1−1
初めて書く小説なので楽しんで貰えるように書きました。これを読んで貰えて少しでも喜んでもらえたら嬉しいです。
俺の名は、神崎 智也
いよいよ今日から高校生活が始まる
美男美女が集まる聖徳薔薇学園に入学が決まった。
俺は、頭が良くなければ
顔もそれ程良くない
そんでもって
競争率が高い名門高に決まったのだ!
何故、この学校に入れたのか
分からない
頭を抱え込みながら、
何処のクラスか調べていると
後ろの方から
聞き覚えのある声が
『ともや〜〜♪』
俺が振り返るとそこには
幼なじみの藤崎 歩美が腕を上げて
大きく手を振りながら呼んでいた。
歩美はかなりの美人で
しかも頭が良いときている。
『歩美もこの学校なんだ!』
と、俺が言うと
『智也と一緒の学校にしちゃった♪』
と満面な笑みで答える歩美
『一緒の学校にしちゃったって歩美だったら、楽勝だろう!』と俺が言うと、
『それが大変だったんだよ!
色々とね☆ そう言えば、何でこの学校に入れたんだろうと思っていたでしょ』
と、歩美が言う
さすが長い付き合いだ!
俺の表情をみて、ずばりと当ててくる。
それもそのはず、家は近くも近く隣同士で、小学、中学と同じ学校だった。
しかも、夏休みになると俺の家族と歩美の家族で良く旅行に出かける事が多くて隅々まで知っている中だった。
俺は『正直、何でこの学校に入れたのか分からないんだよね
歩美みたいに頭良くないし』
と言ったら、
歩美は笑いながら
『そのうち分かるよ♪智也とクラスも一緒だね☆早く行こう』
と、俺の腕を引っ張っていく
俺は、頭の上に?マークが
いっぱい浮かんでいたが
まぁ、そのうち分かるなら良いかぁと思っていた。
俺と歩美は1年5組。
教室に入るなり、
『智也と同じクラスで良かった』とまたしても天使のようなスマイルをして笑ってる。
俺はもうこの笑顔に慣れてきてたから大丈夫だが、他の奴らにしたらイチコロで悩殺もんだなぁ!
と、思うくらい可愛い笑みを浮かべてる。
そこに、聞き覚えのある声が
『そこのお二人さ〜ん、俺も仲間に入れて〜なぁ』
2人で声のする方に振り向くとそこには、俺の親友である
またしても、美男子の工藤 猛
(くどう たける)が立っていた
『おまえもこの学校だったんだ』
と、少しテンション低めで言うと
『そんな残念そうに言うなや』
猛が言い出す
それを見て、歩美も俺も猛も
笑いだす。
『でもまだこの学校に入れた事が正直分からないんだよね』
と俺が言ったら
猛と歩美が顔を見合わせ
また笑いだした。
俺には何がなんだか
分からなかった
そんな話をしていると、始業のチャイムが校舎内を響きわたる。
ドアが開き、先生が入ってくる
『はぁ〜い、みんな席について』と先生が話し始める
ザワザワしていた教室が
一気に静まり返った。
『今日からこのクラスを担当になった葛城 淳子です。みんなヨロシクね♪』
と明るい淳子先生
正直この時、俺は
(こんな先生で大丈夫か?)
と思っていた。
『それじゃ、みんな体育館に移動してね♪』といつまでも明るいというか
陽気な先生だ。
体育館に集まり、何事もなく始業式は終わった。教室に戻り、各々気が合いそうな奴らと話をしている。
俺はかなりの人見知りをしてしまうタイプなので、中にとけ込めずにいた。
やる事もなく一眠りしようとした時、後ろから歩美の声が
『また病気発生患者発見!!』
俺の後ろで歩美が言っている。
中学の時もいつも言ってくる。俺が寝ようとすると、
何処からかやってきて
このように俺を起こす。
『うるせーなぁ、良いだろ別に』そう言うと、
歩美が
『つまんないなぁ〜』
と、膨れた表情をする。
この顔には
どうしても勝てない俺で
あるからして、ついこの言葉が出てしまう。
『分かったよ!しゃーねーな』
と、言うと決まって
歩美ははしゃぐように喜んでくれる。
端からみたら、
単なるバカップルに見えるだろう!
でも、付き合ったりしてねぇぞ
猛と俺と歩美で
色んな話をしていた
中学の事や子供の時の出来事や時間を忘れて話に花を咲かせていた。
そんな時、
先生がなかなか来ない事を
不思議に思った俺は、
『なぁ、始業式終わったのに先生遅くねぇか?』
と2人に問いかける。
2人は息ピッタリに
『さぁ〜なんでだろう』
と言ってきた。まぁ、良いかと思いまた話を
戻そうかと思っていた時に
教室のドアが勢いよく開いた
『ごめん×2、用意が遅くなって』
と、慌てて入ってきた先生だった。
タイミング良すぎだろ
まさか、狙ってた?
んなことねぇか。
な事を考えていたら、いきなり先生が
『それじゃ、まず初めにみんなで自己紹介しましょう』
と、言い始めた。
(おいおい、ここは小学校じゃないんだから)
と思っていたが、
1人だけやたらウキウキしてる奴発見!!
歩美だった!
『先生、良いね♪』
超、乗り気だぁ
この先思いやられる(泣)
各々、自己紹介が始まった。
趣味の話がをする奴
名前しか言わない奴
やたら自信があるのか
5分くらい自己紹介する奴
そして、俺の番になった。
『神崎 智也です。よろしく』
と一言言って座ろうとしたら
何処からともなく
『短いぞぉ〜』と聞こえてきた
その声の主は歩美だった。
(面倒くせいな〜)と思いながら、
『俺はA型で、双子座生まれで、えぇーと趣味は特に無しこんな感じで良いかな?』
と言うと、歩美は満足したのか首を縦に振っている。
歩美も、猛も自己紹介が終わり、面倒くさい自己紹介タイムが終わった。
(なんで高校にもなって、こんな事しなくちゃイケねぇんだよ)
と思い、ムスッとしていたらまた陽気な淳子先生が
『みんな自己紹介終わった所で席替えターイム♪』
あんた合コンでもしに来たのか?と言いたいくらい
ノリノリで先生は紙に何か
書き始めている。
不安になり、ある方向も見てみるとやっぱり!と思うくらい
もう1人ノリノリの奴と
またお祈りしてる奴が…、
歩美と猛だ!
(歩美のノリノリは良いとして猛はなんで祈ってんだ?)
と、思っていたら
先生が作った
アミダクジが書いてある紙が回されてきた。
適当に好きな所に俺の名前を書く
全員書き終わったらしく、その紙が先生の手の中に渡された。
先生は、黒板に□をやたら書いていく
ルンルン気分で
先生は気分が良いらしい!
全員の名前を書き終えた先生が
『よぉ〜し、このように席替えしちゃって☆』
と、言い放つ。
なんと、
隣には歩美、前には猛の席に
なった。
良かったのか、悪かったのか
分からない席替えになった。
席替えが終わり、
一息ついていると
隣の歩美が
『隣同士になれて良かった』
と言ってきた。
『そうだな』
と軽く流すと
『嬉しくないの?こんな美人が隣なのに(笑)』
と軽く冗談を言って
お決まりのエンジェルスマイル