リナ、あたらしい世界にふれた日
**朝**
リナは、今日が図書館でのボランティア体験の初日であることに少し緊張しながら目を覚ましました。本を読むのは大好きだけど、人前でお手伝いをしたことはほとんどありません。「うまくできるかな」とそわそわしながら身支度を整えました。朝食のとき、お母さんに「失敗したらどうしよう」と打ち明けると、「チャレンジすることで、きっと新しい何かに気付けるよ」と笑顔で励ましてくれました。
**午前**
図書館では本の整理や、来館者の案内をする仕事を任されました。最初は戸惑いもありましたが、スタッフの人が優しく教えてくれて、徐々にリナも慣れていきました。本を探している小さな子に声をかけて、いっしょに本棚をまわったり、お年寄りの方に席を案内したりするなかで、少しずつ緊張がほどけていきました。
**昼**
休憩中、同じくボランティアに来ていた高校生のお姉さんたちがリナに声をかけてくれました。「はじめてで大変だったでしょ?」と聞かれて、リナは素直に「ちょっと怖かったけど、今は楽しいです」と話すことができました。普段はあまり話さない年上の人たちと会話できたことで、自分の中の世界が広がっていくのを感じました。
**午後**
午後には読み聞かせイベントのお手伝いも任されました。いきなり皆の前で本を読むのは勇気が要りましたが、スタッフの人たちがやさしく見守ってくれて、「失敗してもいいよ」と背中を押してくれました。リナも思い切って参加すると、子どもたちがキラキラした目で聞いてくれて、読み終わったあとに「ありがとう」と言ってもらえました。「やって良かった」と心から思えた瞬間でした。
**夕方**
ボランティアが終わるころには、リナは最初の不安を忘れていました。家に帰って「今日は新しい体験がたくさんできたよ」とお母さんに報告すると、「リナの顔がすごく明るいね」とほめてもらえました。リナは、挑戦することで得られる達成感と、小さな自信が自分の中に生まれているのを感じました。
**夜**
寝る前に日記を書きながら、今日の一日を振り返りました。「今度はもっといろんなことに挑戦してみたい」と、心に新しい目標も生まれました。
**リナの感想文**
今日は、初めての図書館ボランティアに参加しました。最初はとても緊張して、うまくできるか心配だったけど、いろんな人の助けを借りて、だんだん楽しくなっていきました。困っている人に声をかけたり、読み聞かせに挑戦したりして、「やってみればできることもあるんだ」と思えました。普段出会わない人や、知らなかった仕事にもふれて、世界が広がった気がします。
これからは、勇気を出して新しいことにもっと挑戦してみたいと思います。失敗しても大丈夫だと知れたことが、一番の成長だと思います。




