日々の日常に隠されていた真実
僕は飼い犬だ。
我が家のアイドルワンちゃんなのだ。
えっへん
皆僕にメロメロなんだ。
僕はね、我が家のアイドルとしてファンサは欠かさない。
アイドルの鏡なのだ。
君も僕のファンになっちゃった?
仕方ないようね
だって僕がこんなにも可愛いから……
何々、ファンサとは具体的に何してるんですか?
そうだな、まずは名前を呼ばれたら
尻尾を振ってファンの元に行くんだ
で、どうしたの? って首を傾げるの
分かる、可愛いよな
僕自身だって知ってる
分かり切ったことなのだぞ
僕が可愛いって
だけど、だけどね
時々考えちゃうんだ
ご主人が本当に僕のファンなのか
僕はご主人が大好きだ
大好きなのだ
だけど、ご主人
ご主人は僕の事、大好きか?
僕のファンで居てくれてるのか?
なぁご主人
教えてくれよ
分からないんだよ
僕はすごい力なんか持ってないから
ご主人が何考えてるか
分からないんだ
なぁ黙ってないで何か言ってよ
見下ろすだけじゃなくてさ
僕を撫でて可愛がってよ
ねぇご主人
僕いい子でしょ
ちゃんとご主人に呼ばれて今だって座って待ってるの
ねぇ偉い子でしょ
だからさ、ご主人
僕を可愛がって
「クゥ~ン」
撫でてくれるのか?
ご主人の手が僕の頬に当たった
あぁご主人
僕はアイドルではなかったんだね
ご主人は僕のファンではなかったんだね




