噛めば噛むほどに
乾いている
ずっと
潤いなく
孤独なまま
今はどうにか
孤独からは
抜け出して
ただずっと
乾いている
何もなくて
空っぽで
思い出したくもない記憶と
後悔ばかりのこれまでと
だけど
手を抜いて
逃げていたばかりな
つもりでもなくて
周りから
どう見えているのか
自分のことは
本当にわからない
必死で
夢中で
抗ってきた
こんなのは
あまりにも手前味噌かもしれないけれど
ずっと乾いてきた
この身は
乾いてきた分だけ
中に
中心に
旨味が凝縮されている
自分のことは
わからない
でも
噛めば噛むほどに
そんな生き方を
僕はしてきたんだって
これまでのこと
頭ごなしに
否定して
生きていくことなんて
そんな悲しいこと
しなくたって
いいはず