表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リナの冒険ノート  作者: リナ
リナの日
173/221

リナ、ゆずり合う心を学んだ日

**朝**


リナはいつもより少し早起きして、家を出ました。今日は学校で体育館のバドミントンの順番を決める日。最近、ラケットを新調したばかりで、リナは練習が楽しみでしかたありませんでした。朝食のとき、お母さんに「今日は一番でコートに入りたいな」と話すと、「思い通りにならないときも、まわりをよく見てみるといいよ」とやさしく言われました。


**午前**


体育館では、みんながコートを使いたくてわくわくした様子。じゃんけんで勝ったリナは、一番最初にコートに入ることができてとてもうれしかったです。でも、後ろで友だちが残念そうな顔をしているのに気付き、胸がすこし痛みました。自分が楽しんでいる間も、順番を待つ友だちの姿が気になってしまい、どこか集中できませんでした。


**昼**


昼休み、リナは友だちに「次は交代しようね」と声をかけました。友だちが「ありがとう、リナ」とにっこり笑ってくれて、リナの心もほっと温かくなりました。みんなで順番を守ってゆずり合って遊ぶうち、たくさんの笑顔が生まれました。


**午後**


午後の自由時間も、リナは後からコートに来た下級生が困っているのに気付き、「どうぞ、一緒にやろう」と声をかけました。みんなで交代しながらバドミントンを続けると、いつもより広がった輪の中で、新しい友だちもできました。「自分だけじゃなくて、みんなで楽しむってすごくうれしいな」と心から思うことができました。


**夕方**


帰宅すると、お母さんに「今日は順番をゆずったら、もっと楽しくなったよ」と話しました。お母さんは「思いやりって、まわりも自分も幸せにできるんだよ」とやさしくなでてくれました。


**夜**


寝る前、リナは「自分の気持ちと同じくらい、まわりの気持ちも大切なんだ」と日記に書きました。ゆずり合うことで、もっと楽しい一日になることを実感したリナは、また一つ大切なことを学んだ自分を抱きしめるような気持ちで、やさしく眠りにつきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ