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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

とある事件の結末

作者: 更夜

現在の風潮への、個人的な考えからの話なので、不快に思った方はごめんなさい。


話に不快な方が多ければ、削除するかも?

公共交通機関において起こった無差別傷害事件にて、真っ先に逃げた人と擦り傷を負いながら取り押さえた人。


誰かが撮影した事件動画が、動画投稿サイトで閲覧、拡散されて、前者は猛批判、後者は絶賛された。

それだけに留まらず、逃げた人の個人情報が特定され、非難や嫌がらせ行為が止まらず、逃げた人物は退職、家族離散にまで追い込まれた。



数年後、前者の子供は母の実家である田舎に引っ越し、そこでも虐められ、その為自分はどんな時でも逃げないと決意し行動していく。

そんな強気な言動が功を奏し、ヤンチャな子達を中心に、徐々に周りに受け入れられていった。


そしてある日、子供達の度胸試しで、立ち入り禁止の山に入り、飢えた熊に遭遇、皆を逃す為にと立ち向かって重傷を負う。

幸いな事に、逃げた子が連れてきた大人達によって、熊は追い払われ、後日熊も射殺された。子供も一月程の入院で無事退院。

母から泣かれ、周りからは怒られ、一緒に居た子らも後ろめたさも有ってか遠ざかられる。マスコミは同情的なものも多かったが、無謀が過ぎると批判も少なからずあった。

ちなみに、マスコミやコメンテーター、ネットでの意見には、重傷を負ったのは熊への愛情不足、現代人の野生本能の低下、殺処分された熊の命の方が大事等、ズレた批判もあった。

だが、彼の境遇や行動の原因に自分の言動があった事は、取り上げられる事はなかった。


その熊が以前罠に寄って捕獲されていたが、可哀想に思った動物愛護精神に溢れた第三者によって、勝手に逃がされていた事も後日判明。

そのことの方がネット上で炎上した事で、子供への関心は薄れていった。



後者の子供は周りにチヤホヤされて、自分も父親の様に成ると意気込む。

そんなある日、台風一過の後、増水した川に子猫が流されている所に出くわした。

周りに、極端な動物愛護精神を持つ親の子供が居た事、他にも、その子がチヤホヤされて天狗になっている事を面白く思っていない子が一緒に居たことが災いの理由の一つ。

又、その子自身も泳ぎに自信があった事と、普段偉そうにしてるのに助けないの⁉︎という周りからの強い圧力に負けた事により、着衣のまま川に飛び込んだ。

そして溺れた。


プールで水着を着ての泳ぎは得意だったが、荒れた川での着衣のままの泳ぎの困難さは彼の想定外のものだった。

幸い、通りがかった別の大人に助けられたが、意識不明の重体になる。


無責任に煽った子らは、彼が自ら勝手に飛び込んだんだと、自分達は関係無い振りをした。彼らが子供である事もあり、何らかの責任を問われる事はなかった。


この事件も、父親が話題の人物であった事もあり、マスコミにそれなりに大きく取り上げられた。

ただ今回は、父親に対しての批判が多かった。


以前のマスコミのインタビューで、自分の子にも人として誇れる行動をして欲しいと発言していた事もあり、カエルの子はカエルでなかった、調子に乗りすぎた、英雄も子供の教育には失敗したと、ネット上でも批判的な意見に溢れた。

つまり、手のひら返しが凄かった。


後日、この家族も別れる事になった。


無差別殺傷事件に関わった人達は、皆、本来なら受けなくてもいい批判を受け、皆不幸になった。


そして、批判した人達は、誰も責任を取らなかった。

実は体験談も少し混じってます。

何処かは内緒です。

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