第三十五話 狐と狸の馬鹿試合(前編)
妹・星蓮奪回への決意を新たにする星影。そんな星影の思いを、もちろん皇帝・劉徹は知らない。知らないのだが――――――
「わからんな・・・。」
「・・・え?」
「林山よ、朕はお主のことがわからん。」
宦官としての安林山に、皇帝は疑惑を持ち始めていた。
「朕は、林山が何故、宦官になったのか不思議でならん。」
劉徹の言葉に相手を見る星影。その顔からは、疑いの色がはっきりと表れていた。
「ふ、不思議ってそんな――――――!」
(まずい!私を疑っている・・・!)
劉徹からの視線を受け、なんとか誤魔化そうとする星影。
「わ、私が宦官になった理由は一つ、陛下にお仕えするためですよ!?何故、不思議がることがありましょうか・・・?」
「声が上擦っているぞ。」
「き、急にそんなことを仰られるからですよ!そんな、当たり前のことを―――――!」
そう言って、誤魔化してみる星影だったが、彼女の動揺する様子までは誤魔化せなかった。相手の変化を感じ取った劉徹は、厳しい表情で問いただした。
「ならば武官として仕官すればよかっただろう?それほどの腕前を持ちながら・・・なんとも解せん・・・!」
「え!?いや、それにはいろいろわけがありまして・・・。」
「ほう・・・どんなわけだ?」
「いえ、陛下のお耳に入れるほどのことでは―――」
「林山・・・朕の命に逆らうのか・・・!?」
きつい口調で言う劉徹。有無を言わさぬ気迫に、星影は返事に困った。
(まいったな。逆らうわけにはいかないし・・・。)
だからと言って、適当な答えをすれば、相手が怒るのは間違いない。こういう人間は、曖昧な答えをすればするほど深く追求する性質なのだ。
「林山、はっきりと答えよ!どんなわけがあるのだ!?」
その証拠に、明確な答えを要求してくる劉徹。
(これ以上の誤魔化しは・・・・無理、か・・・。)
ここは奥の手を使うか。
そう決心すると、視線を落として黙り込む星影。その様子を黙って見守る劉徹。互いに黙り込む二人。頃合いを見計らったところで、星影は劉徹に背を向ける。そして、項垂れたふりをしながら言った。
「わかりました・・・陛下。でも、これだけはお約束してください・・・!」
「・・・林山?」
さっきとは違う、落ち着いた静かな声で言う星影。劉徹に見えないように、懐から小瓶を取り出す。
(これ(・・)を使う羽目になるとはな・・・。)
その(・・)動作がわからないように、小刻みに肩をふるわせながら星影は言った。
「誰にも・・・話さないでください!李延年様にもです・・・!」
素早く、小瓶の中身を目につける星影。
「それは構わんが・・・。何故延年が出てくるのだ?」
劉徹の言葉に答えず黙り込む星影。もちろんわざとだ。そんな相手に、皇帝は再度同じ質問をする。
「林山、何故延年の名を出す?」
「・・・陛下と延年様が、深き仲と聞いております。それゆえに・・・お気を許され、信頼している方であっても、私の話を言わないでいただきたいのです・・・!」
「・・・それほどのことなのか?」
劉徹の問いに、無言で頷く星影。そして、声を震わせながら言った。
「み・・・皆様が、私を疑うお気持ちはわかります。本当なら、昨日あの場ではっきりというべきでした・・・。でも――――言いたくなかったんです!言ったら・・・それだけ自分が惨めになる・・・!」
「・・・林山、誰にも言わないから理由を話してごらん。」
そんな星影に近づくと、そっと彼女の肩に手を乗せる劉徹。それに合わせるように、星影は劉徹を見る。完璧な顔を作りながら。
「約束ですよ・・・!?」
「――――――林山、お主・・・・!」
「約束してください、陛下・・・!」
「・・・・・泣きながら頼まれては、守らないわけにはいくまい?」
涙を流しながら懇願する相手に、優しく語り掛ける劉徹。
「泣くでない、林山・・・・。」
(よかった・・・私の頬を伝う涙を、本物だと思ったようね・・・!)
皇帝の言葉に、自分の小道具の高精度を実感する星影。
この時、星影が流していた涙は、彼女の体から出たものではない。隠し持っていた小瓶の中に入れておいた涙。つまり――――
(万が一のことを考えて、準備しといてよかった。)
さまざまな状況を予測して、星影が作った『偽物の涙』なのだ。ただの水では、すぐにバレるので、本物と思わせるように塩を混ぜて調合した液体である。星影が、ここまで細かい芸をしたのには理由があった。
「泣くでない、林山。お主らしくないぞ・・・?」
星影の頬に手をあて、そっと涙を拭う劉徹。そして、手についた星影の涙を口に含んだ。
「陛下、なにを・・・?」
劉徹の行動に、わざとか弱い声を出す星影。そんな皇帝の姿を、星影は低姿勢で注意した。
「涙は、口にするようなものではございません!それを、陛下ともあろうお方が、私のような者の―――――――!」
「・・・林山のものであったからこそ、朕は口にしたのだ。」
「なにを仰るのです、陛下!?涙とは、体から出る不浄のもの・・・!そのような汚いものを口にしては・・・!!」
「汚くはない。」
「陛下・・・!?」
「林山は身も心も美しい。その体から出るものが、汚いはずがない・・・!」
そう言って、再度星影の涙を拭うと口に運ぶ劉徹。そんな皇帝の仕草を、憂いを込めた目で見る星影。しかし、腹の底は、まったく憂いなどは感じていたなかった。
(やっぱり、口にしやがったか・・・!)
劉徹の姿に、心の中で毒づく星影。
琥珀達から聞いた皇帝の話しが正しければ、相手はかなりの好色。つまり色男なのだ。軟派なことは平気でやると、星影は予想していた。だから、自分の涙を皇帝が口にしてもいいように、わざわざ薄い塩味をつけておいたのである。
(まさかとは思ったが・・・本当に口にする奴があるか!?)
普通の女性なら、そういう情熱的なことをすれば喜ぶだろう。しかし、星影は違った。彼女の場合、歯の浮くような台詞を言われただけで悪寒を感じる性質だった。今も、劉徹のおかげで、星影は全身鳥肌状態になっていた。もっとも、服で隠れているので、皇帝がそれに気づくことはなかったのだが――――――――
「林山よ、涙は不浄なものではない。泣くことで、苦痛から人を解放してくれる。そして、その者を清めてくれるのだ。」
「清める・・・?」
「そうじゃ。だから涙は、塩味をおびておるのだ。塩は、身を清めてくれる。」
「陛下・・・。」
「お主の涙は、朕の身に染みたぞ?林山が涙を流すほどのことじゃ・・・。今のお主は、泣くだけではその苦しみからは解放されん。」
「・・・・・・・なぜ、そのように断言できるのです?」
「お主の涙の味が薄いからじゃ・・・。清める作用が足りない。」
「・・・水だとでも仰りたいのですが?」
「いいや、普通の涙じゃ。この味が、水であるはずがない・・・!」
「陛下・・・。」
(ホッホッ!お味はよろしいようですね・・・!?)
鳥肌を立てながらも、心の中で腹黒く笑う星影。そんな星影に、劉徹は子供をあやすような口調で言った。
「林山・・・お主は、朕を助けてくれた。今度は、朕がお主を助けたい。」
「陛下・・・。」
「朕は、お主の心を救いたい。そのためにも・・・朕の問いに答えてはくれまいか・・・?」
「・・・陛下、なんと、もったいないお言葉を・・・・!!」
(だぁぁぁ!!どこから、そんな言葉が出てくるんだよ!?寒い!寒いよ!!)
劉徹のくさい台詞に、いろんな意味で身震いする星影。
生理的に、拒否したかったが、ここでボロを出すわけにはいかなかった。
昔見た恋愛劇を思い出しながら、劉徹にむかって言った。
「そのお言葉・・・・信じていいのですか・・・陛下?」
水でできた涙を浮かべながら、念を押す星影。
塩も少し加えていたので多少目にしみたが、妹のために姉は耐えた。
「もちろんじゃ、林山!」
「本当に、誰にも言いませんか・・・?」
「天帝に誓って、他言はせぬ・・・!」
「では・・・私と陛下だけの・・・秘密にしてくださいますか?」
目を赤くして言う安林山の訴えに、陛下は力強い声で言った。
「我が、天命に誓う!このことは、朕と林山の二人だけの秘密にする・・・!!」
「陛下・・・!」
「さあ、話しておくれ、林山。」
皇帝の言葉に、嬉しそうに微笑む安林山。
(よしよし・・・上手く食いついてきた。)
相手が、自分の話にのってきたのを確信すると、作り物の涙を流しながら星影は言った。
「私は・・・幼い時から武芸を習っていました。武芸が好きで、好きで・・・将来は武官になって陛下のお側で働くことが私の夢でした・・・!」
「なるほど・・・そういうことなら、お主のあの腕前、納得がいく。」
「ありがたきお言葉・・・・!」
「しかし、宦官になったということは―――――なにか、武官になれない理由でもあったのか?」
劉徹の問いに、うぅと、小さく嗚咽するふりをする星影。
「・・・なれませんよ・・・!」
「林山?」
「どんなに夢見ようと、私の願いがかなうことはありません・・・!」
「林山、どういうことじゃ?」
戸惑う劉徹に、星影は声を荒げながら言った。
「生まれた時から決まっていたんです・・・!私は武官になれないと!!」
「生まれたときから・・・!?」
「はい・・・。まことに・・・言いにくいのですが、その・・・・・・!」
「遠慮するな!申してみよ・・・!」
「・・・出産の時、産婆の手違いから・・・あそこを傷つけられたのです・・・・。」
「なに!?」
その言葉で、劉徹の顔色が変わった。
「まさかその傷が元で・・・。」
「・・・はい。しばらくして、その傷が化膿してしまい・・・いろいろ治療したんですが、結局は切り落とすしかなかったんです・・・・!」
「それは――――――なんと気の毒な・・・。」
「だから私は、武官にはなれない!なれるはずがないんです!!」
顔を覆いながら、声を押し殺して嗚咽する星影。もちろん嘘泣きだったが、バレないようにと、目が赤くなるように一生懸命擦る。もっとも、塩を入れた水を使ったので、そんなに擦らなくても目は真っ赤だった。嘆く星影に、劉徹は深いため息をつきながら言った。
「それでお主は・・・武官ではなく、宦官の道を選んだのか・・・!」
「うっ、うぅ・・・!はい・・・!」
「それでは・・・・宦官になるより他、道はないな・・・・。」
安林山の話で、彼が何故宦官になったか理解した皇帝だったが、
「・・・・林山、それは本当に手違いだったのか!?」
「嘘を言っているように見えますか?」
星影の言葉に劉徹は黙り込んだ。どうやら、彼女の話が本当かどうか考え込んでいるらしい。その様子を見て、星影は次の作戦へと出た。
「陛下、いいですよ・・・。私のことで・・・・そんなに考え込まないでください。」
「なにを言う林山!朕は―――」
「どうせみんな、私が賊の一人だと思っているんでしょう!?ええ、そうでしょうとも!!こんな宦官らしくない乱暴者、賊と思われて当然ですよ!!」
「林山!そんなに投げやりになるでない!」
「気休めは言わないで下さい!陛下だって、陛下だって・・・・本当は私を、賊だと思っているのでしょう・・・・!?」
床にへたり込みながら言う星影。その姿にギョッとする劉徹。そして、慌てて弁解し始めた。
「誤解だ林山!朕はわかっておる!お前は朕を賊から救ってくれた!そんなお前を、朕が賊と思うはずがあるまい!?現に、この目でしかと見届けておるのだぞ!?」
「でも今、黙り込まれたじゃありませんか!?私の話がうそかどうか、考えていらしたんでしょう!?」
「そうではない!朕は、思うところがあって、考えておっただけじゃ!」
「そう仰いますが、どうせ・・・・!どうせ、どこぞの重臣の方と私の身元について調べる気でしょう!?」
「うっ・・・!?な、何故それを知っているのだ!?」
「ええ!?」
劉徹の言葉に顔をあげると、そこにはしまったという顔をして手で口を覆う男の姿があった。二人の間に、気まずい雰囲気が流れる。
「・・・・そうなんですか?」
「い、いや、その・・・な、なにを言うか!朕がそんなことをするわけないだろうが!?」
演技抜き、地で質問する星影と、繕い笑いをする劉徹。
(調べる気なのか・・・・!)
計算外だった。口から言った出任せが、事実だったとは!
そんなことをされれば、正体がバレるのは必然である。とんでもない事実を知り、彼女は背中に冷たいものを感じていた。しかし、ここで動揺しては怪しまれる。星影はできるだけ平静を装いながら、冷めた目で皇帝を見つめた。その視線に気づき、劉徹はしかりつけるように言った。
「こ、これ!そんな目で見るでない!」
「・・・元々こんな目ですが、なにか?」
「嘘をつけ!いつもより、かなり違うではないか!?」
「『いつも』とは、どういう意味でございましょう?」
「なに!?」
「私が陛下にお目にかかったのは、今日を含めて三度だけでございます。『いつも』と言えるほど顔をあわせてはおりません。それなのに陛下は、三度見ただけで、私のすべてがわかるのですか?」
「それは――――――!」
「左様でございますね。三度見て違えば、調べたくなるのも当然でございますね〜?」
目に加え、冷たい口調で言うと、劉徹の方もさすがに居心地が悪くなったのだろう。星影を無理やり立たせると、彼女を見つめながら言った。
「林山・・・・お前の言う通り、朕はお前のことを調べるように家臣に命じた。しかし、それは朕の本意ではない!朕は、お主が賊でないと信じている!」
「・・・陛下は私にそう言いつつ、股肱の臣に、私の身元を調べさせているのでしょう?」
「だから仕方なかったんじゃ!一昨日の晩に、お主があの場にいたとこについて疑問視する声があって―――――!」
「ひどい・・・陛下!私・・・私、陛下のこと、信じていたのに・・・!」
「だから誤解じゃ、林山!」
「肘鉄をくらわしたことを、怒ってらっしゃるんですね?暴言を吐いたことが、気に入らないでしょう?無礼者の私が言う資格はありませんが――――・・・こんな仕返し、あんまりでございます・・・!!」
劉徹の手を払い、再度泣き崩れる星影。彼女の演技に、皇帝はすっかり騙されてしまう。
「悪かった!朕が悪かった、林山!」
「おやめください!そのようなお戯れは―――――!!」
「―――――――戯れではない!!」
そう叫ぶと、星影を抱き起こす皇帝。そして、涙を流す星影を見ながら言った。
「仲舒は―――――いや、重臣の一部が、安林山を疑っているのは事実じゃ。宦官とは思えぬ武才と、下級宦官の立ち入りを禁止されている場所にお主がいたからだ。賊ではないと証明できるはっきりとした証拠がないからじゃ!だが・・・朕は今日はっきりとわかったぞ。」
「・・・なにがですか?」
「お前は辛い過去を背負って、宦官になったということを!仕官の仕方はどうであれ、それでも朕の側に仕えるためにここに来たということを!」
「・・・陛下?」
「今ここで、約束しよう!安林山のことについて、これ以上の検索を朕はしないと・・・!調査を命じた者にも、その命を取り消すと伝える!!」
「陛下・・・!」
(やった!危険要素は排除できた!!)
皇帝の言葉に、星影は心の中で歓喜する。自分の作戦が上手くいきつつあることに。しかし、ここで喜んではいられない。念入りに、最後の仕上げに取り掛かる星影。
「・・・そう仰ってくださるのはうれしいのですが・・・。」
「どうした?なにが不満だ?」
「いえ・・・。陛下が、私のためにそう命じられても、みなさんは納得しませんよ・・・・。自分勝手なことを言ったことはお詫びします。そして・・・陛下のお心に感謝します。だから―――」
健気な作り笑いを作ると、優しい声で皇帝に言った。
「調べてくださって結構です・・・それで皆さんの不満がなくなるなら―――――・・・・!!」
「―――――林山・・・・!!」
名前を呼ばれると同時に、素早く相手から顔ごと視線をそらす星影。そして、服の袖で顔を隠した。知らない者からみれば、『安林山が周りの非難・中傷に堪えながらもけなげに陛下に尽くしている』ように見えるだろう。
そんな星影の姿に、皇帝・劉徹は――――――――
「朕は馬鹿だった・・・!お前のような心の優しい者を疑うとは!!安心しなさい。他のものには朕が上手く言っておく。お前は何も心配しなくていいんだよ。」
すっかり騙されてしまった。皇帝の言葉に、星影は袖から少しだけ顔を見せながら言った。
「でも陛下!一度出した命を撤回しては―――――陛下のご威光に、傷をつけてしまうのでは?」
「かまわん!朕は林山のためなら、どんな非難中傷でも受けよう・・・!」
「陛下・・・!それほどまでに私のことを・・・!?」
そう言って、笑顔を見せる星影。彼女の笑顔に、皇帝は満足そうに頷く。
(・・・上手くいった。このままとどめをさしておくか・・・!)
上機嫌になる劉徹を見ながら、星影は最後の仕上げに取り掛かった。
「ありがとうございます・・・!ありがとうございます、陛下・・・!陛下だけです・・・私の心をわかってくださったのは・・・!」
「これこれ、大げさじゃぞ、林山。」
「いいえ。陛下の優しさに触れ・・・私は、陛下への思いが強くなりました・・・!」
「ハハハ!それは嬉しいことを言っ――――――」
「――――――私は、陛下のことを尊敬します!いえ・・・心からお慕いします・・・!!」
そう言うと、皇帝の胸に顔を押し付け、相手の服を少し掴む星影。
「り、林山!?」
「陛下・・・。」
小さく顔をすり寄せ、服を掴む手に力を込めた。
こういう仕草をされると男は嬉しいと、以前本物の林山が言っていたからだ。
(でも・・・本当にこんなことで男は喜ぶんだろうか?)
初めてすることもあり、その効果を疑問視する星影。
だが、そんな彼女の心配は、取り越し苦労だった。
「林山・・・!愛い奴だ!朕はいつまでも林山の味方だぞ・・・!!」
歓喜に近い声を上げながら、星影の体を抱きしめる皇帝。
「安林山の身元調査はやめさせる!お主の傷つくことはせぬ!だから、安心しておくれ、林山・・・・・・!」
「陛下・・・!」
皇帝の言葉に、作戦成功を確信する星影。
(これで心置きなく星蓮を探すことができる!)
男って、本当に単純だわ〜!!
自分の言葉を信じる相手に、心の中で声高らかに笑う星影だった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
星影は、妹・星蓮のためなら、体を張って戦います(笑)特に、皇帝から自分の身を守るためなら、平気で最高権力者を騙します(苦笑)妹のためには、小道具やらなんやら準備します。余談ですが、この小説の中で登場した『偽物の涙』は、星影がこっそり宮中に持ち込んだ武器(!?)です。涙は女の武器と言いますので。・・・と言っても、星影は元男・安林山と偽って宮中に入り込んでますから、その表現はおかしいですかね・・・?いや、でも、実際は女なので、おかしいことはないですよね・・・(苦笑)あ、でも、ややこしいことには変わりないですね(汗)とりあえず、型破りな主人公・星影の姿を、今後とも笑って読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに、小説の中で出てきた『股肱の臣』とは、『自分の手足のように最もたよりにする者』という意味です。
あと、小説とは一切関係ないのですが・・・・正月ボケって、なかなか直りませんね・・・(汗)