リナ、心をひらく勇気を持った日
**朝**
リナはカーテン越しのやわらかな光で目を覚ましました。今日は新しいクラスになってはじめての遠足。普段は仲良しの友だちと張り切るリナだけれど、新しいクラスでまだ打ち解けきれていないことが少し不安でした。朝ごはんを食べながら、お母さんに「新しい友だち、作れるかな」とぽつりとつぶやくと、「大丈夫。自分から一歩ふみだせば、きっといい出会いがあるよ」とやさしく言葉をもらいました。
**午前**
バスの中では、近くの席の子に声をかけてみたいと思いながらも、勇気が出せずにいました。でも、「自分から話しかけてみよう」と心に決め、思い切って「好きなアニメとかある?」と隣の子に話しかけてみました。すると、相手も少し緊張しながらも嬉しそうに話を広げてくれて、だんだんと打ち解けていく自分に気づきました。
**昼**
公園でのお弁当の時間、今まで話したことのない子たちと自然に輪になり、お互いのおにぎりやサンドイッチの話で盛り上がりました。自分から話題を出すことで、新しい輪が広がっていく体験に、リナの胸はやさしく温かくなりました。
**午後**
帰りのバスの中や自由時間にも、新しい友だちと好きな音楽や趣味についてたくさん話をしました。最初は不安でいっぱいだったのに、いつのまにか笑顔で過ごしている自分に気づき、「心を開くって、思っていたより気持ちがいいな」とリナは感じました。
**夕方**
帰宅し、「今日はどんな一日だったの?」とお母さんに聞かれ、リナは「勇気を出して話しかけたら、友だちが増えたよ!」とにっこり報告しました。お母さんは「リナの勇気、とても素敵だったね」とやさしく頭をなでてくれました。
**夜**
寝る前、リナは「最初に感じた不安も、勇気を出せばすぐに消えるんだ」と日記に書きました。「心をひらくことの大切さ」を胸に、これからもいろんな人に話しかけてみたいと新たな目標もできました。やさしい気持ちと新しい自信に包まれて、リナは静かに目を閉じました。




