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【短編】丘の花の黄のように

作者: 伊藤紙幣

 冬の肌寒さをわずかに残す、澄んだ色の空の下。

 一人の女の子が公園の片隅で砂まみれになってへたり込んでいた。

 周りを数人の同じくらいの歳の女の子たちが囲っている。その中で特に気の強そうなショートカットの髪の女子が腕を組んだまま、一歩前へ踏み出した。


「かわいい子ぶってて……あんたってホントにムカつくわ」


「そうそう。いっつもヘラヘラ笑ってて、男子には良い顔してさ。休憩時間にちょっと上手い絵が描けるからって調子に乗ってるんじゃないの?」


「……そんなことないよ? 私はただ絵が好きなだけで……」


「うるっさいわね! キモいからしゃべらないでよ!」


「あんたが息してるだけでこっちはウザイんだよ! 同じ空気を吸いたくないの分かってる? ねえ、お願いだから二度と学校に来ないでちょうだいよ。そうしたらみんな幸せになれると思うの。あんただってつらいでしょ?」

 固い土の上に膝と両手をついた女の子のかたわらには、中から教科書が散乱したクリーム色の手提げかばんと、一本の松葉杖が落ちている。


「……そんなこと、な、いよ?」


 涙声になりながら必死に笑顔を作ろうとする長い髪の女の子を見下ろし、集団のリーダーらしき小さな少女はさらに眉根をひそめる。


「あんたさあ、本当は普通に歩けるんじゃないの? 片足が病気っていうの演技でさぁ、同情引こうとしてるんでしょ」


「ねえ、歩いてみてよ。歩けるんでしょ? ほら」


「っ……! やめて、何するの、やめ……」


 周りの女の子が倒れていた女の子の両脇をつかみ、無理やりに立たせようとした。

 そのときだった。


「こらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! あんたたちマコに何してんの!」


 小学五年生とは思えないほどドスの利いた声で手に提げたかばんをぶん回しながらそこに割り込んで入ったのはチェックのスカートにサイドテールの髪型がよく目に付く、活発そうな少女だった。

 誰が見てもすぐに双子とわかる、囲まれている女の子ととてもよく似た顔をしている。


「だいじょうぶ!? ひどいことされてない?」


「うん。私ならだいじょうぶ……だいじょうぶだから」


「そっか、よし。——樹里じゅり!」


「な、なによナコ! あんたには関係ないでしょ!?」


「関係なくなんかないよ! あたしの妹だもん! あんたねえ……隣のクラスの陽太くんがマコのこと好きなの知ってやきもち妬いてんでしょ! だからいじめてんでしょ!!」


「な、んなっ……」


「やることが小さいわ! 馬ッッ鹿みたい! 女ならねえ、腹くくって自分から告りなさいよ!」


「あ、あんた——うぅぅぅっ……、おおお、おお覚えてなさいよ!」


 ずばりと理由を言い当てられた樹里は涙目になりつつ、そそくさと公園を立ち去っていく。「樹里ちゃん!」と居場所のなくなった数人の手下たちも突然あらわれた天敵に一目をくれながら足早にその背中へと追従していく。


「ったく! あれが五年にもなってやることかしら。——それとあんたもあんたなのよ、ユキ!」


 次に槍先を向けられたのは、樹里たちと入れ違いに入ってきた、小学六年生にしては背の低い、なで肩に黒いブイネックのTシャツを着た気弱そうな男の子だった。


「え……? ぼ、僕は……」


「男の子なんだから真っ先に止めるもんでしょ! まったくもう! そんなんだからいつまでも『ユキちゃん』なんて呼ばれるんだよ!?


「ご、ごめん」」


 しゅんと肩を落とすユキ——嘉山かやま悠祈ゆうきは、ついさっきまでナコと一緒に下校していた。

 マコが囲まれているところを望遠レンズでなければ見えないような距離から察知して、ロードバイクもかくやという初速で飛び出していったのだ。

 長い前髪の隙間からユキはマコの方へ向いた。


「マコちゃん、だいじょうぶ?」


「うん。ありがと、だいじょうぶだよ。ナコ、あんまりユキちゃんにつらく当たっちゃだめだよ」


「なーに言ってんの! 大介兄ちゃんだったらあっという間に追い払ってたよ? "ユキちゃん"にもそのぐらい頼れる男の子になって欲しいもんよねえ」


「ええ……そんな……」


「だからこれはトレーニングっ! 弱虫ユキちゃんにはこんぐらいがちょうどいいのよっ! ねっ、ユキもそう思うよね!?」


「えっ、あ、え?」


「ほらぁ、ユキちゃん困ってるじゃない。とにかくわたしは平気だから、もう帰ろう?」


「うん、そうだね! また今度樹里に構われてもあたしがパパッと追い払っちゃうから! ほらユキ! マコのかばん持ったげてよ! まったく気が利かないんだから!」


「う、うん……」


 太陽のように笑うナコと、苦笑ぎみに松葉杖まつばづえを持ち直して笑うマコ。そして両手にかばんをげて、なんだかんだ言われながら穏やかな笑みを浮かべるユキの三人はそうしていつもの帰路についた。





 三人のくぐった門には『柏荘かしわそう』という表札が掲げられていた。

 サッカーグラウンドの半分くらいの庭が広がる敷地の裏手には、小高い山が立ち並ぶ一軒家だ。

 帰っていの一番に伝えられた突然の事実に、三人の顔は強張っていた。


「うそ……」


「どういうこと……? 私たちが別々にならなきゃいけないって」


 台所のテーブルに座った三人の正面に座っている、人の良さそうな人相の中年の男——児童指導員である倉橋は肩を落としながら続ける。


「君たちには申し訳ないが……、ここ柏荘は市の予算の打ち切りに合って春休み中に締め切ることになってしまったんだ。今後は別の児童養護施設に移ってもらうことになる……が、この近郊の施設もなかなか空きがないのだそうだ。三人とも別々の場所に移ってもらうことになる」


「……そんな」


 目の色を震わせて、重々しく呟いたのはユキだった。


「すまない。なんとか君たちが、せめてナコちゃんとマコちゃんだけでも一緒になれるように掛け合ったんだが……」


「——とうに、本当にどうにかならないんですかっ!?」


 ユキの声が響く。倉橋は目をつむり、首を横に振るしかできなかった。


「幸いかは分からないが、そんなに遠い場所じゃない。休みの日になればバスに乗ってお互いが会える距離だ」


「でも、学校は別々になるんでしょう……?」


「ああ。予定では今の学校に残るのはマコちゃんだけになるな」


 無意識のうちにユキとナコが互いに目を合わせ、そしてマコの方を向く。

 マコはただ、じっと口をつぐんで倉橋の目を見ていた。






 季節の移ろいは当然のように足早く過ぎた。

 外を吹き抜ける風から冬のかれれ木の匂いは去り、庭先の木々の緑が少し濃くなった春休みの終盤。

 中学生になる準備と引越しの準備を終えたユキは、がらんどうになった部屋の机の椅子から流れていく薄い巻き雲を見上げていた。

 明日からナコ、マコと離れ離れになる。

 物心ついた頃からずっとそばにいた二人だ。

 ユキは交通事故で両親を失い、ナコとマコの双子の姉妹は親からの虐待と育児放棄にあって児童擁護施設に引き取られた。


 そのときに父方に引き取られていった『大介』というナコとマコの兄が居たそうだ。ここ北海道からずっと離れた場所に引っ越していったと聞いている。

 二人とは何をするにも一緒だった。本当の家族のように——しかし、兄妹と呼べるものじゃなく、いつも支えられてばかりの頼りない自分だったように思う。


 自分にはナコの言うように、本当の兄のように二人を守る力は……ないのかもしれない。


「…………」

 別れの日を宣告されたあの日から、自分を含めた三人とも、なんだか十分に話ができていない気がする。通学もほとんど一緒にしなくなった。


 理由は分かっている。どうしようもなくつらいし、それぞれが心配だったり、寂しかったり、不安だったり。もし、二人の本当の兄がここに居たならーー


「…………」


 ——そう考える自分だってそうだ。


 きっと他のところに行けば、見知らぬ同い年の子供がたくさんいる。新しい学校でも、そんなとき、しゃべるのが苦手な僕は友達ができるのだろうか。


「…………、だめだ」


 このままじゃあ、だめだ。

 なにもうまく行きっこない。僕も、これからの僕たちも。

 色々考えすぎてくしゃくしゃになった頭の中によぎったひとつの直感に従うまま椅子から立ち上がり、ユキは部屋を出た。

 午後の三時半。

 穏やかな春風の下、西の空に傾く陽の光はわずかな赤みを帯び始めていた。






 裏山に登ろう。見せたいものがあるんだ。

 それぞれの部屋にこもっていたナコとマコに声をかけると、ユキは二人を外へと連れ出した。


「裏山って。あたしたち立ち入り禁止されてるじゃない! それにアンタねえ、マコのことも考えなさいよ……足が悪いんだから。そこまでして見せたいものって何よ?」


「それは……」


「ううん。ナコ。私、登るよ」


 いつになく毅然きぜんとした響きでマコは言った。びっくりした表情でナコは「無茶言わないでよ!」と引き止める。


 裏山は急峻きゅうしゅんで、歩道があるとはいえ、岩肌が突き出た上を通らなければ登れない場所もある。危険だから立ち入らないようにと倉橋は子供たちに言いつけていた。

 頂上までは大人の足でも二、三十分というところ。片足を補う杖をつくマコだと、いくらかかるかは分からない。


 それを覚悟の上なのか、マコはナコの言葉にも動じず、じっとナコの顔を見すえた。


「……分かったわ。その代わり私が危ないって思ったらすぐに引き返すこと。ユキもそれでいいわね?」


「うん。僕だってそのつもりだよ」






 山道の入り口には黄色と黒の折り重なる細いロープが木と木の間に結ばれて垂れ下がっていた。立ち入り禁止の意図が誰に向けられているか考えるまでもなく、活発なナコでもそれをくぐっていくのには少しばかりの戸惑いが生まれて足を止める。

 しかし、その脇を追い越して歩いていくユキは当たり前のようにそれを超えて、二人を振り返った。


「行こう。日が暮れちゃう」


 ためらっていたナコもふんっと鼻息をつき、マコに手を貸しながら木の間へと分け入る。

 三人一緒の最後の冒険だった。





 歩き出して五分というところで坂道に角度が出てきた。丸太で作られた階段やコンクリートでところどころ舗装されてはいるものの、曲がりくねったところも多く足場は決してよくない。

 湿った枯葉と若草を踏みしめながら見上げる先からは、緩い風にあわせて薄いオレンジ色の木漏れ日がゆらゆらと踊っている。

 少し距離を置いて先を行くユキの背中を見て、ナコはユキが登り慣れていることがすぐに分かった。軽い足取りにこちらを気遣う余裕もある。いつもの弱気なユキにはない頼もしさが感じられた。

 しばらく階段と斜めの勾配が続いていたときだった。


「あうぅっ……!」


 小ぶりな悲鳴と松葉杖の転がる音にユキは振り向く。

 むき出しになった濡れた石に足を取られ、マコはつんのめってバランスを崩して転んでしまっていた。


「マコ!」


「……マコちゃん!」


「——来ないで!」


 駆け降りようとしたユキは足を止めた。それまで聞いたことのないような、マコの強い制止だった。


「私はだいじょうぶ……だいじょうぶ、だから」


「何言ってるの! ひざから血が出てるじゃない! ……帰るよ、マコ。ほらつかまって」


「……っ」


 ナコはマコの顔の前まで手を差し伸べるが、マコはそれを取ろうとしない。伸ばした手はナコの手ではなく、少し先に落ちた杖をつかもうとしている。


「マコ! もう帰るの! あたしの判断だって約束したじゃない!」


「だめなんだ。このままじゃあ……私……!!」


 杖をつかみ、必死に坂の上で立ち上がろうとするマコの目には涙が浮いていた。

 ほとんど見たことのない妹の泣き顔にナコは言葉につまっている。


「がんばらなきゃいけないんだ……! 明日からべつべつなのに。ひとりでも生きていけるくらい強くならないと。ナコちゃんやユキちゃんに心配かけてちゃ……助けられてばっかりじゃあ、だめなんだ!」


 長い髪を揺らしながらマコは立ち上がった。


「マコ……」


 複雑そうな表情を浮かべるナコに、ぐしっと袖で顔をぬぐったマコ——折原真琴は、泥と涙とにまみれた顔で無理やりに笑顔をつくる。


「ほら、見て、私はだいじょうぶだから! 行こっ! ナコちゃん!」


「……うん」








 しばらくの間、足場も平坦なゆるやかな坂の道が続いていた。

 一人で歩けると言って後ろをゆっくりと追ってくるマコを気にしながら、ナコは少し先を行くユキの横顔を見た。

 何かを心に決めたような黒い色の目は、昨日までのユキと何かが違って見える。


「強いね。マコちゃんは」


「……当たり前でしょ。あたしの妹なんだから」


「あれなら心配しなくてもいじめっ子なんてすぐどっか行っちゃうよ」


「言われなくても分かってたわよ。マコはああ見えて強い子なんだ。そのくせ樹里に仕返ししないのも、強いし、やさしいから」


 ナコの語尾がにごる。

 うつむいて足を止めたナコに、ユキはふと振り向いた。


「あの子はだいじょうぶ。でも、あたしは、だめかな……ぅ」」


 突然、大粒の涙を流し始めるナコにユキは目をみはった。


「ずっと、あの日からさ……倉橋さんがここは無くなるんだよって言った日から……決心しなきゃって思ってたのに」


 ぼろぼろとこぼれ落ちる雫の前に、ユキは言葉が出てこなかった。


「またみんなと……なんで家族と離ればなれにならなきゃならないの? 大介お兄ちゃんだけじゃなくて……今度はユキとも、ナコと一緒にもいられないの……? イヤだよ……そんなの!」




 ーー僕が本当のお兄ちゃんだったら。

 こんなときなんて言っただろう。

 そんな意味のないことを考えても当然なにか慰めの言葉が出てくるはずもなく、ただ立ち尽くすしかなかった。



「イヤだよぉ……! ずっとユキと、マコと……三人で一緒にここにいたいよぉ……!」


「ナコちゃん……」


 後ろから追いついたマコもかすれた声でナコに寄り添う。

 嗚咽おえつをもらしながら泣き出す二人を前に、あふれ出る目の中の熱をぐっと押しめて、ユキは先を見た。


「あと少しで着くよ。もう一息だ」



 最後の急斜を二人でマコの手助けをしながら登りきる。

 そしてナコとマコは来た道を振り返り、あたり一面を真っ赤に染め上げる太陽をながめた。


「すごい……良い眺め。だけど——」


「うん。なんだか、さみしいね」


 ぼう、と赤い円の回りに揺れるかげろうは太陽熱のせいだろうか。

 それとも。


「二人とも。こっちだよ」





 ——ユキの声に二人は奥の方を向くと。





 夕陽の方向から吹き込む風に、粉雪のような白い粒子がいくつも空へ舞い上がった。


「わぁ……」


「——すごく、きれい。これって……?」


「たんぽぽ!」


 登りきった山の反対側は、小高い丘のようになっていた。

 ずっと向こうのもう少し高い山にかけて、足元を埋め尽くすのは黄色いじゅうたんのようなたんぽぽの花々。

 風に吹かれて舞い上がる綿毛が空へと続いていた。


「ユキちゃんの見せたかったものって……これ?」


 座り込んで見とれるナコの隣でマコはユキに声をかける。


「うん。僕だけの秘密の場所だったんだ。おじさんには内緒でよく登った」


「あはは。ユキちゃん悪い子だ」


 ユキもその場に腰を降ろし、マコの座る手伝いをして、雪の降るような真っ赤な空を見上げる。


「風に吹かれて飛んでいく……明日からの僕たちみたいでしょ。どこまでも、どこまでも風がある限り飛んでいくんだ」


 手元にあった花をなでる。ほのかに太陽の香りがした。


「たんぽぽはさ、すごく強い花なんだって。

 固い土でも、アスファルトの上だってお構いなしに咲いちゃう。ここみたいに誰の目にも止まらない場所でだって明るく咲いてる。

 僕たちも……たんぽぽみたいになれたらな、って思って、二人をここに連れて来たんだ」


 ナコとマコも、足元に広がるたんぽぽに目を落とし、まじまじとその輝きを心に留めるように見入る。


「僕はさ……ナコちゃんの言う大介兄ちゃんみたいに強くもないけど。

 本当のお兄ちゃんになんてなれやしないけど。

 明日から別々だけどーー、それでも僕は、二人を助けていきたいと思うんだ。

 さみしくなったら僕たちにはたんぽぽのおまじないがかかってるんだって思い出すんだ。

 それでもさみしくなったら……ナコとマコには僕が付いてる。会いに行くよ。いつだって、どこへだって」


「……ユキちゃん」


「もう……卑怯だよ、ユキ。いきなり新しいお兄ちゃんみたいなんだから」


 涙の滲む笑顔を浮かべ、ナコ——折原那琴は夕焼け空の下でユキに微笑んだ。







 三人が山を降りる頃には、すっかり日も落ちてしまっていた。倉橋は三人を何かあったらどうするんだと厳しく叱ったが、最後には許してくれた。


 きっと僕たちはどこでだって強く生きていける。ユキは翌日、一人で乗り込んだバスの中で、持ち帰ったたんぽぽの花を手の中で回して眺めていた。


 あの場所を忘れない限り。あの夕焼けを忘れない限り。

 花を持つ手はまだ不安で震えるけれど。

 きっと僕たちは勇気を持って、それぞれの場所で。ひっそりとでもたくましく生きていける。

 それに僕には、守るべき二人がいる。もう泣いてなんかいられない。

 どんなに辛くても笑っていよう。


 あの丘に咲く、黄色い花のように。

 ということで、我らが人事ビッグベン、りんすず社員に許しを乞うてアップロードしていくスタイルとなります。しかしよく書いたね。こんなダウナーなやつをラノベ文芸誌で。

 蛇足ですが、これを擁する『流星物質6』初刊行した回の東京文学フリーマーケットで小説家になろう生放送に当該サークル『流星ハートビート』がピックアップされ、ナレーションを努めていた声優の方に当作品のタイトルやビッグベンの作品の一部を読み上げてもらったあたりは記憶に新しいです。

 その後に感極まり勢い余ったビッグベンがタペストリーを掲げて実況席に乗り込むという人事もとい珍事もありましたが、よいこのみんなはタイムシフトとかで探しちゃあダメだぞ! お兄=サンとの約束だ!

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[良い点] 情景が目に浮かぶ濃密な文章 [一言] 3人の人物の心情が明瞭に心に染み込んでくる、悲しくも未来は明るくなるだろうと示唆する結末の文章。これから頑張ろうとする決意の表れ。 全体的に文章が濃厚…
2016/08/03 15:28 退会済み
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