一章の登場人物
一章に出てくる主な登場人物を紹介します。
※ご注意!※
物語の真相に迫るようなネタバレはないと思いますが、ネタバレが嫌な人は読まない方が無難です。
・エドル
トレジャーハンターをしている翼人族の少年。十八歳。(逃げ)足が速い。
金目のものに目がなく好奇心も旺盛だが、身に余るような危険は避ける、常識人といえば常識人。根が明るく感情表現豊か。頭を使うことは苦手なようで、そこらへんは連れに任せている。言う事は言うが、世渡りは上手い方だろう。周りに巻き込まれさえしなければ、だが…。
・リシェルア
エドルと共にトレジャーハントをしている魔界人の少女。十五歳。炎の魔法が得意。
あまり目立つような行動や言動を取らず、相方のサポート役を務めている。スローペースで優しく温和な娘だが、意外とはっきりものを言う面も。
もともと愛らしい顔立ちな上に、おっとりとした雰囲気や、常に浮かべている柔らかい笑顔が男心をくすぐるのか、街中で声をかけられやすい。
・ディオ・ライアネイズ
月傷の銃士とあだ名され、銃の腕と共にその悪名をとどろかせる亜魔界人の仕事屋。二十歳。
仕事屋とは、厄介事や危険事を高額の報酬と引き換えに請け負う者のこと。仕事屋をして生計を立てている者は、ろくな事をやっていない人物が大半だということで、一般市民からは蔑まれている。
額にある、「月傷」のあだ名の元になった傷跡を除けば、全身どこをとっても非の打ちどころがない絶世の美青年。しかし内側は天然のサディストだったりあまのじゃくだったり無愛想だったり口が悪かったりするため、周りに敬遠されがち。
・クリティス・シェリィ
世にも珍しいエルフ族の女剣士。レイピアを優雅に操る。
賞金の掛けられた犯罪者を追って捕らえる、所謂賞金稼ぎをしている。本名は世間にあまり知られておらず、もっぱら「氷海」というあだ名で呼ばれている。
才色兼備で、情報収集や頭脳プレーに長ける。ぶっきらぼうで感情を表に出す事が少ないが、人当たりは悪くなく、また常識人でもある。欠点といえば、話が長くなる事ぐらいだろうか。
・エリス
謎の少女。
観光旅行をしている十六、七歳ぐらいの少女だという以外はまったくの謎。適当な行動と適当な物言いが目立つという以外は謎。お菓子と買い物が好きという以外は謎。謎だといったら謎なのである。
ちなみに、一番好きなお菓子はアップルパイ。
・天空王ゼルヴァス
天空界を神の名の下に治める王。娘と息子を持つ。妻である王妃は亡くなっている。
変人との噂が絶えず、掴みどころのない語り口調で人をからかうのが好き。しかし人民を想う心は人一倍で、人望もあるようだ。現在の悩みの種は、からくり(機械)好きの娘が度々引き起こす爆発事故。
・天空王子アスロイ
天空王の実の息子。十歳。
気が弱く泣き虫で、歳の離れた姉王女に逆らえない。高い魔力を持つが、それを振るう事を恐れる心優しい少年。
・クォード
謎の組織「希望の箱」に所属して何か企んでいる男。二十代。
頭脳明晰でクール。何かに熱中すると周りが見えなくなるタイプ。
・ルエイド
クォードの弟。兄と共に「希望の箱」に所属している。二十代。
主に兄の補佐を務めるが、やや過激な性格で兄に心配をかけている。
・クロウ
「希望の箱」に雇われた殺し屋。三十代。
酒が大好きで、稼いだ金をほとんど酒代につぎ込んでいるため、よく金欠になるらしい。