【27-EX1】歓迎会の始まり
トルトゥーガの港に停泊する、一行の新たな船――
『最強・ガーディアン号』。
その甲板では、解放された元奴隷たちが、まだ不安と恐怖の入り混じった表情で、互いに身を寄せ合っていた。
彼らは護たちを信じると口にはしたが、長年積み重ねられた絶望は、そう簡単に拭えるものではない。
子供たちは、年長者たちの服の裾をぎゅっと掴み、怯えたように護たちを見つめている。
その重苦しい空気を、真っ向から打ち破ったのは、護だった。
腕まくりをし、船の中央へ進み出ると、腹の底から声を張り上げる。
「よし、お前ら! 暗い顔は終わりだ!」
全員の視線が、彼に集まる。
「俺はな、お前らのことを『奴隷』だなんて、これっぽっちも思ってねえ!
今日から、俺たちは同じ船に乗る『仲間』だ!」
一瞬の静寂。
そして、護は、太陽みたいな笑顔で続けた。
「だから今夜は、その記念だ!
新しい船出と、新しい仲間たちのための――大歓迎会だ!」
甲板の空気が、わずかに揺れる。
「俺が、お前らを腹いっぱいになるまで、
世界一うまい飯を食わせてやる!
楽しみに待ってろよ!」
その言葉に、戸惑いと、わずかな期待が、元奴隷たちの顔に滲んだ。
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