第5話 俺のPCェ…
なんか店員にお客様相談カウンターまで連れてこられた。もしかしなくても、これ鴨にされてるよね?
「それでお客様はどのような用途でPCをお探しでしょうか?」
「いやべつにあのおすすめので良いんですが…」
「いえPCは用途に合わせたのが1番です!…大体あのPCが無駄機能まみれかつ何をするにしても1歩足らない初心者殺しのメーカーのエゴまみれなのが…」ブツブツ
「…えぇと。」
「あっいえ!大変失礼しました!」
なんか心の闇が漏れ出てそうだった。とりあえず鴨にはされてないっぽい?
「ちょっと画像弄る程度なんで安めのでお願いします。」
「1番良いので。」
…何を言っているのだ妹よ。そんな予算ないよ!それにほら店員さん困って…ってあれ居ない…いやなんかめっちゃ物々しいPCもって来た!そんなの家電量販店にあっていいのまじで!?
「こちらはいかがでしょうか?」
「いやちょっと…」
「それが1番良いの?」
「はい!これが当店…
…あーもうこれ横から何言っても駄目そうだな。妹の方が話し込んでるしどうなるんだ俺のPC…
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暫くして話がまとまって店を出た。なんでも店にあったのより上のが家に直接すぐ届くらしい。あれよあれよという間に支払いまで終わっていたがさらっととんでもない額出してなかったか?妹はすごく満足げだけど、怖くてもう2度と妹と買い物には行けないと思う。