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第百十話 天の助け?

つばぜり合いをしながら、押し合いへし合いする2人。


「やあ!」

「はっ!」


宦官・安林山が剣を向けて突進すれば、それをよけてその背後へ回り込む黒衣の男こと本物の安林山。

がら空きの背中に蹴りを入れれば、その足が当たる前にしゃがんでよける宦官こと劉星影。


「たぁ!」

「ほっ!」


しゃがんだところに黒衣の若者が剣を振り下ろせば、横へと転がって逃げて素早く起き上がる宦官。

その態勢が整う前に、黒衣の男が剣を向ければ、宦官は座り込んだ姿勢のまま足を伸ばして体ごと回転する。


「うりゃあ!」

「ぐっ・・のぉ!」


回転の勢いもあって、力強い蹴りが黒衣の若者のすねに入る。

それに飛び上って距離を取ると、宦官が立ち上がったところを狙って剣を連打しながら突き出す。


「はっ!はぁ!はぁあ!」

「くっ、うっ、チっ!」


それをよけていた宦官が、小さく舌打ちして後ろへと数歩下がる。

乱れた黒い髪が数本、静かに足もとへと落ちる。


「す、すごい・・・!」

「どちらも、甲乙つけがたい・・・」

「われわれでも、あそこまでの使い手には・・・」


なれない、と語り合う兵達の前で、にらみ合う2人。


「うおおおおおおおお!」

「たぁあああああああ!」


どちらともなく叫びながら駆けだすと、互いの刃物がぶつかり合う。


「おお!?」

「いいぞ!やれ!」

「がんばれ、安林山!」

「曲者!最後まで根性を見せろ!」


白熱する周囲をよそに、押しては返すの力技を繰り返す2人。



「安林山が、安林山が・・・どちらも、一歩も引かずに戦っているな・・・!」

「拠様・・・」

「どちらも、命を賭して戦っているのか・・・!?」



皇太子の言葉通り、鬼気迫る姿で戦う宦官と曲者。

周囲にはそう見えていたが、実際は違っていた。




「どうするんだよ、星影!?」


「私が聞きたいわよ、林山!?」




額がぶつかるくらいの距離で睨み合い・・・ではなく、話し合いをしていた。


「なによ、あの男!?よくもまぁ、とんでもないアタリを連れて宮中に来てくれたな・・・!?」

「それは俺のセリフだ!なんだよ、あの嫌な感じの宦官は!?」

「琥珀のことは否定しない!それよりも・・・」

「ああ、義烈のことは否定しない。それよりも・・・!」


喧嘩しつつも、義姉弟兼親友同士の考えていることは同じだった。



「「このままだと・・・まずい・・・・!!」」



今は、戦う芝居をしているからいい。

しかし、いつまでも長くは続かない。


「耳に届く足音が、増えてきているわ・・・」

「同感だ・・・こちらに近づく灯りも多くなってる・・・。」


周囲の様子の変化を見ながら、互いに情報交換する星影と林山。


「大体、お前が目立ちすぎるのがいけないんだぞ!?」

「仕方ないでしょう?毒でやられて大変だったのよ!?」

「毒・・・なんで、そんな厄介ごとを起こしてんだよ!?」

「起こしたんじゃなくて、巻き込まれたの!私は被害者よ・・・!?」

「どこが?確実に、加害者に近い方だろう!?」

「なによ!?」

「なんだよ!?」


拳で、刀の柄で、相手を叩きながら半分本気の喧嘩をする2人。

義姉弟喧嘩とも言えたが、現実は殺し合いをさせられている。



「林山・・・提案があるわ・・・!」

「なんだよ・・!?」



お互いの刃先を押し付け合いながら星影が言う。


「今からあなたを蹴り飛ばすから、やられるふりして逃走するのよ・・・!?」

「えっ!?」

「大丈夫!本気で蹴ったりしないから。私が蹴るのに合わせて、後ろに飛んで。そこへ私が、あなたに投げたふりをして囲んでいる兵に向かって剣を投げる。それで包囲が崩れた場所から突破して逃げるのよ・・・!?」

「お前良い奴だけど、目的のためには手段を選ばないな・・・!?」

「馬鹿ね!宮中守ってる兵なら、丈夫に出来てるはずよ。もっとも・・・家柄や親のおかげで、安全で安定した宮中の兵士として就職した輩なら話は別だけどね~」

「そうなの!?武官にも、そういう奴いるのか!?」

「人間さ、苦労を知らなきゃダメなのよ。痛い目見ないといけないのよね・・・」

「お前、宮中で何を見たんだ!?」


言いたいことが満載だったが、今はそれどころではない。


「林山、やるの?やらないの?」

「くくっ・・・星蓮のためなら、俺はやるぞ!」

「計画成立ね!いい、あなたが連れてきた凌義烈がいる方へ蹴り飛ばすからね?林山は、蹴り飛ばされたふりして後退して、そのまま侠客さんに逃げるように伝えて逃走するのよ?」

「わかった!頼むぞ・・・?」

「あなたこそ、無事に逃げてね?」


優しい会話に似合わぬ、にらみ合いをしながらささやき合う2人。


「はぁあ!」


そして星影は行動に出る。


「やぁあ!」


乱暴に剣を払い、林山めがけて蹴りを繰り出す。


「うお!」


その足が顎にあたるか当たらないかの距離に来た時、大げさに叫んで後ろへと一回転する林山。



「おお!見事な蹴りが決まった!」



周りから見れば、そう見えたが、実際は攻撃をしていなければ、受けてもいない。

ただ、蹴られたふりをして体を置きく後ろへと向かわせただけ。


「相棒!?」


作戦通り、義烈の足元に転ぶ林山。

そこを狙って・・・彼らを法している背後を狙って星影は刀を大きくふるう。


「死ねっ!!」


心にもないことを言って刀を投げる。

それはうなりを上げながら林山達へと迫る。


「ガキが・・・!」


その攻撃に、義烈が手を出そうとするのを林山が素早く止める。


「おい!?なにす――――――!?」

「逃げるんだっ!」


義烈の耳元でささやき、刀が体にかすめるかどうかの距離で身を丸めた。

侠客を庇う形で地面へと押し倒す。


「やったか!?」

「ぎゃあああああ!?」


星影の側にいた兵達は歓声を上げ、林山の側にいた兵達が悲鳴を上げる。


「あ、あぶねぇ!」

「刺さるかと思った!」


((よしっ!!))


星影の予想通り、彼女の一撃で周囲の囲みが崩れる。



「今だっ!」



乱れた人の間を縫うように、林山と義烈が駆け抜けた。


「ああ!?逃げたぞ、あいつら!」

「勝負を放棄する気か!?」

「ばーか!悔しかったら、テメーらが捕えな!」


行く手を阻む兵を殴り飛ばしながら義烈が笑う。


「挑発はいいから、一気に駆け抜けるぞ!?」

「わ~てるよ、相棒。」


掴みかかってきた兵を林山がねじりながら言えば、飛びかかってきた兵を蹴り倒しながら義烈が答える。

そのまま2人は、星影からどんどん離れていく。


「やっ・・・!」


(やった!うまくいった・・・!)


安堵の息を吐きながら、その場に座り込む星影。



「林山!」



そこへ、琥珀が駆けつける。


「林山!?どうしたんだ!?いつもの君なら、地の果てまで追いかけるのに・・・あきらめが悪くないか!?」

「お前~!!私のことをそういう目で見ていたのかぁ~!?」

「分類的にはな。」

「ふざけないでください!」


そんな琥珀の言葉に、可愛い声が非難する。


「安様は、お体を壊されているのですよ!?これ以上、どうしろとおっしゃるのですか!?」

「玲春殿・・・!」


(そっか!その手が使えたな・・・!)


助け船だと思いながら、星影はそれに乗ることにした。


「平気だ、玲春殿!これぐらい・・・うっ!」


本当に、少し気分がすぐれなかったこともあって声がかすれた。

そのおかげもあってか、立ち上がろうとして座り込んで見せれば、それだけで周囲の反応は違った。


「林山!」

「安林山殿、しっかり!」

「すまなかった林山。君が体のことも考えず・・・しっかりするんだ!」

「き、気にするな・・・!」


(これで、私がわざと逃がしたとは思われないわよね・・・?)


逃げていく林山達を見つめながらホッとする星影。

周囲はそれを放っておいてはくれなかった。


「よくも、わが友である安林山を・・・!」

「え?琥珀・・・?」


珍しく不機嫌な友は、星影を自分の腕へと引き寄せながら叫んだ。


「このまま、簡単に帰すわけにはいかない!逃がさんぞ!」

「琥珀!?」

「伏兵部隊!!」

「「「はっ!!」」」


琥珀の言葉に、周囲の屋根からたくさんの人間が現れる。



「な・・・!?」

(なんだあいつら!?)



驚く星影と、涼しい目元の琥珀の視線が重なる。

彼はニッコリ笑うと星影に言った。


「待機させていた別部隊だよ。」

「へ・・・!?」


その意味を聞き返す前に、琥珀は更なる指示を出していた。


「奴らを捕えろ!捕縛用の網を放て!」

「「「はっ!」」」

「あ、網っ!?」


(なにそれ!?)


「お前どこまで準備がいいんだ――――――――!?」


感心1割、怒り9割で怒鳴れば、異変に気付いた林山達が立ち止まる。


「なんだ~?」

「ぎ、義烈アレ!」


周囲の異様な空気に本物の林山達も気づき、屋根の上へと視線を向けていた。

そこを狙った琥珀が指示を出す。


「いまだ!かかれ!」

「「「そーれっ!!」」」


そんな掛け声と共に、林山と義烈向けて丈夫な縄で編まれた網が放たれた。


「うわ!?」

「しまった・・・!」


大河に網を投げるように、人間向けて捕縛用の網を投げつける兵達。


「ああ!?」


林山が、捕まってしまう!



(助けないと!)


「やめろ!勝負はまだ続いている!余計なことをするなっ!」



止めようと一歩踏み出すが――――――


「動くんじゃない!」

「琥珀っ!?」


自分の体を抑え込みながら、見たこともない怖い顔で言ってくる友。


「行くんじゃない、林山!今行けば、君まで巻き込まれてしまうんだぞ!?」

「ふ、ふざけるな!私は勝負の途中で~」

「君は、それだからダメなんだよ。」


叱るような口調と共に、星影を抱く力を強めながら琥珀は言う。


「賊の捕縛の巻沿いをくって、仲間同士でも死ぬことがあるのだぞ・・・!?」

「だ、だからって!殺すわけじゃ――――1人は助けるんだろう!?あのままでは、2人共殺されるぞ!?」

「別に、生け捕りにしろとは言われていない。もっとも・・・生け捕りにしようとしても、死んでしまう場合もある。」

「なっ!」

「だから、彼らが無駄な抵抗をしないことを願おう。もがけばもがくほど、縄で自分達の首を絞めることになるからね?」

「なんだよそれっ!?」


その言葉で、反射的に相手を怒鳴りつける。


「お前―――お前ら人の命を何だと思ってるんだ!?」

「相手は賊だぞ?」

「違う!」

「ならば、戦い相手か?林山よ・・・君こそ、その首に見えない縄がかかっているのがわからないのか?」

「なんだと!?」

「・・・李延年様をはじめとした一部の寵臣達が、君のあら捜しを始めているんだぞ・・・!?」

「え?」


耳元でささやく声に体がこわばる。



「ここで疑いをもたれる情けをかければ、今度こそ君は殺されてしまう・・・それで君はいいのかい?」



―星影お姉様―



琥珀の言葉に答えるように、可愛い妹の姿が星影の中に浮かぶ。


「わ、私は・・・」


私がここで死んだら。



――お姉様、星影お姉様――



(星蓮が・・・!)



――助けて!星影お姉様・・・!――



記憶の中の妹の泣き叫ぶ姿が、星影の体の動きを止めた。



「私は・・・ここで死ぬわけにはいかない・・・!」



妹を一人残して死ねない。

可愛い妹を、あの皇帝の腹の下敷きにさせたくない。


「・・・いい子だ。わかっているならば、もう何もしてはいけないよ?」


優しく、自分の髪を撫でながら言う琥珀に、きつく下唇を噛む星影。



(星蓮のためなら、多少のことは我慢する・・・我慢できるけど――――・・・!)





「離せっ!!」



聞き覚えのある声が耳に届く。


「り・・・!」



(林山!)


「離せ、貴様ら!離せ!」



目の前で、必死にもがいている親友。



―星影お姉様、私ね・・・林山のお嫁さんになるの。―



愛しい妹を、深く愛してくれている男。



―私、安林山様を、今生の終わりまで愛し続けます。―



大事な妹が、この世で一番愛している男。


(・・・私がここで動かなかった林山は?)


「くそ!縄抜け出来ない!この縄・・・硬すぎるだろう!?」


私が宮中に潜り込むために、協力してくれた親友を。

妹を奪い返すために、力を貸してくれている義弟を。



(見殺しになんかできないっ!)


「に・・・!」



逃げて林山。



その一言が言えない。


「・・・ざん・・・!」


林山と、名を呼びたくても呼べない。

呼んでしまえば、ばれてしまう。

星蓮を助けられなくなってしまう。



「―――――――・・・・!!」


(ここまでなのか・・・・!?)



琥珀の腕の中、どうすることもできずに星影は親友を見る。


「テメーら、離しやがれ!」

「ちくしょうっ・・・!」


抵抗している2人の姿が映る。



「・・・・っ!!」


(林山!!)



声に出せない声で、彼を呼んだ時だった。



「どーんっ!!」



陽気な声が辺りに響く。

同時に、むせかえるほどの煙が立ち込める。


「な、なんだ!?」

「ゴホ!?め、めくらまし・・・!?」


突然のことで、星影を抱く琥珀の腕の力が緩む。


「あ!?林山!?」


その隙をついて、星影は林山へと駆け寄る。


「今行くぞ!」


そう叫び、一目散に向かったのだが・・・


「甘いっ!!」

「うわああ!?」


突然、何かが目の前に立ちはだかり、星影の体を吹き飛ばした。


「安林山殿!」

「うああ!?」

「ガルウウ!」


飛ばされて、落下する星影の体の下へなにかがもぐりこむ。


「あっ!?」

「ガウウ!」

「紅嘉!?」


地面に叩きつけられるところを、紅嘉の体が身を挺して星影を守る。

そのおかげもあって、虎の背中で跳ね上がるだけで済んだ星影。

しかし、そのはずみで彼女の体は紅嘉の体から投げ飛ばされる。


「わっ!?」

「危ない!」


ゆるい衝撃で落ちかけた体は、駆け寄った中年の武人によって受け止められた。


「大丈夫か!?」

「え、衛青将軍!?」

「大事ないか・・・!?」

「は、はい・・・。」


間近にある男の顔に驚き、そむけてみれば、その胸板に顔を埋めてしまっていた。


(きゃあああああ!わ、私ってば、なんて大胆なことを!)


顔が熱くなり、慌てて離れようとしたが・・・


「ガァー!」

「わああ!紅嘉!?」


大丈夫―!?とでも言っているように、小虎が衛青将軍後と星影の上にのしかかった。


「こ、こら、紅嘉!私は大丈夫だよ!」

「グル~グルゥウ~」


喉を鳴らしながら甘えて、ザラザラした舌でなめてくる。


「あははは!くすぐったいなぁ~よしよし!」


褒めて褒めてと甘えてくる虎を撫でれば、上から声がかけられた。


「忠義ある子だ。」

「え?」

「一途に思われているな。」

「衛青将軍――――――――・・・・!?は、はい・・・・!」


安堵したような目で自分を見る武人。

それで照れくさくなり、視線を下に向けてまた気が付く。


「はっ!?こ、この体勢は!」

「うん?」


胡床を組む形で座り込んだ衛青の膝の上に、収まるように座り込んでいる自分。



(お姫様抱っこよりも密着してる!!)



「安林山殿?」


にやける顔で体の力を抜けば、不審そうに衛青が顔を近づける。


「・・・どうした?」

「は!?え!?い、いいえ!なんでもないですから~!」


赤い顔を横にふりながら誤魔化す星影。


「お、お助けいただき、ありがとうございます!重いですよね!?い、今すぐにどきますから!」


思わぬ幸運に感謝しつつも、名残惜しい気持ちで衛青の膝から降りようとするが――――――――


「ガル!」

「わっ!?」


そんな彼女に黒い影が覆いかぶさる。


「紅嘉。」


名を呼んだのは大将軍。

自分の腕の中の宦官に飛びつき、尻尾を振っている姿に少しだけ目を丸くする。


「こ、こら!紅嘉、こ・・・紅嘉!どきな・・・」

「グルルル~グル~」

「あ、甘えるのは後で・・・ど、どき・・・・」

「・・・・どけれそうかい?」

「・・・どけれません・・・!」


無表情で聞いてくる衛青に、耳まで赤くなりながら答える星影。

紅嘉がのしかかり、持たれかかってくるため、彼女は動くことが出来なかった。


「す、すみません、衛青将軍・・・!」

「いや、小虎ゆえ、仕方ないだろう・・・。」


さらに言えば、衛青が星影を膝の中に収めることで、巨漢の紅嘉の全体重がかからなくてすんでいるようなものだった。


(私がつぶれないようにと、私を守るように抱いて・・・衛青将軍って、本当に素敵・・・!)


非常事態ではあったが、再び緩む顔を引き締められなくて困る星影。


「林山っ!」

「安様、ご無事ですか!?」

「叔父上!?彼らはどうなりました!?」

「はっ!?そうでした!」


遠くから聞こえてきた琥珀と玲春と皇太子の声で、慌てて我に返る宦官。


(林山の命が危ない非常事態に・・・私としたことが!)


浮かれすぎたわ!



(林山っ!!)



思い出した親友の存在。


「べ、紅嘉、悪いけど、離れて・・・」

「ガウウ?」

「これ、無理やり顔を出しては・・・首が折れてしまうぞ・・・」


毛皮の間から、何とか顔を出し、這い出ようとする星影。

その姿に、危ないと言いながらも腕の中の宦官を自由にしてあげようと手を貸す衛青。

そんなことを知らない小虎は、何かの遊びかと思ってしっぽを振り始める。

なんとか動こうと錯誤していれば、先程の声が響いた。



「ぎゃはははは!青い青い!」

「な、なに!?」



立ち込める煙の中、凝らしていた眼が大きく見開かれる。

否、思わず目を丸くしてしまう者がいた。


「な、なに奴!?」

「曲者だ!」


星影の問いにそう答えたのは、やまねこのお面をつけたザンバラ髪の男性だった。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



星影VS林山、兄弟喧嘩をしつつも、知恵を働かせました。

一芝居打って、離脱の予定が・・・逃がす計画がダメになってしまいます。

ピンチを迎えた親友コンビ+侠客でしたが、新たな人物の登場でどうなるか・・・


次回へ続きます。




※大丈夫だとは思いますが、誤字脱字がありましたら、こっそりお知らせください・・・!!※



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