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第32話 学食

5時更新維持は困難そうなので、申し訳ないですが、これからは8時更新になると思います。

 次の日の昼休み、何かする事を諦めた俺はなんとなく学食に来ていた。そもそも来週には昼休みの時間埋まるし気が急ぎ過ぎていただけなんだよな。


 まあそんな訳で普段弁当を作ってくれる妹に今日は学食にすると伝えたらやたら心配されたけど、元々前世(まえ)は学食派だったし特に心配されるような事は無い…はず。


 学食は前世と比べてもぱっと見大差は無さそうだ。メニューを眺めながら何を食べるか考えているといきなり誰かに腕を掴まれる。


「えっちょっと。」


 引っ張られるままにする訳にもいかず引っ張ってきている相手に会話を試みるが…


「いいからついて来い。」


 引っ張ってきてるのが男だと気づいて仕方なくそのまま着いていくことに。健斗じゃない以上恐らく相手は先輩だろう。学食は比較的空いてるとは言え視線が集まりつつあってここで騒ぎを起こして目立ちたくはないし、先輩と不和を生むのも避けるべきだしな。


 そのままいつもの男子自由室まで連れてこられた。なんでか、変に遠回りさせられたのだが。


 そのまま部屋まで入る、分かんないけど悪意があるような感じには見えないので素直に入ることにする。


「とりあえず座れ。」


 言われるままに座るとその向かいに先輩であろう人は座った。


「ここが男子自由室だ。ここは俺たち男子だけが自由に使える。」

「…ええと、知ってますよ。」


「…知っていて、学食まで何故行く?」


 え?言っている意味が分からずポカンとしていると先輩らしき人は溜息をついて話を続ける。


「そこにある電話は見えるよな。」

「それはまあ、はい。」

「あれで直接注文できる。…メニューは学校のサイトに載ってる。」


 え?そんなこと出来んの?…あーいや、そんな事万野先生が言ってたっけか?


「これで無理して学食に行く必要は無いと分かっただろう?」

「えっと、別に何か無理する様な事ありましたっけ?」


 先輩(多分)はまじまじとこっちを見てくる。そうした後にまた溜息をついた。


「今年の1年は両者とも変わり者だな。普通あれだけ女にじろじろ見られながら食べるのは苦痛で仕方ないだろう。」


 俺の扱いが健斗と同等になってしまった。てか健斗も来てたのか。


「えっとそれで先輩?ですよね。名前を聞いても?」


 仕方ないので笑って誤魔化しつつ話題の転換を図る事にする。

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