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鉄と真鍮でできた指環 《1》 ~学院の賢者~  作者: とり
 【本編】第6幕 十月の終わりに
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43.石橋をたたいてこわす






 ・前回のあらすじです。

 『ヒロインのあかねが、使つかにお説教せっきょうをくらう』


 ・今回の大枠おおわくです。

 『主人公しゅじんこう和泉いずみが、行ったり来たりします』








(まいったなあ……)


 和泉(いずみ)は、草の(うえ)をうろうろしていた。


 今月こんげつ(すえ)までに、【迷宮(めいきゅう)】から【魔鉱石(まこうせき)】を十個、集めてこなければならないのだ。


 彼は初等部の六年生――十二才(じゅうにさい)になっていた。(こよみ)は、十月の終わりに差しかかっている。


 【迷宮めいきゅう】は、魔物の()む、魔法資源(まほうしげん)の産地である。初等部の魔術師(まじゅつし)は三階までしか立ち入りを許されていなかった。


 和泉は右往(うおう)左往(さおう)を繰り返す。彼から離れた場所には、(しろ)神殿(しんでん)が建っていた。教員や研究者、ずっと年上の学生たちが、開け放したとびらをくぐっていく。


 白亜(はくあ)の建物を、和泉は振りかえった。


(うーん。でも、オレひとりで行って、大丈夫かなぁ)


 攻撃系(こうげきけい)魔術(まじゅつ)は、まだ自信がなかった。授業での対人戦(たいじんせん)では、順位は下のほうだった。魔物と(たたか)うとなれば、死ぬかもしれない。


(なんで、『魔法(まほう)資源(しげん)探索(たんさく)演習(えんしゅう)』なんて、()っちゃったんだろう)


 それは必修(ひっしゅう)ではなく、自由選択の科目だった。


 理由はハッキリとしていた。気になる女の子が、迷宮に頻繁(ひんぱん)に出入りしていると知っていたからだ。彼女の助けになれるくらい、和泉は魔術師としての腕をみがいておきたかった。


 しかし。学舎(がくしゃ)のほうに、きびすをかえす。


(や、やっぱり、明日にしよう)


 (しろ)めいた(つく)りの校舎は、神殿しんでんからくだる通路の先にあった。和泉いずみは今日も、課題かだいを先のばしにしようとした。







 読んでいただき、ありがとうございました。




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