異世界ファンタジーは他ジャンルにも侵入している。
たまにこうして何時間かなろうに漬かっているとリンクからエッセイを読んでます。多いのは「異世界テンプレ」とか「ジャンル侵害」とか「相互評価」とか。
で、読んでは黙考してます。
「相互評価」はもう知りません。やってないから無視。その内淘汰されてまた復活してのイタチごっこが始まるんでしょう。
今回は「ジャンル侵害」についてを書きます。
「ジャンル侵害」に関してはこれは実は管理状況に問題があるのではと思います。まぁ、管理状況は運営様の心中もお察しするので強いことは言えないのですが。
で、異世界テンプレって基本は「異世界に行って活躍する」ですよね。
読んだ話では「他ジャンルに『ファンタジー要素がある作品』がもぐりこんでいる」という話でした。ランキングを見ないタイプだったのでそんなことが起こってたのかと思って調べ、考え、その考えをまとめたのが本稿です。
思い出されるのは旧ジャンル「学園」ジャンルの消失ですね。私の前作はそれによって「その他」に割り振られました。日本の学校だったのに……。
それはさておき、試しに「ホラー」ジャンルに行ってみました。たしかにあった異世界ファンタジー要素。「アクション」と「ヒューマンドラマ」にもランクイン作品にありました。
でもこれ、実はしょうがない話かもしれません。何故なら、
「ファンタジー」ジャンルは異世界テンプレートのみが入れられるジャンルと化してるのですから。
テンプレート以外の要素の作品に対応できないんです、現ジャンル分けでは。
たとえばの話です。
「異世界にいた人物が成長してる」からファンタジーじゃないという理論では「異世界」がファンタジー要素ですね。
「異世界だけど主人公が成長してない、目立ちもしないし、チートもない」からファンタジーじゃないというのもやっぱり「異世界」だからだめですよね。
でも、そんな感じでポンポンと「ファンタジー」に入れることはランキング狙いなら正直得策ではないですよね。まずは人の目に触れさせてないとポイント、PVは取れませんから。
そんなにポイントが大事か! という意見はこの際不要です。だって皆「小説家になりたい」からランキングに入りたいんですもの。人気作が書籍化するこのサイトで人気を測る定規となるポイントの大事さは言うまでもありません。
つまりこの状況を解決するには「テンプレート以外のファンタジー作品に日を当てること」が必要なのです。
解決方法ですが、「異世界」のジャンルに「テンプレート」と「それ以外」の区分を作る以外この状況の改善はないと思います。ないからそういう風に「ジャンル侵害」なるものが起こりえるんです。
しかしそれもまた難しい話ですよね。今度はテンプレートに関する「定義」を作らなければいけませんから。
するとすれば「主人公は地球上に居を構えている人である。その人は現実世界とは異なる世界に何らかの方法において移動し、活動を始める」が恐らく異世界テンプレートの定義になります。
まぁ、この場合地球の猫が転生すればテンプレートから外れますし、異世界が現実に来てしまえばテンプレートから外れますけれどね。このように新たな抜け道で同じ状況が生まれるのでしょうけれど。私の中ではこれが最善策でした。
私にはこれくらいの改善策しかありませんでしたがこのエッセイが多くの方の目に付いて、このサイトのあり方とこの問題についてもう一度再考する理由になってくれると幸いです。
以上が私の論ずることのすべてです。
異世界のテンプレート作品が溢れ、少ない需要の要素は見にくくなっていくこの「小説家になろう」でファンタジーを上回る人気を得た「異世界テンプレート以外の作品」が成り上がってくれることが、「現実世界でのテンプレ的成り上がり」ではないかと思います。そんなジャイアントキリングをいつか見てみたいしやってみたい。「小説家になろう」はそのやってみたい気持ちを応援してくれるサイトで、そういう風にする力はユーザー一人一人の利用意識にあるはずです。
正直「侵害」などという過激な言葉は控えたいのですが、この状況では「侵害」もやむなしです。少しずつ数が増えて「ジャンル消失」は防ぎたいので。
「学園」ジャンルの悲劇を、私は忘れていません。悲劇と言うかは皆さん次第ですが私は悲しかった出来事です。
読んでくださりありがとうございました。