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本日飲酒プレイ


仕事を終わらせてログインしました。

今日はちょっとお酒を飲んだのでぽやぽやしてます。


「んー、ゲームでもちょっと動きがふわふわするな」


キビキビはしない感じ。

お試しでカイナ西で狩りをしていく。


※???を倒しました

※ウサギ肉

※格闘ウサギの毛皮


まぁ普通に狩れるね。

最近レベルが上がって一射でウサギが倒せるようになってしまった。そろそろ次の狩場を探す時期なのかもしれない。


「えい『目くらまし』からの『隠れる』」


粉ものをぶつけられたウサギはかわいらしい両手で顔を洗い毛づくろいする。かわいい

そしてわたしを見失いキョトンとしながら辺りを見回している。

わたしは背中を見せたところを弓矢で射る。正面からでも倒せるが、背中側からの方がダメージが高い。バックアタックというやつだろう。


※???を倒しました

※ウサギ肉


『解体』を取ってからは肉が確実に手に入るようになった。なのでアイテム欄の肉の数がすごいことになっている。幸い同じアイテムはストックされるので欄を圧迫することはなかったけれど。

食べて消費するには大変な数になってきたよ。


「行けるな・・・行っちゃおうかな」


カイナ西の先には何があるのか。

ウサギはもう敵ではない。ならこの先の景色に興味が沸いてきた。

実際には一対一で、それに距離を取って戦っているから安全だっただけなのだが、この時のわたしはアルコールのせいか気が大きくなっていた。


西に直進する。

なだらかな丘と草原だった地形が段々と起伏がつき、草の丈が高くなってゆく。木々が作る葉の影が濃く、深くなっていた。

マップでは"デコボコナ丘"とあった。


「歩きにくいなぁ」


モンスターも見つけにくい。

まだ出てくるのはウサギだけど近い距離での戦闘が増えた。危ない場面も何度かある。

森とエルフと弓って相性のいいイメージだけど、そうでもないのかな。わたしは戦いにくい。


そして出会ったモンスターは乗られていた。


イノシシがサルに。

馬に乗るエルフならぬイノシシに乗るサル。


「らいどおん?どっちがモンスターなんだろ。いや、サルはたぶんモンスターだな」


マップだとポチが重なってるのでよくわかんない。赤ポチはあるけど一つだ。でも今まで町の外では動物がいたことはないので両方モンスターの可能性が高いね。


先にどっちから狙うか───サルかな。

サルが騎乗してイノシシに指示を出してるのかもしれないし。サルを落とせばイノシシはどっか行くかもしれない。


「── 一発必中!」


水矢がサルの頭に当たる。サルはビクリと体を震わせるが落ちない。


「げ」


まずい、見つかった。

駆けてくるイノシシの鼻先に粉袋を投げつけるが、混乱したのはイノシシだけだ。サルはわたしに腕を振り回し攻撃してくる。


「シールっ!」


対複数の戦闘に慣れていないことで判断に迷いが出る。

矢も定まらず攻撃が当たらない。


う、く、ぬ、・・・ええい殴っちゃれ!


そしてひどい闘いが始まった。




※VITにペナルティーを受けました

※100G落としました

※石の矢を落としました

※ウサギ肉×2を落としました

「お、初めての耐久力」


他にも落ちたけどね!


「くそぅ。イノシシめ」


イノシシはしっかりモンスターだった。

地面に転がり落ち葉や泥まみれになりながらもサルを射殺したまでは良かった。

司令塔を失ったイノシシは嬉々としてわたしに突撃してきたのだ。

一度二度なら避けれるが地形に足をとられたところをクリーンヒットされたよ。


現代の都会人は自然の起伏に弱いのだ。もっと言うと3センチも段差があれば転ぶくらい弱い。

自分には難敵である。


「再戦するか、あきらめて他に行くか・・・」


ソロで挑むには難しい敵だ。ましてや弓でなどと。

けど、まだやりきってない。

慢心があったために有用なスキルを使いきっていない。


「うん。ならやろうか」


ユエを呼び出して弦の調子を確認する。ユエはいつも通り万全だ。

二射、いや──三射。

三射あれば片方は倒せるかな。


獣なら水矢より火矢の方が動揺させられるだろう。速攻の火矢三射から『隠れる』。その後は流れでなんとかする。

よし、作戦は決まった。


復讐戦(リベンジマッチ)だ!




「・・・あれ?」


続けに二射。それで終わりだった。


※???を倒しました

※???を倒しました

※カキ

※アンガーボア肉

※猪の牙


いや、そこまで出してるならモンスター名を表示してよ。アンガーボアじゃんか。


と、それよりもだ。

最初にイノシシへの攻撃、三射のうちの一射目が明らかに特大ダメージだった。

その一射目で倒してしまったが、前に与えたダメージに比べると四倍くらいダメージが高い。


後ろから。

そしてお尻の所だ。


「背後から、急所・・・ははーん」


背後で倍。さらに急所で倍か。

はかどる。これははかどりますね!



※???を倒しました

※???を倒しました

※バナナ

※アンガーボア肉

※猪の毛皮



※???を倒しました

※???を倒しました

※石ころ

※アンガーボア肉



※???を倒しました

※???を倒しました

※りんご

※アンガーボア肉

※猪の牙



※???を倒しました

※???を倒しました

※石ころ

※アンガーボア肉

※猪の牙

※猪の毛皮



※???を倒しました

※???を倒しました

※???を倒しました

※???を倒しました

※錆びた剣

※錆びた斧

※木の盾

※石の矢×2



※???を倒しました

※???を倒しました

※モモ

※アンガーボア肉

※猪の毛皮



途中でゴブリン集団もいたけど『隠れる』に翻弄されるだけのカモだった。

でも装備を落とすのは嬉しい。盾と弓だけでいいので1000個ほしい。


サルのりイノシシは完全に倒し方を掴んだ感じだ。


穿(うが)てケツ○ナ!」


これでオッケーだ。


「狙い撃つぞっケ○アナ!」


うむ。


「しゃーいにーんぐ○ツアナ!」


視界の端がピコピコうるさいなとおもったらハラスメント警告だった。はい。自重します。


急所に設定しといてひどくない?みんな狙うよね?


そんな狩りな毎日に、彼らは突然現れた。




「ん?どうしたのユエちん。何か震えてない?」


弓に視線を落とすわたしの耳にガサリと異音が聞こえた。

ハッとして音のした左方を見る。


「───武器を置け」


男が現れたのは右の岩の影からだ。

一人をかわぎりにわらわらと出るわ出るわ。

兵士の格好の男たち100人くらいかな?いっぱいの人に囲まれていた。



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