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鉄と真鍮でできた指環 《1》 ~学院の賢者~  作者: とり
 【本編】第5幕 賢者
42/205

36.年下の女の子






 ・前回のあらすじです。

  『主人公の和泉いずみは、過去をふり返る。彼は六年前に、ヒロインのあかねと、庭で出会った。』


 ・今回の大枠です。

  『和泉が、茜の誘いをことわります』









 午後の授業は、まだ終わっていなかった。今は五時間目の途中である。


 和泉(いずみ)は初等部の五年生だった。


「サボってるの?」


 (あかね)は訊いた。


 少女をよけて、和泉は庭を歩いた。くあてはない。ただ外の空気を吸って歩いていると、いやなことが全部、どこかへ遠ざけられる気がした。


「ねー、ヒマなら遊んでよ」


 茜はついてきた。和泉いずみは立ち止まった。振り返る。


「おまえ、知ってるぞ。史貴(しき) 茜っていうんだろ」


「うん」


 少女は首を縦に振った。


 きん色の髪が、ちかりと木漏(こも)()にまたたく。ペンダントが光る。それはくさりで吊った、指環だった。


 優秀な魔術師に贈られる、『才能ある者』の(あかし)


「いいよな、天才は。そーやって遊んでても、すごい魔法が使えたりするんだもんな」


 (あかね)はキョトンとしていた。緑の目を、パチパチさせている。


 ふん、と和泉(いずみ)は悪態をついた。今度こそ、少女を放って歩いていく。


 彼は茜のことがキライだった。


 自分が欲しかったものを、全部持っていたから。







 読んでいただき、ありがとうございました。




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