【23-1】いざ、ギルド本部へ
不慣れなダブルベッドでの、落ち着かない一夜が明けた。
朝の光を浴びながら、磐座護、カゲロウ、メルの三人は、
ワールド・ギルド・ユニオン本部へと向かっていた。
ポルト・リベルタの中心部。
街の喧騒を押し分けるようにして姿を現したその建物は、
護がこれまで見てきたどの建造物とも一線を画していた。
白亜の外壁は天を突くようにそびえ立ち、
巨大なアーチ状の正門には、剣と盾、そして天秤を模した
ギルドの紋章が堂々と掲げられている。
「うおお……!」
思わず護が声を上げた。
「でけぇ……!
マリーナのギルドも、王都の支部もすげぇと思ったけど、
こいつは桁が違うぜ……!」
「当然だ」
隣でメルが、緊張を隠さずに言う。
「ここは、世界中の冒険者を束ねる場所。
文字通り、“世界の中心”だ。
気を引き締めていけ、脳筋」
「おう!」
護は元気よく返事をしたが、
その声には、珍しく少しだけ硬さが混じっていた。
カゲロウもまた、無言のまま建物を見上げている。
その眼差しは鋭く、しかしどこか探るようだった。
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