表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/38

#35 真実

「私も、言わなきゃな」


 無言を断ったのは愛佳だった。

 そうだ。人間擬きが緑なら、裏切者は――。


「緑茶、もとい緑は知らなかったようだが、私はイロドリのことを知っている」


「私は、イロドリにいたんだ」


 そう、愛佳は告白した。




「イロドリは、シキサイ能力者の組織だ。

 誰が始めたのかは知らないが、能力者を見つけては仲間に引き入れてるらしい。

 私がこの力に目覚めたとき、誰かが見てたらしくてさ。すぐに声がかかったんだ。


 あの組織は人をどうにかする技術を訓練させていた。

 多分、更に上の組織があるんだろうな。


 そのお陰であんなことができた。唆されたのもあるが、自分でやったことだ。責任転嫁はしない。当時はどうかしてた。

 君らに止められてすぐに、呼び出されてさ。組織を追い出されたよ。


 でも、精神を操れるなら、なんで野放しにしたんだろうな。

 痛い目を見せられたとはいえ、記憶はあるんだ。今みたいに情報を渡すことになるだろ」


 全貌は見えなかったが、とんでもない組織のようだ。

 以前愛佳がしたことは、とても単独犯とは思えない所業だったが、やはり裏に組織があったようだ。


「こないだのことでわかった。イロドリはあのときの私と同じようなことを誰かにやらせてる。

 私に止める権利はないけど、それでも話を聞かなきゃ。何か理由があるのかもしれないし」




「亜久里さん。もし、わたくしたちといられないのなら、話してください」

「私も、なんなら出てっていいし」


 秘密を明かさせた以上、私は今後の二人や小鳩とのかかわり方を決めなくてはならない。

 それを考えていると、二人はこんなことを提案してきた。


「……ちょっと考えさせて」


 この日の練習はとても練習というムードではなく、ぎくしゃくしてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ