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第6話 作業開始

 業者がPCやら何やらを運び込んでその組み立てが終わった後、変わり果てた自室の入口で俺は呆然と立ち尽くしていた。いや部屋が半分異界なんよ、マジで。


 モニターが6つもあるうえ手元になんか液タブがある…いや画像弄るとは言ったけど絵は描けないよ俺!?んで立派なメカニカルキーボードがあるねすごいね。めっちゃ推し心地いいけど前世で薄型キーボードばっか使ってたからすごく違和感あるよこれ。ちなみにキーボード用の引き出し型サブテーブルが斜めに展開できるみたい。使いこなせるかは謎。


 サイドボタンついてるけどゴツくはないマウスに広いマウスパッド、触り心地に既視感ある気がしたけどそうかこれプレイマットだ。プレイマットの代用にいいかも…そんな使い方したら妹に何言われるか分かったもんじゃないから無理か。


 ここまでなら前の世界でもまあ無くはない感じなんだけど、PC本体がやばい。だってサイズがおかしいし、1ラックくらいあるよこれ。


 ちなみにこんだけ厳ついPCを用意した犯人()は、極めて普通のノーパソを持っていたそうな。別に使いたい訳でもないんだと。なんなんだ一体?


 あれこれ言ってても仕方ないのでとりあえず起動して初期設定をする。特に問題なく設定を終え、まっさらなデスクトップが映る。例によって備え付けのソフトは色々と頼りないので導入していった。こんなすごいPC(語彙力)なのに入れてるのフリーソフトなのはどうなんだろうか。


 それはさておき早速カードを作っていく事にする。1番やりこんでいたTCGは非コスト制なんだけど、やっぱり初心者には敷居が高いのでコスト制のTCGにする。


 入門向けなのでバニラ(効果をもたないカード)を中心に最低限の駆け引き要素や逆転ギミックを盛り込む。正直淡白すぎて面白くないんじゃないかと不安になってきたので、ちょっと踏み込んだ効果のカードを入れ替え用に用意しておく事で自分を落ち着かせた。


 ゲーム面は概ね完成。デザイン面にちょっと問題があって、枠とかは別にちょっと自分で描けばいいからよかったんだけどイラストが無いんだよね。最初はフリーイラストの大御所みたいな所があると思ってたんだけど見当たらず、それに伴ってカードの名前も決まってないんだよね。


「どうすっかなぁ…」


 体をほぐしながらふと後ろを振り返ると開きかけのドアから顔の半分だけ出してじっと見つめてくる視線が…って怖いよ妹!いつからいたんだよ!?


「…ご飯、出来てるよ。」

「えっと、いつから見てた?」

「…さっき?」


 いやなんで疑問系?次からは気にせず声をかけてくれるようお願いしながら夕食を取るのだった。

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