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君ヘ贈ル詩。  作者: リーフ
4/5

冬*サヨナラのメリークリスマス。

「♪~……ょしっ!ok!」

私は最後の練習を終え、ギターを持ち吉野君の家に向かった。

「!!だ、大豪邸……」

私の目の前にあったのは、どでかい豪邸。この家が空き家になるのか………。

「…ぇ……ぁ、………ぅ。」

裏から話し声が聞こえる。誰?

私は走って裏に向かった。

「!あ!」

そこには、吉野君と吉野君の両親らしき人が乗るリ◉ジンがあった。もう走ろうとしている………!

「ちょっと待って!!走らないでください!!!!」

吉野君はその声に気づいたのか、窓を開けた。

「八城さん…。」


もう、私が吉野君の前で直接歌う時間がない。な、なんて言おう…………。あ、あれがあったあれがあった!


もしドキドキしすぎて歌えなかったよう用のカセットテープ。ーーこれを渡せばーー


「吉野君!!め、メリークリスマス!コレ!私からのプレゼントだよ!聴いてね!………サヨナラ。」

私は早口で言った。そしてくるっと回れ右し、逃げるように走った。

ボロボロ涙がこぼれてきた。それでも走る。走る。走る。


ドンッ

「ご、めんなさ……お、お姉ちゃん?!」

詩音(しおん)!どうしたの?」

「ッお姉ちゃーーーっんっ…………ッヒック……ヒックッ」

私はしゃくりあげてしまってもうものが言えなかった。

「……落ち着いてからでいいよ。ゆっくり聞かせてね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ーーーでね、その子が今……東京に行っちゃったの……」

私とお姉ちゃんは家に帰って、ソファに座っていた。

「……………………………きっと、伝わるよ。今あたしには、それしか言えない。だけど……………………


詩音がその子を好きで、その気持ちを忘れないでいたら、それが『きっと』じゃなくて『絶対』になるかもしれないよ……」


今の私にはお姉ちゃんのその言葉が、凄く力強く感じた。




「忘れるわけないよ!」

「うん、その意気だよ!」




*・゜゜・*:.。..。.:*・お姉ちゃん、ありがとう………!'・*:.。. .。.:*・゜゜・*




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