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公爵令嬢は転生したい  作者: 中兎 伊都紗
第一章 公爵令嬢は転生したい(第2部:火の国)
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第28話 公爵令嬢はつかりたい

 食べ終わった後は、リオスと一緒に火薬草を大量に採取した。

採取が終わった後、竜の姿に変身し帰ろうとするリオスを呼び止める


「待って。リオス。滝つぼに入ってから帰りたいからちょっと待っててもらえるかな」


「人は滝つぼに入るの?」


「そうだね。人は温かいお水がたくさんあるところに入るのが好きなんだ」


「温かい?それなら僕も入るー!」


ザブンっと音をたてて先にリオスが入る。


「ぬるい……」


少し不満そうだ。衣服を脱いで入るか、着衣のまま入るか少し悩んだが、ここに人は誰もいないと思い衣服を脱いで入った。


「あー、極楽。極楽」


小説に出てくるセリフをここぞとばかりに言ってみた。


「お姉ちゃん!ここから温かいお湯が出てるよ!」


岩の隙間からもお湯が出ているようだ。リオスでちょうどよいということは熱いに違いない。


「極楽。極楽」


リオスも私の真似をして熱いお湯につかった。


 十分に疲れが取れたので、下山して町に向かう。関所を通った後は、ケーキを食べる時にいきなり現れると不自然なためアンディーンを呼んで一緒に冒険者ギルドへ向かった。冒険者ギルドに入ると昨日と同じく人が賑わっていた。換金の順番待ちをしていると大きな声が耳を貫く。


「フィーナさん!探しました!今朝は傷を治していただきありがとうございます!」


「いえいえ」


フィーナという単語に周りがざわつき始める


「フィーナってあの魔水竜カリブデスを倒したっていう人か」

「倒した後、たしか行方不明だが死亡したってことになってなかったか」

「光の国の英雄様が、火の国にいるわけないもんな」


死亡はしてないんだが、魔水竜の魔力を圧縮されたビームを正面から受けたので、死んだと思われてもおかしくはないだろう。


「フィーナさん、お礼にこの町で有名なケーキでもいかがでしょうか。もちろん他の方もご一緒に」


私が答える前にリオスが無邪気に答えていた。


「行くー!ケーキ3個食べたい!」


「そなたは、話がわかる人間だな」


「何個でもいいですよ。通常のポーションでは治せないような傷も治して頂きましたから」


リオスとアンディーンが乗り気すぎて断りにくい。節約したい気持ちもあったため、ご相伴にあずかることにした。


「この時間は混むので、先にカフェテラスに入って待ってますね」


「分かりました。ありがとうございます」


 男性がお店を出ると、受付嬢から番号で呼ばれた。

 10束ほど鞄に残して、火薬草を受付嬢に渡す。

 火薬草はこの町の名産で生息地では取りつくされほとんどないらしく、かなり驚いた表情をされた。

 受付嬢は手早く大量の薬草をカウントし、銀貨を持ってくる。ちょうど100束あったようで、8銀貨を渡された。

 ギルドを出て、カフェテラスに向かう。


 カフェテラスは女性客で賑わっていた。お店に入ると客から熱い視線を浴びる。何か変なところがあるかと客の視線を辿ると、皆アンディーンの美貌に見とれているようだった。


「フィーナさん、ここですよ~」


先に4人掛けの丸いテーブルに座っていた。

席に座り、何を頼むか決める。


「注文してきますね」


男性が席をたって、注文と支払いを済ませ席に座る。


「そういえばまだ名乗ってませんでしたね。火山村の長のバルマと申します」


「改めまして、私はフィーナで、赤い髪の男の子がリオス、水色の髪がアンディーンと言います」


ケーキと紅茶が運ばれ、机の上に置かれる。

リオスは元気よく頬張り、アンディーンは貴族のように上品に食べていた。


「実は光魔法が使えるフィーナさんに、折り入って頼みたいことがあるんです」


「どのような内容でしょうか」


「個別依頼を受けていただけませんか。噴火で怪我をした住民を光魔法で治して頂きたいのです。本来はポーションで治すべきですが、ポーションの数が足りず困っているのです」


「はい、いいですよ」


二つ返事ですぐに答えた。誰かを助けることは義務だという教育を受けてきたので、躊躇は無かった。噴火した火山に近づくのは危険が伴うので、すぐに返事を貰えると思わなかったのかバルスさんは唖然としていた。


(いや、バルマな。何なにくわぬ顔で人の名前を間違えているんだ)


「ほ、ほんとうですか。ありがとうございます。明日の朝、冒険者ギルドへ依頼を受けに来てください。村までは私が案内しますね」


ケーキを食べ終わり、お店を出る。

 

 町の景色は夕闇に染まり、屋台も店じまいの準備をしている。建物の灯りがつきはじめる。

 今日泊まる場所は、昨日と同じ宿屋に泊まることとした。

 30銅貨を支払い、部屋へ入る。夜ご飯の時間だが、アンディーンもリオスも先ほどまでケーキを食べていたのでおなかいっぱいだと言う。かくいう私もお腹が膨れている。早めにご飯を食べると、夜遅くにお腹がすいてしまうことが多い。念のため5銅貨支払い、夜食用の軽食をつくってもらった。

 机の上に置き、リオスにお腹がすいたら食べていいよと伝えた。道中で湯浴みも済ませたので、今日は早めにベッドに入った。

主人公所持金:8銀貨28銅貨(+8銀貨)


これでしばらくはお金に余裕が出来そうです。

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