第1話 神々の箱庭
gods社が先月発表した最新のVRMMO「神々の箱庭」。
13時30分、つまりあと3時間ほどでサービス開始時刻となる。
俺はそこそこゲームもする方だけどVRMMOは「神々の箱庭」が始めてだ。今朝はいつもどうり5時に起床し、今は日課のトレーニングを終えシャワーを浴びてる途中だ。
あとは早めの昼食をとったらバーチャルドリームをかぶりキャラクターメイキングだ。
ここで「神々の箱庭」の仕様や世界観、コンセプトについて話しておこうと思う。
「神々の箱庭」は完全LV性のMMORPGである。プレイヤー自身のLV、そしてスキルLVだ。
プレイヤーのLVはモンスターを倒す事で上がっていき、それを各ステータスに割り振る事により強化されていく。
そしてスキルLVの方はそのスキルを使うたびに少しずつ経験値が入っていきLVが上がっていく。
スキルにはいくつか種類がありエクストラスキルとユニークスキル、ノーマルスキルが代表的だ。
エクストラスキルは、特定のフラグをたてる事で取得する事ができる強力なスキルとなっている。
ユニークスキルは、キャラクターメイキング時にランダムで決められる。このスキルにはLVが存在せず、キャラクターメイキング時以外での取得は困難と言われている。
ノーマルスキルは、キャラクターメイキング時に5つまで取得する事ができ、ここで選ぶスキルによって今後のプレイスタイルが変わってくるといってもいい。
ノーマルスキルには5階級の位が存在し、下級→中級→上級→超級→特級となっている。
ちなみにノーマルスキルはLV1〜11で5つまで、LV12以上で6つ、LV23以上で7つ、LV34以上で8つ、LV45以上で9つ、LV56以上で10つセットする事ができる。
スキルの取得方法はLVが上がると手にはいるスキルポイントを使う方法、イベントなどで手に入れる方法が代表的だ。
あとは称号の存在を忘れてはいけない。特定の行動やイベント、周りの吹聴などにより自動で取得されていき、中には持っているだけでボーナス効果を発揮するものもある。
次に世界観は中世のような街並みが基本になる。ドラゴンや魔物、亜人や魔族といった者たちが生きる剣と魔法のファンタジーな世界となっている。
コンセプトとしては異世界にて冒険者となりリアルとは違うもうひとつの人生を生きていこうだ。
NPCなども世界最大とも言われているサーバを使う事により本当の人間と区別がつかないまでの人工知能を搭載しているというのが売りである。
そうこうしているうちに12時30分になっていた。
いよいよサービス開始1時間前だ。俺は個人識別設定を済ませてあるバーチャルドリームのフルフェイスヘルメットをかぶり布団に寝転がった。
そいてつぶやいた
「リンクスタート‼」
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