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第3話 それでも

 12時過ぎに妹に起こされ昼食をとる。正直何も食べる気分では無かったが妹に心配かける訳にもいかないので至って自然を装って食べる…


「おにい、調子悪いの?」


…がお見通しの様だった。


「いや、ちょっと頭が痛くてね…」

「…!鎮痛薬ある、冷えピタも。」

「いや、そんなに酷くないから大丈夫だよ。」

「無理は駄目。食べるの辛い?ゼリー買ってくる。」

「待って大丈夫だから。本当にちょっとだけなんだってば。」

「本当に?本当?」


 身を迫り出して上目遣いで聞いてくる。そんなに酷く見えたのだろうか。それにしたって過剰な気がする。


「大丈夫だよ、本当だって。」

「…そう。」


 なんとか誤魔化せたようだ。

 

――――――――――――――――――――――――


「はぁ…」


 妹を誤魔化せたからといって自体が改善する訳もなく、何度も調べに調べたが俺の求めてたものはなかった。というか男向けの何かですら服等の必需品を除いて存在しなかった。


 なんでなのかは一目瞭然だった。なぜならこの世界の日本の総人口5000万そこそこに対して男性人口が1万届かない程度、つまり男女比1:5000であり割に合わないのだろう。もっと言えば同年代は100人に満たないようだ。元の世界でもTCGの人口の殆どは男だったし、むしろチェス将棋が残ってる事すら奇跡的なのかもしれない。


 それでも俺は、やっと見つけたやりたい事を諦めたくはなかった。

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