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第10話 勢いがすごい

 国立深華高等学校、創立79年の伝統ある…なんて事はなく僅か十数年前に設立された、新しめの高校である。


 日本が他国に遅れを取らない為の最新の教育機関、を名乗った男子教育特殊校…国から男子を入学させる為の認可が降りた学校だ。通称は男子特校。


 そんな事を思い出しながら俺は今、送迎車から降りてその7階建てに及ぶ大きな校舎を見上げているのだった。


「でっけえなおい。」


 健斗の呟きに内心同意してると、向こうから誰かがやってきた。


「はじめまして、私は万野(ばんの)、君達の担任になる。これから教室に向かうが…大丈夫そうだな。」

「何がですか?」

「着いた時点で体調を崩したり、気が立っていたりする生徒も少なくないからな。」

「随分とアレなんだな、こっちの野郎は…」

「こっちの?」

「あーいやなんでもねぇ。」

「さて、ここで話し込んでいられるほど時間に余裕があるわけじゃないからな。ほら行くぞ。」


 健斗が引っかかる言い方をしていたが、先生が話を切り上げたのでとりあえずついていくのだった。


――――――――――――――――――――――――


 教室に入ると既に女子生徒は全員揃ってたようで視線がこちらに集まってくる。正直ちょっと居心地が悪い。そう思ってたら、


「俺は早栗健斗、健斗でいいぜ!みんなよろしくな!」


…横の健斗が初めから思いっきりかましてきた。みんな固まっちゃってるしどうすんのこの空気?


 健斗が注目されてる内になんとか自分の席に座ったのだった。

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