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第43話 なんか来た

 次の日、もはや惰性でしかないままPCに向かっていた時、誰かから電話がかかってくる。見ると相手は健斗のようだ、何のようだろうなとぼんやり考えながら電話をとる。


「もしもし、どうした健斗?」

「お…おお、相変わらず慣れねえなこれ…じゃなくてだな、連今お前どこに居る?」


「今…?どうした急に。」

「とにかく、どこに居るんだ?」


 電話越しの健斗は心なしか焦っている様だが、何事かわからないままとりあえず普通に答えておく。


「家だけど…それがどうしたんだ?」

「いつもお前が出入りしてる家だな?そうだよな?」

「それはそうだろう…他に何があるんだよ。」


 そのまま電話は切られる。あいつなあ…なんなんだろうか一体、いきなりかけてきたと思えば一方的によくわからない事を聞いて切るし。


 仕方ないのでまたPCに向かい直して続きをする…といっても何か進んでいた訳ではないのだが。そうこうしてると、インターホンが鳴った。


 玄関先に行くと先に妹が出ていた。けどなんか様子がおかしい。


「おにいのクラスメイト…おにいに何の用?」

「それはちょっと言えないな、これは男の話だ。」

「ならおにいは呼べない。1人で出歩くような不用心な男の怪しい話なんか、おにいに聞かせる訳にはいかない。」


「おっ…おう…いや!悪いがこっちも引けないからな。何としてでも…」

「そしたら不法侵入で警察を呼ぶ。」

「あ…そうかこっちだとそういう訳にも行かないのかよ…そこを何とか!頼むよ妹さんよお…」

「ダメ、帰って。」


 なんかすごい状況だった。隠れて様子を窺ってたんだけど流石に健斗にバレて…


「おい!何そこで見てるんだよ!早く来いよ!」


 そう言われたので出る事にする。…しかし何であんな変に誤魔化してるんだか、普通に用件を言えばこんな事にはならなかったろうに。

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