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2-2


俺たち4人は無事に学校へと

たどり着いた。


『今日も一日頑張りますか↑』

と猛が背伸びしながら

気合いを入れている。


俺たちは、

それを見て、笑いながら

『そうだな』と答え

教室に向かっていた。


俺と猛と歩美は1年5組


優美は1年3組だった。


『なんで私だけ仲間外れかなぁ〜。私も歩美達と一緒のクラスが良かった。』と言ってきた。

俺たちは

『そうだよなぁ!一緒だったら良かったのになぁ』


と笑いながら話す。


それを見た優美は

『ズルい〜』


と膨れたような表情をしていた。


この時俺は、こんな日がいつまででも続けば良いなぁと思っていた。


玄関に入り、靴から上履きに

履き替えようとした時、

廊下の方で騒いでる声が聞こえた。


『なんだ?なんかあったのか?』


と歩美と猛の顔を見たが

2人ともさぁ〜?みたいな顔をする。


『なんだろう?行ってみよう!』


と言ってきたのは、なんでも興味を示す優美だった。


優美が俺と歩美の手を引っ張る。

俺たち4人は、

騒ぎがある所にやってくると、壁に張り紙が張ってあった。


そこに書いてあったのは、

【大スクープ】

《今年度の入学生の中に違法な手段で入学した者が居たそうだ!それは果たしていかなる奴か見つけ次第、通報してやる》


と言うと張り紙が張っており、俺の背中に冷や汗が出てきた。そんな俺をみた歩美は

『誰がこんなイタズラを!そんな人居たら学校側が許すはず無いのにね。智也行こう!』


と放心状態な俺の手を引っ張っていく。


その時、何がなんだか分からなくなっていた。

教室に着き、

自分の机に座るなり

拍子抜けしてしまった。


『なんで、俺がこんな事になるんだ〜?』


と呪文のように言っていたらしい。


それを聞いていた歩美が

『単なるイタズラよ!気にすること無いって♪私が守ってあげる』


と言って、おきまりのエンジェル・スマイル!


この時ばかりは、

さすがの俺でも効いてしまった。


『ありがとう!でも大丈夫。歩美に迷惑かけないから』


と言うと、

『迷惑だなんてそんな事無いよ!いつも智也には力になって貰ってるから、こう言う時は私の番♪』


と、歩美から嬉しいお言葉!



俺がニヤケていると、

『何、ニヤニヤしてんだよ』


と猛がまた茶化してきた。


『誰もニヤケてねぇよ』

と俺は誤魔化すように言ってのけた。


そんな会話をしていると、


【ピンーポンーパンーポン♪】

『1年5組 神崎 智也君 大至急!職員室に来て下さい。』

とアナウンスが流れた。


俺は、

(やっぱりなぁ)

と思い、教室から出て行こうとした時に、ふと歩美の方をみた。


歩美は

不安そうな表情をしていた。


俺は、すかさず親指を立てて、グーのポーズをして職員室に向かった。

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