1−2
と、こんな感じで
初日が終わり、
帰る支度をしていると
歩美が
『一緒に帰ろう♪』
と言ってきた。
俺は、
別に一緒に帰る人もいなく
『良いよ☆』
と、言い帰る支度をし始める。
その時、
『1年5組の神崎 智也君 大至急職員室に来て下さい。』
とのアナウンスが…
何故呼ばれたのか分からず
歩美に
『俺、なんかしちゃったけ』
と聞いたが、歩美も首を傾げるだけで分からない様子
急いで職員室に向かう。
職員室のドアを開けると同時に先生の目線が一斉に俺の方に
飛んできた。
(おいおい、なんだよっ)
と思いながら、職員室に入る。
『失礼しま〜す』
『神崎きたか!まぁ、こっちに座れ』
と、声を掛けてきたのは
生徒指導部の田中先生だ!
『なんで呼ばれたか分かるか!わかるか?』
と聞かれて、
全然予想もつかない
『なんですか?』
と俺は分からないので聞いた
『今朝、学校宛にこれが届いたんだ。』
「これなんですか?」
と俺は全く分からず聞いた
『これは、入学届けだ』
と先生が言う
俺は思わず、入学届けを手にし穴が開くんじゃないかと言うくらい見渡した。
そんな姿をみて
怪しむ先生!
『おまえが送った物じゃないか?』
と、先生が言い放つ
俺はその時
とっさに思いついた嘘をついた『もちろん僕ですよ! ちゃんと届いて良かった』
と言って、その場を切り抜ける
『そうか! こんな事異例だったから、始めビックリしたのだが、ここまでのやる気があると言うことで、入学決定したんだ! まぁこの事は特例だから他の奴には言うなよ!良いなぁ!』
と、先生がちょっとムッとして言う。
俺は、すかさず
『分かりました。ありがとうございました。』
と言うと
『話はそれだけだ!もう帰っていいぞ』
と先生がいう。
俺は何がなんだか分からないまま職員室を出た。
頭の中で、
(誰が…、何の為…、何故に…、)
を繰り返すだけだった。