【23-2】世界の中心で明かされる真実
祝!EP100達成!
本部のエントランスホールは、異様な空間だった。
磨き上げられた大理石の床。
教会の大聖堂を思わせるほど高い天井。
世界中の言語が飛び交い、
様々な種族の冒険者や職員が行き交っているにもかかわらず、
そこに騒がしさはない。
統率と秩序が、空気そのものを支配していた。
三人が総合受付のカウンターに向かうと、
中央に座る一人の女性が目に入った。
知的で、凛とした美しさを持つ女性――
その存在感は、周囲の喧騒を自然と遠ざけている。
「うおっ……!」
護が、思わず声を潜めた。
「なんだあの人……
王都のエレオノーラさんとも違うタイプだぞ。
クールで、頭良さそうで、隙がねぇ……!」
その女性――ソフィア・クロニクルは、
護を一瞥すると、冷静で澄んだ声を向けた。
「磐座護様ですね。
マリーナ支部、並びにアウロラ支部からの報告で、
お名前はかねがね伺っております」
淡々と、しかし確かな重みを持った声だった。
「ようこそ、ワールド・ギルド・ユニオン本部へ」
護は、ほんの少しだけ背筋を伸ばす。
メルが一歩前に出て、
セラフィーナから預かった紹介状を差し出した。
「我々は、『最強!スーパーガーディアンズ』の一行です。
渉外審議長アルドレッド様、
並びに総帥閣下への謁見を願います」
ソフィアは紹介状を受け取り、静かに目を通す。
「……ヴァイスリッター侯爵家からの紹介状。
確かに拝受しました」
しかし、その表情は変わらない。
「ですが、アルドレッド様、
並びに総帥閣下への謁見は、完全予約制です。
本日の記録には――」
「予約は取ってねぇけどさ」
護が、軽い調子で割り込んだ。
「なんか、総帥?って人が、
俺に会いたいって言ってたらしいぜ」
その瞬間、
ソフィアの眉が、わずかにひそめられた。
だが次の瞬間、
別の受付嬢が駆け寄り、耳打ちをする。
ソフィアは、一瞬だけ目を見開き、
すぐに表情を整えた。
「……失礼いたしました」
そして、完璧な微笑みを浮かべる。
「総帥がお待ちです。
わたくしが、ご案内いたします」
案内されたのは、本部最上階。
壁一面がガラス張りになった執務室だった。
ポルト・リベルタの街並みと、
その先に広がる広大な海が、一望できる。
そこに、一人の老人が座っていた。
質素なローブ。
穏やかな表情。
だが、その存在そのものが、
この場所の“重さ”を物語っている。
総帥エイブラハム。
彼は立ち上がり、護に手を差し出した。
「ようこそ、冒険者たちよ。
そして――異世界からの来訪者、磐座護殿」
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