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新精霊 + ※???side + ※掲示板


■■■■■■■■■???■■■■■■■■■



「ほう?ロンメルシアの西に騒乱とは」

「シシャナクに瑕疵ありとのことです」

「密偵を増やせ。それと兵と軍備を少しずつ東に集めよ」

「攻めますか?」

「攻めまいでか。ロンメルシアは国力を落としておるよ。異世界人とやらのおかげでな」

「はっ。ではそのように」

「公国の前にロンメルシアが揺らいだか・・・フハハ」



■■■■■■■■■創造世界公式掲示板■■■■■■■■■


【未確定情報】エリア1こぼれ話し~その22~【民話等】


[ミリオライト]

町民に聞いてみた。


「あぁ、«銀色の月»だろ。彼女はよくやってるよ」


「«銀色の月»?聞き覚えがあるな」


「«銀色の月»だと?前に草原でボヤ騒ぎだしてなかったか?」


「また食品の値段あがったわねぇ」


「領主代行様がつかまったらしいのよ。何か悪いことをしてたみたいでねぇ」


「ちーちゃんのねこがこねこうんだの」


※ちなみにこねこの話は3回目である。ねこが3回こねこを生んだかは不明


[クリオネ]

犯人ね


[ミリオライト]

あくまで噂話だよ。人伝いに情報が伝わると少しずつ齟齬ができていくからね。これだけでは証拠にならないよ


[クリオネ]

燃やしましょう


[ミリオライト]

あれ?キャラ死イベントが嫌いなこがいたような・・・


[クリオネ]

«銀色の月»ってどんな人でしょうかね


[ミリオライト]

これだけ二つ名が売れてるってことは相当やりこんでると思うよ。攻略組みじゃないかな


[クリオネ]

毒殺の準備ならまかせてください


[ミリオライト]

記憶ちがいかなぁ・・・?



■■■■■■■■■■■■■■■■■■



部屋の明るさにうーん、と目を開ければ「おはようございますシィリエ様」とメイドが優しく声をかけてくれる。ログインだけども。

体を起こすのに合わせてベッドの下に靴をそろえて置き、「温かいタオルは必要ですか?」とタオルで顔を拭いてくれる。

モニモニと目やにまでとってもらいながら思うのは一つだ。


桃源郷はここにあったかー


まだだいぶ寝ぼけている。

さっぱりすると気持ちいい。ようやく頭も回転しだしてくるので、いい加減セルティナに言わなければと立ち上がる。


お召し物を着せられてしまった。ついでになぜか撫でられた。


朝食は何だろうか。昨日はベーコンエッグだったので今日はスープかポテトサラダが食べたい。パンがフランスパン系しかないのはちょっといただけない。バゲットとかバタールとかってやつ。たまに柔らかいのも食べたくなる。


しかし朝ご飯を誰かに用意してもらえるのって幸せだ。一人暮らしで生活してるとね、どうしても朝はバタバタしちゃうから───て違う。


目を覚まそう。いや、ログインしてきてるので寝ぼけてるわけじゃない。ロールプレイで遊んでるだけだ。

今日は海鮮サラダでした。うまー


わたしは領主の仕事部屋の扉を開けた。


「セルティナ!」

「あ、おはようございます、シィリエ殿。今日の分の鋼鉄武具はもらいましたか?」

「・・・まだ」

「では差し上げましょう。そうだ、今晩は若狼の腿肉が手に入ったので香草焼きにしてもらおうと思います」

「わーい」


わたしはホクホク顔で仕事部屋を追い出された。


「そうじゃないでしょっ!」


ばーんと扉を開けてセルティナに苦情を申し立てる。


「そろそろ次のマップに行くからっ」

「・・・シィリエ殿、お祖父様が起きられるまでゆっくりされていいのですよ。貴方は祖父を救って下さいました。いくらお礼をしてもし足りないのです」


そう。ここはセルティナさんのご実家。シシャナク領、領都デナント。その一番大きな領主の館だった。

伯爵さんを救ったからと歓待され、三食昼寝のおやつ付き。しかも毎日鋼鉄性の武具が貰えるという特典まである。


わたしここに住むわ


と言うのも流石に三日までだった。こちとら仕事を持つせせこましい社会人だ。

休みすぎると逆に不安でたまらなくなる。

だらけることも堪能したのでもういいかな、そろそろどこか行きたいな、と数日前から動きはじめていたのだが───なぜかようやく今日、セルティナに出立を告げれたのである。


「どこに行かれるか、予定はあるのですか?」

「えっと、カイナ町から遠いほうがいい装備が手に入るらしいから、もっと西に」


セルティナの目が剣呑に光る。


「・・・そうだ、ここの西の場所にサラマンダーが出るところがあるのですが、その皮などは弓使いの冒険者が喜んで装備にしつらえていますよ」


ほう?


「亜竜種と呼ばれる強いモンスターですので、それを少人数で倒されるようなら名声も高まりましょう」


名声はいらないけど皮はいいなぁ。


「ここを拠点にしつつ、狙ってみてはどうでしょうか」

「そうだね。ちょっと狩ってくる!」

「もしものために所持金は預けていかれるのがいいかと」


はーい。




※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました

※猪の牙を落としました

「わたしの0Gが!」


本当に落としたならバグアイテムだな。

APPてなんだろ。

ステータス欄では"魅力"にペナルティが付いていた。ふーん


しかしサラマンダーは今のわたしで倒せるモンスターなのかな。

かなり難しい敵だ。


色々検討してみよう。



≪鋼鉄の盾≫

防御力+12 耐久力200/200

鋼鉄でできた盾


≪鋼の弓≫

攻撃力+13 飛距離-20 耐久力180/180

鋼でできた弓

金属製なので飛距離が出ない



伯爵さんを手伝った報酬の盾と弓だ。このごろはセルティナが毎日1個ずつくれる。明日も貰おう



≪精霊の指輪≫

魔法攻撃力+10 耐久値250/250

杖の代わりになる指輪

宝石に精霊が封じられている


弟からクソエルフの分け前としてもらったのがこれだ。杖を持ち込めない場所にも杖の代わりに持ち込める装備。貴族の装備品らしい性能の指輪である。

精霊が封じられてるとは何か。わたし気になります!とレテに聞いて解除(はかい)したのがこちら



«精霊杖»

攻撃力10 rank D

低級精霊の杖



解かれた宝石から小さな白い精霊が出てきた。小さいけれどランクがユエとシールよりも一段階高い。

ランクはどう上げるのか、と聞けば精霊に精霊をささげるのだと。共喰いかな?あながち間違ってはいないそうだが、同じ存在として一つになるだけなので血なまぐさくはないそうだ。

レテの説明中にプルプル震える杖精霊ちゃん。大丈夫、君をささげたりはしないからね。怯えられるってやっぱり共喰いじゃないかなぁ。



«精霊杖 ロー»

攻撃力10 rank D

低級精霊の杖



ローちゃんです。ローちゃんは私の右手に待機してもらった。持たなくても効果があるらしく、右手に魔術矢を発動すると攻撃力分の数値が魔術矢に加算されるっぽい。強い。


他にもいくつかスキルを取った。



名前 シィリエ «銀色の月»

種族 ハーフエルフ

職業 狩人

年齢 15


・スキル

弓Lv7 貫通矢 一発必中

弓精霊Lv7 クイック

盾精霊Lv4

杖精霊Lv1

火魔術Lv5 火矢 火炎弾

水魔術Lv5 水矢 水球


・スキル

裁縫Lv6 連縫

木工Lv7 線切り


・スキル

遠矢 野駆け 俊足 忍び歩き 回避 解体 目くらまし 集中

鷹の目 隠れる 魔素消費減少 魔素治癒力 魔物知識 精霊の友


«転移の精霊 レテ»

ーー rank D

一度行ったポータルに移動できる

人々の願いによって生まれた精霊


«精霊弓 ユエ»

攻撃力6 rank E

低級精霊の弓


«精霊盾 シール»

防御力9 rank E

低級精霊の盾


«精霊杖 ロー»

攻撃力10 rank D

低級精霊の杖



『俊足』『回避』『魔素治癒力』『魔物知識』だ。


俊足回避は敵と距離を取るためのもの。魔素治癒力はMPの回復力が上がる。

消費を抑える魔素消費減少もあるので、かなりMPが抑えられる。精霊1体なら出しっぱなしでも回復が上回るくらいだ。

そして魔物知識。こんなんである



≪サラマンダー≫

属性 火土 弱点属性 水?

亜竜種と呼ばれる半竜の一種

火に強く、口から火のブレスを吐く

動くものを追いかける習性がある



なんとこれを読めば対処法や弱点がわかるのである。

弱点・・・半分だけ記入された。

はじめは"??"だったので弱点属性で攻撃したから埋まったのだろう。

まぁね、1ポイント出しただけで全ての弱点が看破できるなら攻略本はいらないのだ。

重要な知識は自力で埋めろということか。



一度敗北したサラマンダーだけど、これが難しい。

デナントから西に行くと"竜の爪痕"とよばれる谷がある。谷の台地と底との高低差はそこまででもない。が谷底には恐ろしい光景が広がっている。

群れだ。

サラマンダーは群れになる。

寒さ対策なのか風の弱まる谷底でかたまってのったりしているのだ。


のったりしてるのに攻撃を受けてからの反応は早かった。

かたまっている全てのサラマンダーが音を立てて疾走してくる。移動系スキルを持ってるわたしより速い。

そしてブレス。

範囲も火力も高い遠距離攻撃だ。

これにはわたしも1デッドするしかなかった。


「水矢は弱点のはずなんだよね。一匹、群れからはぐれてるやつがいれば・・・」


崖上から一匹はぐれないかと待っていたが全然そんなことは起こらず。

しかたなしに動くものを囮にすることにした。


『動くものを追いかける習性がある』


これを信じて。

囮はサラマンダーを群れから引き離せる脚のある生き物でなくてはならない。

わたしだ。

引き離してから『隠れる』で隠れつつ攻撃を加えよう。


この作戦が当たり、


※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました

※粉袋×2を落としました

※薬草×3を落としました

「だめじゃん」


一匹引き離せた。


※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました

※モモ×4を落としました


隠れるのがおそかったかな。


※STRにペナルティーを受けました

※0G落としました


隠れてるとこ雑にブレスするのやめてもらっていいですか。


※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました


ブレスが曲線描いて落ちてきたんですが。嘔吐物みたいなものですかそうですか。


※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました


ブレス。


※APPにペナルティーを受けました

※0G落としました


ブレ。


※MAGにペナルティーを受けました

※0G落としました





「ほぎゃあ」


「・・・シィリエ殿、どうされました?」

「ぶれすひぎぃ」

「・・・水飴がありますよ。あげましょう」

「あまいのすきー」

「伯爵家の娘になれば、いつでも食べられますよ。うふふ」


うーん、どこかにもう一枚盾があればなぁ。ブレスを防げる盾が・・・。じー


「外見がお疲れのようですし、風呂に入られてはどうですか?良い案も浮かぶかもしれません」

「お風呂!入るー♪」


疲れたあとにはお風呂よな。さっぱりしてこよう



■名前???な人の名前は最後まで判明することはありませんでした。


■感想やブックマークや★の評価が付くとうれしいです。

★は後で変えることもできるので仮★でもいいのでつけてくれるとうれしいです。

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