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長年の想いを  作者: 叶山 慶太郎
8/9

小話詰め

コードギ○スの再放送してて見始めたんだけど今書いてる小説と同じネタがあってちょっと焦った。パクりとか言われないかな?有りがちだし細かいところは違うから大丈夫か?


姫抱き




体育は文系と理系が合同で行う。そうすることで男女のバランスがよくなるからだ。

この日はサッカーが行われていたのだが


「いたた・・・・」


「大丈夫?浅田さん」


足を捻って座り込んでしまった香菜子に先生が駆けつける。


「保健室で見てもらっほうがいいね。ちょっと男子で誰か浅田さん運んで「俺が行きます」え、あ、うん、よろしく・・・」


いつの間にか来ていた明人に先生は驚きを隠せない。なぜなら速すぎるからだ。まだ言い終わっていないのに彼は現れたのだから無理もない。なぜこんなにも速く来れたかというと、香菜子が座り込んだのを見てすぐこちらに向かってきていたからだ。


「ごめんねアキ」


「気にすんな」


「うん。ってちょっと、キャッ!」


香菜子の肩と膝を抱えて明人は歩き出す。所謂姫抱きだ。それを見て女子たちはキャーキャーと黄色い歓声を上げ、男子たちはブーイング。


「何してんの!?」


「いくらでもしてやるって言っただろ?」


「今じゃないよ!」


「まぁ、俺がしたいだけなんだけど」


「ダメじゃん!」


「むしろ今じゃなきゃいけないんだよ」


「へ?何か理由があるの?」


「知ってるか?お前ってモテるんだぜ」


「えー嘘だ。そんなわけないじゃん」


「はぁ・・・・」


「何そのタメ息」


「お前可愛いんだからな。贔屓無しに」


「そ、そんなことないよ」


「空手のおかげか引き締まっててスタイル良いし」


「ちょ、ちょっとアキ?」


「明るくて元気で一緒にいると楽しい」


「あ、あの」


「いいにおいするし、唇柔らかいし」


「わ、わかったからその辺で勘弁してもらえませんか」


「まだあるけど?」


「じゅ、十分です」


「ま、とにかくカナのこといいなって思ってる奴は多いからこうやって見せつけておきたいってこと」


「・・・・独占欲?」


「・・・・・悪いか?」


「ううん、うれしい」


「・・・・・そうか」


(笑顔がヤバいも追加しよう)







「先生ー」


「あら、体育でケガ?」


「はい、こいつ足捻ったみたいで」


「そう。わかったわ。運んでくれてありがとね。ほら、早く授業に戻りなさい」


「はい。じゃあ」


「うん。ありがとね」


明人は駆け足でグラウンドへ戻っていった。


「ひょっとして彼氏?」


「えっと、はい・・・」


「お姫様抱っこで運んでくる生徒なんて初めてだわ~。いいわねぇ、若いって」


「は、はぁ」


「節度は守りなさいよ」


「は、はい」


「でも、さっきの姫抱きとかはどんどんやっちゃって!そういうの大好物だから!」


「え、えぇ・・・・」








「あ、戻ってきた」


「こんにゃろ明人!」


「何イチャイチャしてんだ!」


「ブーブー」


「うるさいぞ独り身どもが」


「がはっ!」


「ぐふっ!」


「ごはっ!」


「お前容赦ないな」


「そうか?」









報告



二人が付き合うことになったその日。


「た、ただいま」


「おかえり。デートは楽しめた?」


お母さんが出迎えてくれた。朝は怒られたけど今は笑顔だ。お母さんも私を応援してくれた。しっかりと報告しよう。


「う、うん。それでね・・・・」


「ん?」


「つ、付き合うことになりました」


「よかったじゃない、おめでとう!」


「ありがとう、お母さん」


とても喜んでもらえた。ここまで喜んでくれると見てるこっちも嬉しくなる。


「じゃあ、さっさと既成事実を作っちゃいなさい」


「!?」


なんでそうなるの?








「ただいまー」


「おかえりー」


母さんの声がした。居間からだろうか。


「母さん」


「んー?どうしたの」


予想通り居間にいた。昼の情報番組を見ながら洗濯物を畳んでいる。さっさと自分の部屋に行こうかと思ったが一応報告しとこう。


「カナと付き合うことになった」


母さんの動きが止まった。そしてゆっくりとこちらを振り向く。


「今頃?」


「・・・・え?」


「てっきりもう付き合ってるものかと」


「いやなんで?」


「だって部屋行来したり、一緒に登下校してるんでしょ?」


「ま、まぁそうだけど」


「高校生にもなってそこまでしてたらもう幼馴染じゃ済ませられないわよ」


「え、そうなの?」


「はぁ・・・・」


何も言わずただタメ息って・・・


「まぁ素直に祝っておこうかしら。おめでとう」


「あ、ありがとう?」


今素直に祝われても素直に喜べないんだけど


「じゃあ部屋行くわ」


「はーい。あ、そうそう」


「ん、何?」


「不純なことは控えなさいよ」


「わかってるよ」


まだ早いだろそれは









「へぇ~付き合えたんだおめでとう」


「ありがと、恭子」


「あたしが選んだ服は役に立った?」


「うーん、立ったと言えば立ったんだけど」


「なにその微妙な反応。ダメだったらダメって言っていいよ。気にしないし」


「いや気を使ったわけじゃないの。本当にそんな感じなの」


「?よくわかんないけどまぁ聞かせてよ」


「うん。どうかなって聞いたら寒そうって言われて」


「うわぁ・・・・」


「でも実際ちょっと寒かくて、そしたら上着貸してくれたんだ」


「あーなるほど。服を誉められることはなかったけど服のお陰でいい感じのやり取りができたと」


「うん」


「頬緩みすぎ」


「え!?そ、そうかなあ」


「全く。そういうのは愛しの彼氏の前だけにしな」


「・・・・・・・」


「ん?どしたの」


「改めてアキと恋人になれたんだなって思うと・・・・」


「だから止めなってそのだらしない顔」


(ま、幸せそうだからいっか)




恭子さんは姉御肌。というか妹と弟がいて実際姉御っていう設定。ちなみにアキもカナも一人っ子。アキと話している同級生たちはモブ。

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