2-1
次の日になり、
4月と言ってもまだ朝は寒い。
下から親が起こす声が聞こえる
『智也!もういい加減起きなさい!』
『あと五分経ったら起きるよ!』
と言うと
『もう子供じゃ無いんだから…』と母がぶつぶつ言いながら、奥へ入っていく。
俺がまた寝ようとした時、
『ピンポーン♪』と、
インターホンがなった。
俺は早く寝なくちゃ!
と思った。
何故、
そう思ったかと言うと、
嫌な予感がしたからだ。
かなりのスピードで
《ドンドンド…》と
階段を上がってくる音が聞こえる。
そしたら、
《ドンドンド…ドテン》
と、音がした。
(間違いなく転けたなぁ。あの音は痛そう。)
と、思った瞬間!
俺の部屋のドアが勢いよく
開いたと同時に思った通りの人物が、
『いたかった…! もう、ともや〜♪遅刻するぞぉ』
と歩美が乱入してきた。
『分かったよ!起きりゃ良いんだろ。起きりゃ!』
『分かればヨロシイ♪』
と歩美が腰に手をやり、
どうだ!と言わんばかりに立っている。
俺は素早く制服に着替えて
玄関に向かいながら、
朝食の焼きあがった食パンを
口にくわえた。
『#&£%♀℃』
(行ってきます)
と玄関から出る。
門の前で待っていた歩美が、
寒そうに『遅いぞぉ』
と言ってきた。
『ごめん』
と言って、二人で駅へと歩き出す。
駅までは歩いて3分〜5分の所にある。
駅へと向かいながら、
歩美が
『もう友達出来た?』
と聞いてきた。
『まだ2日目だぞ!そんな早く出来るかぁ』
と俺が言うと、
『あっ、それもそうだよね♪』
と、本日一発目のエンジェル・スマイル
お互い昨日の出来事は話さないようにしていた。
そんな話しをしているうちに
駅に着いた。
駅に着くと同時に電車が来ていた。
さすが、歩美だなぁ♪
計算通り!
と、思っていたら
『智也!さすがピッタリだね♪』
と、歩美が言い出した。
偶然にもピッタリだっただけで計算していた訳じゃなかった。
さっき誉めて損した気分になり、
ため息が1つしたら、
『おぉ〜い!遅刻するよぉ』
と歩美が電車に乗っていた。
俺も急いで電車に乗り込む。
乗り込むと同時に
ベルが《チリリリリィ〜》と
なった。
俺は
(ふぅ〜間に合った)
と思っていたら、
『ギリギリセーフだねぇ♪』
と歩美が言ってきた。
俺はムッとしながら
開いてる席へと移動する。
その後を黙って着いてくる
歩美。
二駅で学校がある駅に着く
約10分ぐらいの
道のりだ!
学校に着くまで
俺と歩美は世間話で盛り上がっていた。
昨日見たテレビの話や
これから部活何をやりたいか等そんな話をしていた。
駅に着くと
改札口で猛が待っていた。
『おはようさん!今日も一緒の登校妬けるね』
と猛が茶化してきた。
『うるせぇな』
といつもの挨拶をすると、
『猛君も一緒に行こう♪』
と歩美が言うと、
『歩美に言われたら断れねぇ〜な』
と猛が待ってました!みたいな表情で言っている。
3人は学校に向かって歩いていると、後ろからかなりのスピードで走ってくる奴がいる。
『ちょっと待って!』
俺たちは振り返ると、
優美がもの凄いスピードで
走ってきた。
『ハァ、ハァ、ハァ、私も一緒に登校するッ』
と息を切らしながら言ってきた。
大勢で行った方が楽しいし、
断る理由も無かったので
俺たちは、『じゃ、一緒に行こうぜ』と返事をした。
優美がなんで足が速いかは、
後ほど分かるから
今は説明は飛ばして置こう。
こうして、これから4人で
登校することをこの日から
誓い合った。
沢山の人に読んでもらえて、凄く嬉しいです。まだ初めて書く小説なので、不安がいっぱいです。もっと楽しく書けるように頑張ります。もし良かったら、評価などしてもらえたら、今後に向けて参考にいたしますのでよろしくお願いします。