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第9話 同級生

「…おにい、起きて。今日は入学式だよ。」

「…あぁ、おはよう。」


…もう朝か。昨日は完成した喜びでだいぶ1人回しして寝るのが遅くなったから少し眠い。


 欠伸を噛み殺しながら制服に着替える。男子の制服は都内中高一貫で同規格だから特に変わり映えはしない。強いて言うなら校章のバッジを変えたぐらい。


「おにい、迎えが来るまで家出ちゃ駄目だよ?」

「わかってる。この前ので十分思い知ったから。」

「それじゃあ、いってくる。」

「おう、いってらっしゃい。」


 朝食の後、妹を見送ってからぼんやりと座って待つ。妹の始業式も今日らしい。男子は学校から送迎車が出るからそれを待つのが普通だそうな。…中学の時普通に登下校してたから違和感がすごかったが、中学も普通は送迎らしいから俺がおかしかったっぽい。 


 そうこうしてるとインターホンがなった。


深華(しんか)高校送迎担当の深山(ふかやま)です。城加連君を迎えに参りました。」

「はい、今出ます。」


 バッグを持ってすぐにドアを開ける。


「はじめまして。君が城加連君ね?」

「はい。」

「じゃあ往来は目立つから乗って。」

「わかりました。」


 言われるまま車に乗ると隣にも1人、制服を肩から掛けた男子が座っていた。


「お前が同期の野郎か。俺は早栗健斗(さぐり けんと)、宜しくな!」

「…ああ、宜しく。」


 爽やかイケメン顔に似合わない野生味のある笑みと振る舞いをするので俺は一瞬戸惑ってしまった。


「ごめんなさいね、先にもう1人乗ってる事を伝えてなくて。」

「いえ、大丈夫です。」

「彼は君のクラスメイトになる早栗健…」

「俺はもう名乗ったっての。それよりお前はなんていうんだ?」

「俺は城加連だ、改めて宜しく。」

「おうよ、連。俺は健斗でいいぜ。」


 そんなこんなで学校に着いた。

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