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第四十六話 義姉弟喧嘩(前編)

月がかげり、闇が広がる部屋の中。


「お前が楽できるのは、私が全部やって(・・・)あげてる(・・・・)からだろう・・・?可愛い可愛い義弟さん・・・!?」

「その可愛い義弟のおかげで、お義姉様は後宮に忍び込むことができたんでしたよね〜?

俺が親切に、身分を貸して、あ・げ・て・い・る・か・ら。」


そんなどす黒い(?)場所にあわせるように、優しい口調で罵りあう二人の男女。


「それが、義理の姉に対する口の聞き方か・・・林山?」

「これでも、かなりの敬意を払っているんですけど・・・星影義姉さん?」


言わずと知れた、武官の衣服をまとった(りゅう)星影(せいえい)と寝巻き姿の安林山(あんりんざん)であった。

先ほど、久方(ひさかた)ぶりに再会した星影と林山。しかし、その喜びをわかちあうほど、穏やかな状況ではなかった。


「前々から言おうと思っていたんだが、なんでも暴力で解決しようというお前の考え方は賛成できないぞ・・・星影!」

「じゃあ、私も言わせてもらうわ・・・林山。優しい言葉を使うだけじゃ、優しい男とは言えないよ?」

「そうだな・・・俺のこの優しさの八分(はちぶ)でも、お前に恵んでやれればいいんだけどなぁ〜・・・無理だよな?」

「・・・おい!目上に、なめた口聞くじゃねぇぞ・・・・!?」

「そっちこそ、勝手に格付けしてんじゃねぇーぞ・・・?お前の数々の迷惑行為のせいで、俺が今までどれだけ苦労したと思ってんだ・・・!?」


密談(!?)をしていることもあり、部屋に明かりはつけていなかった。

そのため、相手の顔はもちろん、表情もわからない。

声を頼りに、自分達の感情を表現するしかなかったが・・・。



「へぇ〜・・・星蓮一人、いや・・・大事な婚約者一人、守れなかった奴がよく言うよ・・・!」


「ほぉ〜・・・星蓮一人、いや・・・大事な妹一人、未だに見つけられない奴がよく言うよ・・・!」



二人が、怒っていることは間違いなかった。机をはさんで睨みあう星影と林山。しばしの沈黙の後で、先に口を開いたのは義姉の方だった。


「仕方がないだろう?新米の私が、後宮で自由に動くことは難しいんだ・・・!なんせ、陛下のための女の貯蔵庫なんだからな・・・!」

「・・・そうだな。今回は、場所が『後宮だから』ってことで、言い訳できるよな〜?適当なお前の行いを、誤魔化せるもんな・・・?」

「なによそれ?林山は私が真面目にしてないって言いたいわけ・・・!?」

「冗談に決まっているだろう?へぇ〜お前、真面目にしてないのか?図星かよ・・・!?」

「おい!その言葉今すぐ取り消せ・・・・!いくら未来の義弟だからって、言っていいことと悪いことがあるだろう・・・!?」

「俺は、よかれと思って言っているんだけど?こうでも言わないと、気にすることもないだろーが・・・!?」

「お前は私の後宮での生活を知らないから、そんなことが言えるんだよ。四六時中、常に誰か側に人がいて、まったく動けないんだぞ・・・!?高級宦官だからって理由で、自分でできることも、勝手に誰かがしてるし・・・!」

「いい気なものだな。こっちは毎日ヒヤヒヤしながら過ごしているのに、お前は向こうでお気楽暮らしか?」

「どこがお気楽だ!?上司には怒鳴られるし、先輩連中は目の敵にしてくるし、同期の奴らは嫌味を言うし・・・!」

「針のムシロだとでもいいたいのか?つーか、それは()の(・)話なんだそう?」


(高級宦官になった今、そんな苦労はないだろう?)


心の中で、星影の言葉を皮肉る林山。


「そうだよ!散々人を馬鹿にしといたくせに、今度はそいつらが()びてくるんだ!!」


そんな親友の言葉に答えるように、星影は怒りを(あら)わにした。


「地位が上がった途端に、コロッと態度を変えたんだ!馬鹿にした相手に、ヘコヘコと(へりくだ)りやがる・・・!」

「それが普通だろう?宮中の上下関係は厳しいんだぞ。」

「あれは身分以前の問題だ!金のためならなんでもするような恥知らずばっかりなんだぞ!?金さえもらえれば、誰にでも尻尾(しっぽ)を振る恥知らずなクズ共さ!!」

「そりゃそうだろう。皇帝のお気に入りになったんだ。尻尾を振られるのは当然だろう?」

「なんだよ!その言い方!?」

「なにが不満だ?ちゃんと返事をしているだろう?」

「その言い方がいやなんだよ!めっちゃくちゃ投げやりな返事じゃないか!?ちゃんとしろよ!」

「お前こそ、ちゃんとしたらどうだ?陛下公認の【あ・い・しょ・う】なんだからな?」

「林山!?」

「たいしたものだな・・・。女の姿より男の姿でいる方が、色気があるんじゃないのか〜?」

「テメ―――――!林山っ!!」


林山の胸倉(むなぐら)を掴んで、睨みつける星影。そんなの義姉様子を気にすることもなく、目を半開きにしながら義弟は言った。



「本当のことだろう?な〜に、熱くなってんだか・・・?」



吐き捨てるように言うと、無遠慮に星影の手を払いのける林山。

生意気な義弟の態度に、拳を震わせる星影。


(殴りてぇ・・・!めっちゃ、殴りたい・・・この男を!!)


林山をボコボコに殴ってしまいたいのだが―――――――・・・!!


(・・・・・・出来ない・・・・・!!)


殴り合いの喧嘩など出来ない。

ここで、殴り合いの喧嘩など出来ない・・・!

そんなことをすれば、騒ぎを聞きつけて、宿の人間や泊り客が来てしまうだろう。

それで見つかるのは、かなりマズイ。

普段の格好(男装姿)ならまだしも、今の自分は武官の服装(鎧なしの姿)をしているのだ。

宮中の役人が、夜中に宿で騒いでいるとなど、不信極まりないだろう。

仮にこの場を逃げ切れたとしても、追っ手をかけられる可能性もある。

厄介な事態になるのは目に見えていた。


(・・・こいつと殴り合いはできない・・・!出来るはずがない・・・!!)


出来ない理由があるだけに、星影が実力行使に出ることはなかった。

拳を握り締め、必死で己の短気な気性を抑える星影。

平常心を取り戻そうと星影は頑張った。


(ちくしょう・・・林山め・・・!悔しいが、ここは我慢だ!!)


義姉が耐える一方で、義弟はというと――――――






(・・・へぇ〜意外と冷静なんだな・・・。)


目の前で拳をふるわせる親友を、冷静に観察していた。

いつもの彼女なら、ここら辺で拳の一つでも自分に向けてくるところだが、星影はそれを我慢していた。恨めしそうに自分を見るだけで、行動を起こすことはなかった。


(妹を救うという一念が、こいつをここまで我慢強くするとは・・・。)


そんな星影の姿に、少しずつ落ち着きを取り戻す林山。

多少なりとも、自分が大人気ないことを言ったと彼は思い始めていた。

嫌な言い方をしたと自覚して始めていた。

自分の態度が、少しきつかったと理解していたのだが――――――


(だからと言って―――――――それとこれとは、話が別だ・・・・・!)


星影が、安林山の・・・自分のふりをして行った数々の無謀な行為。




(気に入らない上司を叩きのめしたのは大目に見るとして、陛下を陛下と知らずに助けたり、賊を倒したり、狼藉(ろうぜき)を働いたり、敵を助けたり、寵臣になったり、下賜された宝物をぶちまけたり、陛下を騙したり、陛下の男寵と喧嘩をしたり、兵士に当身(あてみ)を食らわせて追剥(おいはぎ)をしたことは――――――――――――――――!!)




絶対に許せん・・・・・・・・・・!!




それを考えれば、




(いつものようには許せない・・・・!!!)




いくら冷静さを取り戻しても、星影に対する怒りは収まらない。

長い付き合いから、今の星影の心中を林山はよくわかっていた。

もちろん、彼も拳を合わせる真似はしたくないし、する気もない。

しかし・・・・・・林山の腹の虫、怒りの虫は収まらない・・・!!


(あいつが、いくら反省しているといっても、その傍若無人(ぼうじゃくぶじん)ぶりはないだろう!?)


だからこそ、林山は自分の暴言をとめることが出来なかった。


「珍しく大人しいから、どんな重大発表かと思えば・・・・自分の失敗発表かよ?」

「・・・・なに?」

「愚痴るなとは言わないが、もう少し自覚してくれよ。潜入捜査をしてるってことをな・・・!?」


その怒りを【拳】ではなく、【口】に込めて勝負に出たのである。

これに対して、星影は軽く眉を動かす。


(こいつ、口でカタをつける気だな・・・・!)


相手の考えを察し、一瞬、頭に血が上った星影だったが―――――


(面白い!その勝負、受けて立とうじゃないか・・・!!)


売り言葉に買い言葉。

相手のやり方に乗ったのである。

やると決めたからには、徹底的にやる星影。

口元だけで笑うと、林山から手を離す星影。

そして、微笑を浮かべながら言った。


「・・・それは悪かったな!私は林山と違って、コソコソと上手に、隠し事ができないんだよね〜?薬妙寺、ああ薬妙寺、薬みょー寺!」


嫌味を込めて放たれた星影の言葉。それは、林山を不快にするのに十分な言葉だった。


「・・・桂蓮のことは、関係ないだろう?」


ぶっきらぼうに言う林山に、星影は冷やかし口調で返した。


「はぁ〜?なんで、桂蓮のことが出てくるの?私は、お寺の名前しか言ってないんだけど〜?なのに、今話すなんておかしくな〜い、林山く〜ん?」

「・・・嫌味な奴だな・・・!桂蓮のとのことは、俺から星蓮に直接話す。お前には関係ないことだ、星影!」

「まぁいいけど。でもさ〜あの日だって、お前が星蓮の側から離れなきゃ、星蓮は後宮なんかにつれて行かれなかったんだけどな〜?・・・・いつもは、引っ付き虫みたいにくっついてくるくせに、肝心なところで役に立たないなぁ〜」

「俺が訪ねに行った時は、すでに前が連れ出した後だったろうが!?」

「早く来ないのが悪いんだよ。市場の果物だって、早く行かないと売り切れるだろう?」

「可愛い妹を果物扱いしてんじゃねぇ!それが、実の姉の言葉か!?」

「姉だからこそ、言える言葉なんだよ。奴ら、よ〜く熟れた食べごろの、可愛い星蓮をもぎ取っていきやがったんだ・・・!食べごろに熟れた、可愛い可愛い星蓮をっ・・・!」

「ばっ・・・!ひ、卑猥(ひわい)な表現するな!女の癖に、いかがわしい言葉使いやがって・・・・!」

「イカガワシイ?・・・ほっほぉ〜どうイカガワシイのかな?」

「なっ!?」

「私の可愛い妹のどこが、イカガワシイ?純粋に、可愛い妹を果物に例えて褒めた私の言葉のどこが、イカガワシ〜イ?」

「せ、星影・・・・!」


「お前さ、欲求不満なんじゃないの?星蓮には黙っててやるから、(くるわ)にでも行って、きれいなお姉さんと一戦交(まじ)えてきたら?」


星影の言葉で、林山の顔に赤みが差す。からかうつもりでいった浮気を勧める星影の一言。それは、林山の星蓮への愛を侮辱する一言。林山の怒りの炎に、油を注ぐ行為だった。



「――――――――――――そんなことするかぁっ!!!」



怒りに任せて、乱暴に机をたたく林山。途端に、小さな叫び声が上がった。


「あっち!!」

「なっ・・・え!?」


見れば、星影の着ていた服が濡れていた。林山が机を叩いた衝撃(しょうげき)で、湯の入った(うつわ)が星影の服にかかってしまったのだ。


「あっつぅ〜!」


湯のかかった場所に、息を吹きかける星影。それにより、林山の怒りの炎は小さくなった。


「せ、星影・・・。」


(しまった・・・!)


やっちまった・・・。


いくら星影の言葉に動揺したとはいえ、湯をかけてしまったことはよくなかった。

やけどになっていないか?赤くはれていないか?水ぶくれになっていないか?

そんなことを考えながら、林山は星影に声をかけた。


「す、すまない、星影!大丈・・・・」


「――――――――――林山テメ〜!!」


林山の言葉をかき消すように叫ぶ星影。それとあわせるように、彼女は席から立ち上がった。


「やりやがったなっ!?汚ねぇ真似しやがって!」

「なっ・・・なんだと!?」

「口で負けたから、こんな仕返しをしたんだろう!?」

「なにぃ―――――――!?」

「熱ぅ〜!信じられない・・・最低だな、お前!」

「馬鹿!誤解するな!狙ってしたわけじゃないんだぞ!?」

「わざとじゃないっていいたいのか・・・?」

「当たり前だろう!?ほら、早くこれで拭けよ!」


そう言って、懐から布を出し、星影の服を拭こうとする林山。しかし星影は、そんな親友の手を払いのけると乱暴な口調で言った。


「狙ってない?わざとじゃない?それが()びの言葉かよ!?」

「星影!?」

「お前って・・・見かけによらず、陰湿なんだな・・・!?」

「ふざけるな!俺は、そこまで器の小さい男じゃない!」

「もういい!お前のおかげで、借り(・・・)の服が汚れたじゃないか!?返す時が大変だろう!?」

「盗んでおいて『借り物』だと、よく言えるな!?たいした根性だよ、たくっ!・・・陛下は一体、こんな女のどこが気に入ったのやら・・・・!」

「聞こえてるぞ、林山!私だって、好きでお気に入りになったんじゃない!このわからずや!!」

「それはこっちの台詞だ!お前こそ、俺がどれだけ苦労しているか知らないくせに偉そうなこというな!!この世間知らず!!」

「うるさい!世間知らずなのは私のせいじゃない!!この世の中の決まりごとに従ったからそうなったんだ!!男ばっかりずるいんだよ!!単純なくせに、馬鹿!!」

「馬鹿はお前だ!男は国を守り、女は家を守る!それがこの国の・・・国学・儒学の祖である孔子の教えだぞ!!星影・・・お前の言い方は、知らない者が聞けば、孔子様に刃向(はむ)かっていると誤解されるぞ!?」

「勝手に誤解させればいい!勘違いした奴が無能なんだ!!孔子様は尊敬すべきお方!!私も尊敬してる!!だが、彼の教えの使い方は間違っている!!」

「まっ間違っているだ!?お前・・・・その考え方の方が、どうかしてるだろう!?」

「じゃあさ、仮に戦のし過ぎで、男がいなくなったらどうする!?」


林山を指差しながら問いかける星影。これに対して、林山は顔をしかめながら答える。


「なに言ってんだお前・・・。男がいなくなるって、そんなことがあるわけ―――」

「もしもの話だ!女しか残ってなくて、目前まで敵が迫ってきている。それでも戦わずに家を守ってろって!?」

「はぁ〜?」

「家に火を放たれて、敵が押し入ってきても逃げずに守れって!?」

「待てよ!だから・・・。」

「『貞操を守って死ね!』と言うなら、この国の民は全滅するじゃないか!?」

「だから、そんなことがあるわけ――――」

「―――――――ない!!なんて言い切れないだろう!?現に、星蓮はお前と結婚してないだろう!?」

「関係あるか、それ!?」

「大有りだ!人生は、必ず予想通り、計画通りになんて進まないんだよ!もしそうなら、お前は星蓮と新婚生活を楽しんでるはずだろう!?」

「そ、それはそうだが〜」


星影の気迫に押され、林山の怒りは少しずつ収まっていった。


(どうしてこいつは、こうも物事を大げさに考えるんだ?)


それでいて、その例え話と話の本題を、上手に結び付けることが出来るんだ?

矛盾なく、話の流れに組み込める?


返事に困る林山に、星影は気にすることなく話を続けた。


「孔子様の教えは道徳面では良いと思う。だがな、人間の生死をかけての場では邪魔な存在にしかならない!!だから、いざという時は女だって戦うべきだ!!」

「なんでそう結論付けるんだよ!?お前は戦がしたいのか!?なんでそんな物騒な話にするんだ!!」

「女をなめるなよ!!」

「向こう(宮中)でなにがあったんだよ!?」

「私だって苦労したんだ!!星蓮は見つからないし、気苦労は増えるし!やっとの思いで抜け出してくればお前はのん気に寝てるしさ!」

「夜に寝るのは普通だろう!?寝てたらいけないのかよ!!」

「私が星蓮を連れてくるのが、昼間だとは限らないだろう!?」

「おい!お前声がでかいぞ!!少し静かにしろ!!」

「お前もだ!!大声で叫・・・・・・!!」


星影がそう言いかけた時だった。

両脇の壁が激しく叩かれる。


突然のことに、とっさに戦闘態勢に入る二人だったが―――――――




「うるせぇぇ!!」


「真夜中に騒ぐなぁ!!」


「眠れねぇだろ――――――がっ!!」



「「!!」」




声にならない叫びを上げて、顔を見合わせる二人。


(もしかして・・・!)


(まわりの人達を起こしちゃった!?)


そう思ったと同時に、二人の体は動いていた。




「す、すみません!!本当に申し訳ない!!静かにしますから!!」


「もう二度と騒ぎません!!ごめんなさい!!」




素早く席から立ち上がると、ものすごい勢いで、両側の壁に向かって謝り始める。


「本当にすみません!お騒がせしました!!」


「明日早いんだ!静かにしてくれよ!」

「そうだ!周りの迷惑ぐらい考えろ、このボケ!!」

「あんまりうるせぇと、殴りこむぞコラァ!!」



「「わかりました!!本当に申し訳ありませんでした!!」」



入れ代わり立ち代わり、左右の壁を行き来しながら謝る星影と林山。



「すみません、すみません!本当にごめんなさい!!」

「ごめんなさい!本当にすみません!私寝言がひどくて―――――!!」

「――――――てっ!おい!!」



両脇に向かって謝る星影と林山だったが、星影の言葉に林山は非難の声を上げる。


「お前は黙っていろ、星影!」


そう小声で怒鳴ると、星影の口をふさいだ。林山の行為に、ムッとした星影だったが、すぐに彼が制した理由に気づく。


(そうだった!ここには林山しかいないってことになってるんだった・・・!)


そのまま黙り込む二人。程なくして、部屋の中は元の静けさに戻る。それを見計らって、星影から手を離す林山。そして、疲れた口調で彼は言った。


「・・・とにかく、静かに話そう。これが原因でバレることもあるからさ。」

「わ、わかった。静かに話そうか・・・。」


そう言うと、どちらともなくため息をつく二人。

そして、小声で話し合いを再開する星影と林山だった。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます・・・!!

義姉弟喧嘩の前編です(汗)たわいのないやり取りを繰り返していますが、漫才だと思って読んでくださると嬉しいです(大汗)

余談なんですが、現在でも中国における孔子様の振興はすごいんですね・・・!秩序的としては、美しいと思いました。ただ・・・女性の視点から見ると、「もう少し、行動の自由を・・・!」と、思いましたけどね(苦笑)


最後に、最近更新が遅くてすみません(平伏)



※誤字・脱字・漢字の間違いがありましたら、こっそり教えていただけると、ありがたいです・・・!!


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