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リナの冒険ノート  作者: リナ
リナの日
178/221

リナ、違いを受け入れた日

**朝**


リナは目覚ましの音で目を覚ましながら、今日のことを思いました。今日は外国から来た転校生がクラスに初めてやってくる日です。リナは少しだけ、「ちゃんと仲良くできるかな?」と不安を感じながら朝ごはんを食べました。お母さんは、「リナはきっと大丈夫、自然な気持ちで接してあげてね」と優しく微笑みました。


**午前**


学校に行くと、転校生のマリアさんが先生に紹介されました。言葉がまだたどたどしく、不安そうな顔をしているのを見て、リナもなんだか緊張しました。でも勇気を出して、「一緒に座ろうか?」と声をかけてみました。マリアさんはほっとしたように小さくうなずき、少しだけ笑顔を見せてくれました。


**昼**


お昼ごはんのとき、ほかの子たちがおしゃべりしている輪にマリアさんは入りづらそう。リナは自分のお弁当の卵焼きを分けて「これ好き?」と聞いてみました。マリアさんはうれしそうに「とてもおいしい」と答えてくれ、「自分とはちがう文化や食べ物も、やさしく伝えあえるんだな」とリナは感じました。


**午後**


掃除の時間、わからなそうにしているマリアさんにやり方を教えてあげました。とても簡単な言葉と身ぶり、そしてたくさんの笑顔で、自分の気持ちが通じていくのを感じました。マリアさんも、リナの真似をして下足箱をきれいにしてくれる姿を見て、リナは心の中がぽっと温かくなりました。


**夕方**


帰り道、「今日ね、マリアさんがありがとうって言ってくれて嬉しかった」とリナはお母さんに報告。お母さんは「リナが自分から心を開いたから、マリアさんもうれしかったんだよ」と言ってくれました。


**夜**


日記を書きながら、リナは今日の一日を思い返します。「人はみんなちがうけど、ちがうからこそ仲良くなれるんだ」と感じました。心の中で「明日も自分から声をかけてみよう」と静かに決意します。





**リナの感想文**


今日は転校生のマリアさんと初めて話しました。最初はきっとマリアさんも私も不安でいっぱいだったと思います。でも、自分から声をかけてみたり、笑顔で話しかけてみたりすることで、少しずつ気持ちが通じ合うことができました。


国や言葉がちがっても、やさしい気持ちや思いやりは伝わるんだと思いました。これからも、自分とちがう人や新しいことに出会ったときは、こわがらずに自分から心を開いてみたいです。ちがいを受け入れることで自分も成長できた、そんな一日でした。

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