第11話 ちょっとした懸念
前話で先生の名前入れ忘れてたんで修正しました。この先ちゃんと使われるかは不明ですが。
体育館に向かい入学式を無事に終えて教室に戻ってきた。これから1人づつ自己紹介をするそうだ。女子の自己紹介を聞きながら何を話すべきか考える。
健斗がここまで目立っているから変な事を言わなければ、余り目立たずに済むだろう。まあ、男の時点で目立つから色眼鏡なしでTCGを勧められる事は無いんだろうけどそれでも少ないに越した事はないし。やっぱりTCGを楽しめる人とやりたいしな。
という訳で無難に終わらせた。健斗も特に変わった事はしなかったからまたみんな固まるような事態にはならずにすんでよかった。
とはいえやっぱり注目がすごい。先生が話してても視線が集まってるのは最初のアレのせいか、それともイケメンだからか。
まあこっちで男子と会った記憶がないから、もしかしたら俺が異常な可能性も無きにしもあらずだがその可能性には目を瞑っておく。流石にあれが普通はないだろう。多分きっと。
まあそのままホームルームが終わって家に帰宅する。帰りももちろん送迎で健斗も一緒だった。どうせなのでアレについて聞きながら少し誤魔化してた事を探ってみる。
「なあ健斗、なんで最初にあんなやっちまったんだよ。」
「いや、あのぐらいが普通だと思ったんだけどな。俺の居たとこじゃそうだったし…」
「健斗はどっかからこっちに来たのか?」
「ん〜まあ…そんな感じだ。多分。」
この感じ、俺と一緒で記憶持ってたりとかなんだろうか。いや俺がそうだから過剰反応してるだけで、実際は関係ない可能性のが高いか…にしても取り繕うの下手くそだな。いや俺も人の事言えたもんじゃないか。
一応、健斗がその可能性がある事を考慮に入れるのだった。何がある訳じゃないがTCGを知ってたとしたらややこしい事なるかもしれないしな。




