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エピローグ

2016年

暮の阪神競馬場

「最終コーナー曲がって先頭は、8番クラウドクイーン!後ろとは6馬身!後方各馬をぐんぐん離していく!これはもうセーフティリードか!

後ろからは1番フジミタケ、ナチュラルボディが猛追!だがクラウドクイーン!クラウドクイーン!先頭!クラウドクイーン先頭で見事逃げ切りゴールイン!熱発で阪神ジュベナイルフィリーズを回避し朝日杯フューチュリティステークスに出走し、当日ここ3戦乗り続けた川村尊騎手が落馬負傷などアクシデントばかりでしたが、それをもろともせずに3馬身快勝となりました。そして、今年12年目川村騎手とは同期の鶴崎春希、初のG1タイトルを代打騎乗で勝ち取りました。」

力強い声で実況が叫んだ。その目の前では自信満々でウィナーズランをしている鶴崎がガッツポーズをしてファンの前を通過し競馬場が湧いた。単勝オッズ35.8倍、期待はあまりされていなかったため周りの騎手に叫ぶ人、勝利した鶴崎に「おめでとう」と言うファン、さまざまな人間がいた。

お立ち台にたった鶴崎にアナウンサーが聞いた

「熱発での回避や主戦の川村騎手のケガなどアクシデント続きでしたが、それをもろともせずに見事勝利しましたが、どこら辺で勝てるかもとおもいましたか?」

鶴崎はそう聞かれて少し口を尖らせながら考え言った

「正直なことを言ったら、3コーナー曲がって後ろが全然ついて来てない事に気付いた時にはこれは勝てるなと思いました。」

アナウンサーが続けて

「ここまで、追い込んで掲示板というレースが多かったですが、それが今日は大きく逃げましたがどうしてですか?」

と聞いた。

そうすると鶴崎はニチャニチャと笑いながら

「スタートが余りにも良すぎて、もう行ってしまえと思って逃げてみたら、思った以上に良くてこの馬のペースに任せて見たら勝ってしまいました。正直今回の勝ちはほとんど馬の力だから自分にとってキセキだし、棚ぼたです。」

と答えた。

「最後にファンの皆様に一言お願いします。」

G1後のインタビューのしめの一言を言ったアナウンサーは、言った

「じゃあほんとに一言だけ。タケルー勝ったぞやっとG1タイトル取れたありがとうー」

と満面の笑みでテレビのカメラに向かって叫んだ。

年末にとんでもないキセキを巻き起こした鶴崎春希は希望を持って翌年に臨んだ。



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