第四十一話 誤解してても、会話は進む
星影が、自分達の悪巧み(妹・星蓮奪回作戦)を両親達に知らせると聞いた時、わしはその提案に反対だった。表面上はその行為を黙認したが、内心は許したことを後悔していた。悔やむのは、己の命が惜しいからではない。親孝行にかっこつけて、親不孝なことをしようとしている星影をとめられなかったからだ。いくら星影が、親を安心させるために知らせると言っても、その秘密が親だけに伝わるとは限らない。どんなに気をつけていても、両親以外の人間にバレる危険があるのだ。中でも、親族からの密告によって発覚する場合が多い。
星影のように、『バレれば、三族皆殺し』になるような犯罪では、親類によって秘密が漏れ可能性があるのだ。理由は、とばっちりを受けないため。犯罪を密告すれば、犯罪者の身内であっても、自首したことになるので罪を軽減・免じられる。だから、身内に不届き者がいるという名目で役所に訴えられることが多いのだ。仮に、親達のみに上手く伝わったとしても、その秘密を守り続けられるかが問題だった。自分の子供達がやろうとしている犯罪行為を知った時・・・・親達が違った意味で心痛を覚えるのは間違いない。
「林山が、自分で言い出すはずがありません!!厳先生にそそのかされたのです!!」
現に今、丁夫人はその心痛を怒りに変えて吼えている。星影がどのような書面を送ったか、わしは見ていないので知らない。しかし、先ほどの伯孝殿達の態度を見ていれば、大体のことは予想がついた。
(星影のことだ。【親戚の前で、厳師匠を悪役に仕立て、適当にけなすようなことを言ってください。】とか【身内の前で、本当に私や林山が尼や宦官になったと思わせるようなやり取りをしてください。】とか【厳師匠の行為について、両家が一緒になって軽く口論してください。】的なことでも書いたのだろう・・・。)
弟子の性格を考えれば、あまり具体的な台本は書いていないはずだ。第一、細かく書く余裕も考える時間もなかったはずだ。そうなれば、親達が話の筋書きを決めたと考えるのが普通である。もっとも、落ち着いた演技を彼らが出来るとは期待していない。その証拠に、目の前で繰り広げられる口論が雑でまとまりがなかった。
(まぁ・・・入れ替わって、後宮から妹を強奪する作戦を始めていると聞けば、まともな演技も出来ないだろう。)
混乱するのも無理はない・・・。
そんなことを考えながら、笑いをこらえている時だった。大げさな咳払いが、飛龍の耳に届く。見れば、男の弟子の母が、怖い顔で自分を見ていた。
(いかん、いかん。真面目にやらねば、親族達に嘘だと疑われるな・・・・!)
林山の母の仕草を注意されたと誤解する飛龍。そして、仕切りなおしの意味を込めて明るい声で彼は言った。
「え〜みなさんが誤解されているようなので申しますが、わしは弟子達をそそのかしたつもりはありませんぞ?」
「金子を渡しておいて、よくそんなことが言えますね!?」
「鳳娘!少し落ち着きなさい!」
「だって本当でしょう!?こんなことに・・・こんなことになるなら、林山を、こんな男に弟子入りさせませんでしたよ!!」
「鳳娘さん・・・。」
「桜華さんも、そう思うでしょう!?厳先生が、林山をそそのかしたのだと思うでしょう!?」
「あの・・・林山殿だけですか・・・?」
「も、もちろん星影殿もですよ!彼女も、厳先生がそそのかしたに決まっています!!林山と星影殿は、この男にそそのかされたんです!!」
喬夫人の指摘で、愛想笑いをしながら内容を訂正する丁夫人。そして、気遣いを込めながら星影の母に力説し始めた。
「とにかく、子供達は厳先生に、そそのかされたに決まっていますよ!!そうでなければ、お宅のお嬢さん、星影殿が尼になりたいというはずがありません!!」
「確かに星影が、尼になろうというのは無理があると思いますが・・・。」
「そうでしょう!?そうでなければ、あの星影殿が自分から尼になるなどありえませんわ!!」
「『あの』・・・ですか?」
「星影殿の性格を考えれば、星蓮殿を奪い返すぐらいの気迫があるはずです!!嘆き悲しむ性質ではありませんわっ!!」
「・・・でも、星蓮がいなくなったことで、人の世に嫌気が差したとも考えられますわ。あの子達は、仲のいい姉妹でしたし・・・。」
「でしたら、なおさらありえませんわ!!星影殿の星蓮殿に対する姉妹愛は強いもの・・・!間違っても、泣き寝入りなどするはずがありません!!」
「ま、間違ってもですか・・・!?」
「そうですわ!!きっと、厳先生の口車に乗せられてしまったのですよ!!この男の『魔の囁き』があったからこそ、星影殿は尼になろうという気になったんですわ!!」
「・・・。」
「魔の囁きって・・・。」
(わしはモノノケか・・・?)
自分を人間扱いしない弟子の母親に、少なからず気分を害す厳飛龍。しかし、嫌な気分になったのは彼だけではなかった。断言する丁夫人に、喬夫人は顔を引きつかせていた。
「鳳娘さんは・・・星影が、自主的に尼になろうとするのはおかしいと・・・?」
「もちろんです!あんなに元気な星影殿が、規則正しく、堅苦しい静かな生活を望むなんて、おかしいじゃありませんか!?そそのかされたと考えるのが当然ですよ!?」
「おかしいですか・・・星影が、静かな生活を過ごすことは・・・?」
「おかしいですよ!!あの星影殿が、読経づくしの生活を好むはずがありません!!この男がそそのかしたのですよ!!」
「ずい分はっきりと、断言されるのですね・・・。」
「当然ですわ!きっとこの男は、なにか企んでいるに決まってますわ!!」
「企みですか・・・?」
「そうでなければ、林山と星影殿が、宦官や尼などになるはずがありません!!無理がありすぎます!!」
丁夫人の言葉に、その場の全員があきれ返る。彼女が取り乱しているのはよくわかったが、その言い方にはトゲあった。
(あんたの言い方だと、星影は尼に向いてないと言ってるようなもんじゃないか・・・。)
実際の星影は、神や仏を熱烈に信じている方ではない。なんせ、生神と言われる皇帝から、妹を奪い返そうとしているくらいだ。
(丁夫人の言い分は、間違っちゃいないと言えば、間違っちゃいないが・・・。)
そんなことを考えながら、何気なく星影の母に視線を向ける飛龍。するとそこには、眉間にシワを刻んだ喬夫人の姿があった。明らかに彼女は怒っていた。
(怒るのも無理ないな・・・。)
芝居とは言え、娘のじゃじゃ馬ぶりを、はっきりと言われたのだ。親が言うならともかく、他人に自分の子をけなされれば不機嫌にもなる。それを無遠慮にズバズバ言われれば、親でなくても嫌な気持ちになるだろう。
(しかも丁夫人の場合は、本音のように言い切るからな・・・・。)
丁夫人に視線を向ければ、彼女は髪を振り乱しながらこちらを指差していた。彼女は、飛龍を睨みつけながら言った。
「この男のおかげで、林山は宦官にされたんです!!あなたが、無責任な人間だとわかっていたら、林山を厳飛龍という人間に弟子入りさせませんでしたわ!!」
「鳳娘、やめないか・・・!」
「林山が、林山が、どうしても厳師匠に弟子入りしたいと頼むので、渋々許しましたが・・・!今は、あなたのような人間に弟子入りさせたことを後悔していますわ!!」
「もう終わったことじゃないか・・・やめなさい。」
「だって悔しいんですもの!!林山が宦官に!こんなことに巻き込まれて・・・!こんな大事になるとわかっていたら・・・!!」
「鳳娘・・・。」
「全部あなたのせいよ!!厳飛龍っ!!」
涙を浮かべながら絶叫する丁夫人と、そんな妻をなだめる安家当主。林山の母の言葉に、飛龍は複雑な気持ちになった。
丁夫人の言葉を聞く限り、彼女が自分に八つ当たりをしている気がしたからだ。
普段から丁夫人が、わしをよく思っていないことは知っていた。だから、入れ替わり作戦に手を貸したわしに、少なからず憎悪を持っているはずだ。林山の名前で、宦官証明書を作り、星影にそれを持たせたのだ。文書偽造という犯罪に、息子が一枚かんでいると知るだけで、この母親は怒るだろう。それが、身分まで偽っているとなると・・・・かなりご立腹しているはず。つまり、今回の作戦で感じた不快を、芝居にかっこつけて、わしにぶつけているということだ・・・。
そうでなければ、これほど丁夫人が暴言を吐くはずがない。
・・・・・・・・・・・・・・と、思う。
(これは・・・しばらく、静観しておいた方が賢いな。)
程なくして、妻の変化に気づいた劉家当主が、落ち着きましょう、と言いながら、妻と人妻の間に割って入った。それを見て、騒いでいる妻の夫も、鳳娘、と両肩に手を置いてなだめ始めた。男達の気遣いで、ようやく林山の母も静かになる。それと同時に、喬夫人の異変に気づいたのだが・・・
「あ・・・あら?どうなさったの、喬夫人!?顔色が悪いですが―――・・・!?」
(あんたのせいだ、あんたの。)
つーか、そういう打ち合わせをしてたんだろう?
「まさか・・・怒ってらっしゃるの!?」
(そうだよ。あんたが原因だ、丁夫人。)
本音丸出しの台詞で言うから、怒っちまったんだよ・・・。
「あ、あの、ごめんなさい・・・!私・・・あなたの気持ちも考えないで、いやだわ、本当に・・・!!ごめんなさいね、嫌な思いをさせてしまって・・・!」
「・・・いいえ。お気になさらないで下さい。気にしていませんから・・・。」
「で、でも・・・!」
「・・・鳳娘さんのお気持ちに、余裕がないのだから仕方ありませんよ・・・。」
「ごめんなさいね、桜華さん・・・。私、無神経すぎましたわ・・・!一人で、勝手なことを言い過ぎました・・・。」
オドオドする丁夫人の態度で、部屋の中はますます変な空気が流れた。そんな姿を見ながら、今後の展開を予想する厳飛龍。
(まぁ・・・【丁夫人が、我を忘れて取り乱し、喬夫人に失言をする。その後、丁夫人は喬夫人に己の失態を詫び、改めてわしへの非難を始める。】・・・・と、いうのが、妥当な筋書きだろうな。)
そう思い、無言で丁夫人の言葉を飛龍は待った。しかし、丁夫人の口から発せられた言葉は、彼の予想から大きく外れたものだった。
「私ばかり、愚痴ってしまったのがいけませんでした!!不満は、公平に解消しなければいけませんのに・・・!!」
「・・・愚痴・・?」
(公平に解消!?)
丁夫人の言葉に、首をかしげる喬夫人。それは、話を聞いていた武術の師匠も同じだった。意味のわからない飛龍だったが、次に発せられた丁夫人の言葉ですべてを理解した。
「私ばかり文句を言っては、あなたがすっきり出来ません!!桜華さん、あなたの怒りの原因である厳先生に不満をぶつけてください!!」
「なんでだよっ!?」
(どう考えても、あんたが原因だろうがっ!?)
喬夫人の不機嫌を、厳飛龍が原因だと決め付ける丁夫人。彼女の言葉に、思わずツッコミを入れる武術の師匠。そんな息子の師匠の言葉に、林山の母は、これ見よがしに言い放った。
「当然でしょう!?あなたは、大商家の正統な血を絶やした犯罪者!それも、藍田きっての名士の家柄の劉家と安家を絶やしたのですよ!?いくら、桜華さんが温厚でも、怒る時は怒りますからね!!」
「絶やすって・・・。星影は髪をのばせば、それで解決でしょう?」
「そんなに簡単に尼をやめられるようでは、仏の教えも、たかが知れたものです!!あなたのそういう考えが、私は許せないのです・・・!!」
「丁夫人・・・少しはご自分の発言をよ〜く、考えた方がいいですよ。」
「まぁ、私を脅迫するつもり!?言っておきますが、あなたの脅迫に屈するほど、私は弱くはありません!!」
「いえ、あなたが強すぎるのは知ってますから・・・・。」
「なんと情けない言い草!!やはり、人の上に立つ素質は、あなたにはないようですね・・・!?」
「・・・。」
(絶対台本とか無視して話してるな・・・丁夫人は。)
相手の態度に、怒り通り越して、疲れを感じる武術の師匠。
それは、星影の母である喬夫人も同じだった。眉間からシワは消えたが、代わりに片目のまぶたがヒクヒクと痙攣していた。
(ここまで鈍いと、わざとやってると思われても仕方ないよな・・・。)
返事に困り、黙り込む厳飛龍。そんな相手の態度に、機嫌をよくした丁夫人が、声高らかに言った。
「遠慮しないでこの男に仰って下さい、桜華さん!!厳飛龍のおかげで、私は怒りを感じていると!!」
(つーか、あんたが遠慮してくれよ、丁夫人・・・・。)
てか、そういう結末を設定していたのか・・・?
見当違いな発言をする丁鳳娘に、厳飛龍は頭痛を覚えた。そして、話の中心人物である星影の母を見る。視界に映った喬夫人は目を伏せており、まぶたの痙攣はやんでいた。見る限り、彼女は落ち着きを取り戻していた。星影の母の姿に違和感を覚えつつ、飛龍は無言で喬夫人の様子を窺った。
「桜華さん、気にせずに言っていいのですよ!?あなたも、この先生のおかげで迷惑をしているのでしょう!?」
「私は―――――・・・。」
「迷惑しているはずでしょう!?」
意見を押し付ける丁夫人に、喬夫人はゆっくりと顔を上げる。全員が見守る中、星影の母は、静かな口調で全員に聞こえるように言った。
「鳳娘さんの・・・丁夫人のお気持ちは、私もわかります。同じ子を持つ母として・・・残酷ですもの。」
困ったようにうつむきながら、丁夫人の意見に同意する喬夫人。そんな相手に、林山の母は嬉しそうに言った。
「わかってくださいますのね、桜華さん!?」
「ええ・・・。」
「そうでしょうとも!そうと決まれば、こんな男は、藍田から追い出してしまいましょう!!第二、第三の犠牲者が出るま――――――!」
「―――――――残酷ではありますが、悪と決め付けるつもりはございません・・・!」
嬉々と話す丁夫人に、喬夫人は大きめの声で釘を刺した。その言葉に、全員が彼女へと視線を送る。
「お、桜華!?」
「あ・・・悪ではないと仰るのですか!?」
「はい。飛龍先生は・・・・星影によくしてくださいました。『あの時』も、星影達を助けてくださいましたし・・・。」
「桜華さん!?」
「私にとっても、娘・星影にとっても、飛龍先生は恩人なんです・・・。」
「桜華さん・・・!」
「星影に武術を教えてくださったのは、飛龍先生です。先生がいたからこそ、星蓮も林山殿と婚約まで出来たのです・・・。」
「それは――――・・・。」
「鳳娘さんからすれば、迷惑なことだったでしょうが・・・私達にとっては救世主でしたわ。」
遠目で語る喬夫人。そんな彼女の姿に、全員なにも言えなくなった。
「私は、二人の娘に対して、平等に教育してきたつもりです。どこへ行っても恥ずかしくないように、立派な女性になるように育ててきました。」
「桜華さん。」
「娘二人も、そんな親の期待にこたえるように、賢く成長してくれましたわ・・・。おかげで、あの子達への縁談は引く手あまた。二人の将来は安心だと、私は確信しておりました。」
「喬夫人・・・?」
「三年前のあの時までは・・・・!」
喬夫人の言葉で、部屋の中に張り詰めた空気が満ちた。彼女の言葉の意味を、その場にいる全員が理解できた。
「三年前・・・・星影が十四、星蓮が十三の時でした。藍田に、『極悪』としか言いようのない山賊達がやってきたのは・・・!」
「桜華・・・。」
「あの人達の無法ぶりを、誰もとめることができませんでした。無銭飲食は当たり前。盗み、放火、恐喝、殺人・・・・欲しいものを手にいれるためなら、平気で人を傷つける。逆らう人間は、役人であろうと容赦はしない。おかげで、誰もあの獣達を大人しくさせることが出来ませんでしたわ・・・。」
「・・・桜華、もうその話は―――――」
「・・・言わせてください、あなた。せっかくの機会ではありませんか・・・?それとも・・・鳳娘さんはよくて、私は言ってはいけないのですか・・・!?」
「なにを言うんだ?そういう意味では――――」
「でしたら、言わせてください。私・・・今でも思い出しますの。あの獣達が、私達の娘を『よこせ』と言ってきたことを・・・!」
そう言うと、髪に挿していたかんざしを抜く喬夫人。
「当時から、星影と星蓮を褒めてくださる声がありました・・・。『藍田の蝶花』と、賞賛されておりましたわ。」
「・・・今でもそういわれているでしょう?いつから二人が、『藍田の蝶花』と呼ばれていたかわしは知りません。しかし、三年前からそう呼ばれていたのは知っていますぞ?」
喬夫人に答えるように、言葉を返す厳飛龍。侠客の返事に、星影の母はかんざしの挿さっていた部分を手で直しながら言った。
「そうでしたわね・・・飛龍先生。でも、私も知らないんですよ。いつからあの子達が、『藍田の蝶花』と呼ばれるようになっていたかを・・・。いつの間にか、そう噂されるようになっていたんです・・・。」
「その噂を、鬼畜男・・・獣共を束ねている山賊の頭が、どこからか聞きつけてきたというわけですか。そして、あなた方に【『藍田の蝶花』を自分の妻としてよこせ】と、要求をしてきたんですね?」
「・・・星影は、本当になんでも、飛龍先生にお話しているのですね・・・。」
武術の師範の言葉に、星影の母は苦笑する。それにあわせるように、飛龍も笑みを見せながら言った。
「なんでもというわけではありませんぞ。話の流れで、聞いたまでのことです。悪人から、『姉妹そろって嫁に渡せ』という要求を、いろんな意味で呑むことが出来なかったんでしょう?」
「ええ・・・。あの頃、星影には婚約者がいましたから・・・。」
「その話も知っていますぞ。関様という身分の高い若様と、婚約されていたそうですな?しかも、相手からの強い要望で、嫁ぐ約束をされたとか・・・?」
「・・・はい。家柄から言っても、もったいないくらいの良縁でございましたわ・・・。」
「そんなことはないでしょう。『藍田の蝶花』と呼ばれる姉君ですぞ?だから相手も、星影を妻にと望んだのですよ。」
「それは、そうですが・・・。」
「星影には、高貴な身分の婚約者がいて、星蓮にも、豪族や名士の息子から縁談が申し込まれていた・・・。だから、丁重にお断りしたんでしたな?」
「そう・・・ですわ。お断りしたのですが―――――」
「・・・鬼畜男は、その答えに納得でいなかった。断ったその日から、劉家に対して数々の嫌がらせを始めたそうですね・・・?」
「・・・よくご存知ですね、飛龍先生。」
娘の師匠の言葉に、少しだけ笑みを見せる母親。しかしその笑みも、程なくして消えるのだった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
厳師匠に対する、星影の母・喬夫人と、林山の母丁夫人の気持ちを書いてみました(笑)
よろしかったら、この話を読んだ感想をいただけると嬉しいです(汗)
もし、誤字・脱字がありましたら、お手数ではありますが、お知らせください・・・!!
よろしくお願いします・・・(平伏)