた。
そんな中で、ワクチン開発は早くて来年。免疫はできるかどうか分からない。イギリスやアメリカの見立てでは来年も現在の状態が続いているとか。日本の専門家の話では、1年だとか2年だとか、そういう話をできるほどには何も分かっていないらしい。
消耗戦の状態だ。
実際の死亡者数は、しかし言うほどでもない。アジアでは韓国始め、日本より遥かに新型ウイルスに対して徹底的な防御策を敷いて対抗してきた。日本でそのままやるにはちょっとキツいやり方だが、それらは成功している。
・・・じゃあ問題なくない?自粛とかしなくても、アジア地域の旅行なら、セーフティじゃない?
もちろんそうではない。
日本もそうだが、経済活動を自粛してまで人の行き来を制限して、医療崩壊になる患者総数の爆発を防いでいるに過ぎない。
だからそれと真逆の方針をとっているスウェーデンは、マジでヤバい事になっている。この小説を書いているのは2020年5月2日。
だから歴史的に見れば、スウェーデンのやり方は間違っていなかった、となっているかも知れない。未来には。
けれど現時点で、免疫を持つ確証がない時点でのスウェーデンのやりようは、間違っているような気がする。
しかし各国、日本が正しいかというと、そうでもない。というか、正しい方針が存在しない。
先述した通り、まだワクチンが存在しない。交通制限によって感染拡大を防いでいるということは、倒産する企業、消滅する文化も出てくる。
こうやって好き勝手書いてるネット小説が生きているのは、各種インフラ企業が働いてくれているからで、その働き手を自粛の名目の下にスポイルしているパチンコ店ほかのエンタメ企業、遊園地、水族館、動物園、バー、居酒屋、カラオケ、その他多く。さらには小学校やらの義務教育施設を含む各種教育機関。数え切れないほどの施設、企業が、自粛自粛自粛・・・。
冷静に考えて、超ヤベえよね。
だからスウェーデンは自粛しなくてオッケーっつってて、中国はもう大丈夫ーとか余裕こいてる。蛮勇のようではあるが、実は間違っているとも言い切れない。
このままでは経済的に死ぬ。新型コロナウイルスなんてチャチなものじゃなく、自殺者や経済的弱者が爆発的に増加し、社会不安が増し治安は悪化し、国家は沈没する。
ウイルスでいくら死のうが、それは過去を超えない。例えばエボラ出血熱などに比べれば、コロナウイルスは安心安全としか言いようがない。比べる相手が最悪の存在なので、比較の意味はないが。
世界が一応持ちこたえているのは、経済を犠牲にしているからであって、何のリスクも無しに、ではない。
いつかはこのリスクを取り払わねばならん。パチンコ店開店おめでとー!という瞬間を待ち望まねばならない。
で、それはいつか。
・・・今・・・ではない・・・多分・・・・分からんけど・・・・・おそらく・・・・・そうじゃないかな・・・・・・・多分。
段階的に、徐々に徐々に。ゆっくりと。
いや具体的には分かんねーけど。
まあ、そんな感じで。さっぱり分からない人間としては、外に出歩けないのだから、家で飲むしかねーーな!という気持ちで、酒を買い込んで食っちゃ寝している。
だがおれはただの飲んだくれではないのだ。
家の外に出ない。ヒーローなのだ。外国のアニメキャラも言っている。みんながヒーローだと。
そうか。おれはヒーローだったのか。
そうだと思ってた。知ってた。
そういうわけでキリンやアサヒやサントリーの力を借りながら、このおれは自宅を守護している。端的に言っておれこそが世界の守護者と、そういう事だな。
そしてそれは皆も同じ。自宅で今年のゴールデンウィークくっそつまらんな、と悪態をついている人類全てが守護者だ。
こんな不思議な事態を、おれは知らない。台風のど真ん中で家から出ないみたいな感じか?台風よりちょっと期間が長いけどな。
で。
ここまで読んだ諸君には全く申し訳ないが、この小説には教訓がない。得られるものもない。意味もない。
無いけど。
なんかよく分からんけど、なんか書きたくなっちゃったんだよ。同ネタ多数でも良いんだよ。おれが書きたいんだから。
あああ・・。コロナ収まれ。旅行行きてえんだよ・・・。
そういう怨念を込めて、貴方にお届けしたい。いやそんな事は思ってない。
まあ、そういうわけで。
お休みはお休みして。ダラダラ生きていけるように祈ろう。
なんか知らんけど、黒死病とかヤベーやつは過去にもあったんだ。でも人類はなんか知らんけどなんとなく生き残ってきたんだ。
今度もなんとかなる。
もしなんともならなくっても、そりゃみんな同じだから、セーフ。
・・・セーフ?
またいつか、ワクチン開発された未来で会おうぜ。
んでは。