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泣きっ面に蜂
「くそ…クソクソクソっ‼︎」
ギリギリと奥歯を噛み締め、亮は授業終わって昼休みになるとすぐに教室を抜け出した。
(何だよあのクソジジイ!隣に思いっきり寝てるやつがいるのに、何で俺だけ言いがかり付けられなきゃなんねぇんだよ!)
胸中で論点のずれた愚痴をさんざ垂れ流しながら、亮は足早に廊下を歩く。
その足が向かう先は図書室。彼の荒れ狂う心を唯一癒してくれる場所だ。
あわよくば唯に会えるかもしれないと考えていただけに、彼女が曲がり角から姿を表したのは嬉しい誤算だった。
しかし、亮と目があった唯は、そのままの姿勢で固まり、口をぱくぱくと開閉している。
「黒ーー」
「ご、ごめんなさい‼︎」
彼に背を向けて駆け出す唯を目の前にして、亮の心の堤防は遂に決壊した。




