第7話 お外怖え超怖えぇ…
次の日、フリーイラストを散々探して、ろくに無くて諦めた俺は、名前を適当にモンスターをA,B,C…マジックをa,b,c…と振ってとりあえず完成したことにした。
色で分けてすらいないから本当に最低限の要素しかないけど、まあちょっと試して反応を見る分にはこのぐらいのが良いだろ…多分。
とりあえず印刷しないと。コンビニで印刷するには…っとネットからデータを登録しておけるんだな。パパッとデータを登録して行くことにする。家にプリンター無いか聞くのは無かった時が怖いので聞いてない。
忍び足で部屋を出る。妹は自室に居るみたいだしすぐに行って帰ってくれば大丈夫そう。
そう思って俺は家を出た。
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「ねえねえおにーさん♡アタシ達と遊ぼーよ。」
…家出て1分しない内に大学生ぐらい?の3人集団に絡まれた。フードを目深に被ってたんだけどダメみたいですね。
「ほら、おにーさん行くよー♡」
「いや、ちょっまっ!」
力つっよ!いやまじで拉致される!なんでこんなに力強いんだよ!…あっこれ無理だわ。終わったな俺。
ずるずると引っ張られながらそう思ってたら、背後から俺を引っ張る大学生達の肩を掴む手が、
「警察です。署までよろしいですか?」
「あっ…」
大学生達は固まる。助かった!本当に良かった…
そのまま大学生達はパトカーに乗せられ警察署に連行されてった。俺はというと後からきたもう一台のパトカーに送迎されることになった。まあすぐ側なんだが。家に着いたら妹にめちゃくちゃ泣きつかれた、そして怒られた。
本当に自分の認識が甘すぎたんだと思う。それで妹にコンビニ印刷を頼んだら、
「おにい、あのPCに印刷機能ついてるよ。」
「え?」
俺は本当に馬鹿だったようだ。




