二人目の子供の妊娠と、実父の急病
娘が一歳半になる頃には、私のお腹の中に、二人目の子供が出来ました。どうやら、私の体質は、「切迫早産」になりやすい体質らしく、二人目の子の妊娠の時にも、切迫早産気味となり、内服薬の服用が始まりました。
里帰りを中断して、自宅で娘を育てた私は、二人目の子も、里帰りはせず、産後は自宅で子供を育てる決意をしていました。ただ、実母には「二人目が出来た」ことは、実弟を通じて実母に伝えていました。実母と私との間には、娘の出産を機に、大きな溝が出来てしまっていたのです。
妊娠七ヶ月の頃、大きな出来事がありました。
実父が心筋梗塞で倒れたのです。仕事中に、工場内で心停止・呼吸停止の状態で発見され、AEDで蘇生。たまたま、私が住む地域の近くの総合病院に救急搬送されました。
私は、小さな娘を連れて、身重の体で、実父の入院先の病院に駆けつけました。私が身内で一番最初に到着したため、医師からの説明を受け、治療が開始されました。程なく、夫、実弟と実母が到着。しかし、実父の意識は戻らず、集中治療室での治療が開始となりました。
集中治療室には、乳幼児は入室できません。私は、娘を夫に預け、実父の元に向かいました。多くの管に繋がれた実父。私が娘の出産後、里帰りを急遽、取り止めて帰宅してしまったので、実父は、初孫の成長を知りません。この時、初めて、自分自身が「親不孝者」だと痛感しました。