表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/15

2ー7

いきなり校内放送が流れた。


【ピンーポンーパンーポン♪】

『1年5組 神崎 智也君 大至急!職員室に来て下さい。』


と流れた。


私は凄く不安になり、

智也は深呼吸を一回して、

教室から出ていこうとする。


私はそんな智也の後ろ姿を目で追っていたら、

智也も私の視線に気づいたらしく、私に目を向けた。


その時の智也の顔は、

何も飾っていない素直な笑顔だった。そして私に、

(大丈夫♪すぐ終わらしてくるから!)

と言っているかのように

親指を立てて、グーとしてきたそれをみて

私は少し安心した。


智也と行き違いに

淳子先生が入ってきた。


『はぁ〜い!みんな席に座って♪』


と、昨日のように明るい先生だ。


私は,智也の事がまだ心配でいたたまれなかった。


そんな私の気持ちを悟ったかのように、手紙が回ってきた。


(なんだろう?)


と思い、手紙を開けてみたら

それは、猛からだった!


《歩美ちゃん、大丈夫か?智也の事だから、上手くやるに決まってるから、大丈夫!今までもそうだったじゃん♪それに俺の親友だぞ!こういう修羅場は何度も切り抜けてきた。だから安心しなって!》


と猛からの励ましの手紙だった。


私は、凄く嬉しくなり涙がこぼれそうになっていた。


私も猛にお礼の手紙を書いている最中、

『この問題を藤崎さん解いてみて!』


と淳子先生が私を指してきたが、私は手紙を書いている事に

夢中になり、聞いてなかった。


淳子先生が異変に気づき、

私の席に近づいてくる。


その距離、2メートル


智也がいたら、先生が来たのを教えてくれるが、今日はいない。


さらに先生は近づいてくる。


私はまだ近づいてくるのを知らなかった。


とうとう、私の隣に立って

淳子先生が私の耳元で

『・・・・・』と言ってきて、

私は嬉しくなって飛び跳ねたかった。


でも、授業中と言うこともあり、我慢をした。


なに言われたかは内緒♪


先生に小声で、

『教えてくれてありがとうです♪』


と言うと、淳子先生もウィンクをして、教卓に戻っていった。


一気に不安が無くなり、

その後は、いつものように淳子先生と明るく授業を受けられた。

皆さん沢山の人に読んで貰えてとても嬉しいです。この次からは、智也の視点からです。探偵智也がどんな動きをするか、楽しみにして下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ