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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神さまより

作者: 漏水ミミズ

なんで男と女がいるか知ってる?

地球にはオスとメスがない、ミミズみたいなひとつで完結している生き物もいるんだけど


人が男と女に分かれてなきゃ、独身問題とか痴漢とか起きないし

チョコメーカーによるバレンタインなんて策略日にほんろうされなくて済む

ひとつで完結してる生き物のほうが生存に有利じゃ

人類は男が全滅したら終わりだし、女が全滅したら終わり


ぼくが宇宙の王さまだったとき

統一しようとしたけど

人類は不完全で

円滑な生命維持と、生殖分娩することを同時に行えるほど人は強くないっておもった

だから


あなたは危険に立ち向かえる強い肉体をあげます

あなたは生殖育児に強い肉体をあげます


とりあえず2つにわけました

ひとつはとにかく生き抜くため、

ひとつはとにかく生き繋ぐため。

実は男にも女でもない、もうひとつの種を作ろうと考えてた

でも作る前にもうできてた。IKKOさんっていうらしい


他人だとおもってる人も

ハグをしてみればわかる

添い寝をすればわかる

相手の熱が 鼓動が ひとつの種だと教えてくれる

ほとんどのひとは忘れるんだけど


命のはじまりっていうけど

命はそんなに複雑じゃなかった

だからはじまりっていうより 性質

ずっとはじまってる


つぶつぶが

ただ宇宙に浮かんでた

自然ともいえない、ただそこにあるだけで

時間とか空間とかなかったの すげー暇でよく弾いて遊んでた


でも

いろーんな動きをするいろーんな種類のつぶつぶが

あるとき1つにまとまったんだ

川から逸れて、留まって小さな池ができるみたいに


雪の結晶ってあるじゃん

一番小さいこおりの分子が集まって必ず分子と同じ6角形になるように

つぶは丸が多かったから

できた結晶も丸くなったの 星っていうやつになった


余ったつぶたちは 自分と似てるつぶ同士 で引っかかった

パズルみたいにしっくりきた

そうしたら

つぶの頃よりも動きがおおげさになったの


おおげさなつぶはおおげさなつぶとくっついて離れなくなった

そういうことが何度もつづいた

何度も


それが人間になった


だから 人間は宇宙そのものだし 星の一部だし

つぶたちの性質なんだよ


すごく無機質かもしれない タマシイとか目に見えないものとかは ないし

ロボットだけど いろんなつぶが動くから 単純に動かなくなっちゃった

それが人間なんだ


どうすれば程度よく死ねるか ひとはそのためにいっぱい会社にいったりする闇営業もする

みんな余計なことばかりをして

死ぬのを考えないように

一寸先が闇でもそれを意識しないようにしなきゃ

怖すぎて進めないから

ゆーちゅーぶを見て 快適に生きてると思いたいんだ


でもたまにでいいから


そういう社会のしくみから離れて

一度夕日や月を見上げてほしい

大地に立ったとき

きっと君が宇宙そのものだって感じられるよ

今君が生きてるのは

それが星の意思だから










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