第13話 めげない
初心者向けの説明は何度もした事があるので説明には手間取らなかったが、状況は芳しくなかった。
「こ、これで止め…で良いんですよね?」
「うん、あってるよ。」
「えっと、どうすれば良いんだろう?」
「好きにして良いよ、困ったなら使える中で1番コストが大きいのを使えばいいから。」
こんな感じでゲームの流れを把握するので手一杯って感じでとても遊ぶ、という所までもいかなかった。講習会では興味持ってる人が来ていたから、やっぱり勝手が違うな。
みんな昼食も取ってないだろうしそこそこに切り上げる。
「あの、えっとその…」
「いや、大丈夫だよ。こうなるのが想像できてなかった訳じゃ無かったし、十分助かったよ。」
もうちょっと時間があればまた変わるかも知れないが、正直徒労に終わる可能性が高いしこの子達には向いてなかったってことで良いだろう。…最初から上手くいくとは思ってなかったし大丈夫大丈夫。
「あっでもみんなには秘密にしておいて貰えるかな?先に広まっちゃうのは困るし。」
「はい。」
「そうですよね。」
口止めしておけば少なくともすぐには噂にはならないだろうしとりあえず良いかな。
――――――――――――――――――――――――
次の日の昼休み、隣の班の5人に声をかけていた。
「ちょっと良いかな?」
「…へ?」
「あっ!えっと…」
「あれ、城加君どしたん?何かあった?」
普通に返答してくれたのが阿黒京さん。ここ2日のイメージだけど常に明るくて交友関係も広そうな感じの子。いきなり話かけても阿黒さんがいればなんとかなりそうだからこの班選んだ所がある。
了承の後に今日もまた男子自由室に向かうのだった。




