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君ヘ贈ル詩。  作者: リーフ
3/5

秋*落ちて来た黄色い銀杏。

ねえ…


吉野君、君、最近全然こないね。


あの小さな穴から最後に顔を出したのはいつだっけか。


どうしたの?


何かあった?


歌があと2小節で出来ちゃうよ。


『楽しみにしてる』っていってくれたじゃん。


何で来ないの?


ねぇどうして?


風ももう冷たくなってきた。小さな穴の近くの桜の隣の銀杏も色付き、もう落ちて来ている。


そう、今は秋_____。

長い長い夏が終わり、吉野君の顔を見る事がなくなってしまった。

君はどこに居るの?教えて!

いつもいつも、心の中でそう叫んでいた。

歌の最後の二小節がなかなか決まらない。

「ああもう、最悪だぁぁっっ」

こらえきれなくなり、叫んでしまった。

ガサッ

後ろで音がした。

「え………?」

私は振り向く。そこにあったのは懐かしいあの顔………。


「吉野君!!」

「久しぶり」

「ど、どこにいたの?」

もっともっと質問したい事はあるのに、声が出なかった。久しぶりに好きな人に会えて、嬉しすぎて、声が出なかった。


「東京」


「え………?」

ここはド田舎。東京まではものすごく遠い。

「な、なんで行ったの……?」

私は消え入りそうな声で言った。今度は、その後を聞くのが怖かった。怖くて声が出なかった。


「俺ね、引っ越すんだって。東京に」


「………!?」



嘘だ…………。



「俺の父さん、社長なんだよ。大企業の。だから継ぐためには父さんと一緒に東京に行かなきゃならないんだ。」

「いつ行くの…………?」

「12/25」


クリスマスの日!!


「分かった!その日までに必ず曲完成させるから!待ってて!!」

吉野君は少し笑った。

「分かった」

吉野君があの小さい穴から出て行った。私の目からは、涙が溢れている………。


私は、声もなく泣いた…………。



私の涙のように、銀杏がポロポロこぼれ落ちるある日………。


雑になってますね^^;

すみません。

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