「何か」が違う…
一歳半となった娘。
私が違和感を感じたのが、娘との日々の生活の中の出来事でした。
前日に、「明日、公園に遊びに行くよ」と伝えておいたところ、雨降りとなってしまい、公園遊びに出掛けられなくなってしまいました。「雨が降っているから、お出掛けできなくなっちゃった」と話すと、途端に娘は大泣きに。雨の中、傘をさしながら、公園に出掛けることで、娘はようやく落ち着き、雨の公園の中を走り回っていました。
またある時は、駄菓子屋さんに行くと、ガムの陳列がバラバラで、娘はキレイに並べようとします。しかし、横からガムを選びにきた子にガムの陳列をぐちゃぐちゃにされ、再び、キレイに並べることを繰り返します。そんなことが30分以上続き、「そろそろ帰るよ」と話し、手を引っ張って帰ろうとすると、お店の前で大泣きに。周囲のお客さんから「しつけのなっていない子だね」と大声で言われ、私の方が落ち込むことが増えてきました。
買い物のカートにもこだわりがあり、いろいろなキャラクターのカートがありますが、ミニーちゃんのカートにしか乗ってくれません。あいにく、ミニーちゃんのカートが出払っていて、アンパンマンのカートに乗せたところ、ちょうどミニーちゃんのカートを使い終わった親子連れがカート置き場に戻ってきて、娘はすかさず、そちらのカートに乗りたい!と駄々をこねます。
娘には、強いこだわりと、予定の変更が苦手であることに気付き、本屋、図書館でいろいろな文献を読みあさりました。すると、『発達障がい』という言葉が目に飛び込んできて…もしやと思い、市の子ども発達相談センターに、娘を連れて相談に出掛けました。
相談員の方は根気よく、私の話を聞いてくださり、発達の検査をしましょうと仰ってくださいました。検査の結果は…「問題無し」でした。
娘は、外ではとても「良い子」で、先生方や相談員の方への受け答えもしっかりと出来、検査も、私とは別室で行なったのですが、落ち着いた様子で取り組めたとのこと。相談員さんからは「お母さんの気にし過ぎではないか」「とても利発的な子で問題ありませんよ」と言われたのです。
しかし、毎日、娘と過ごしている私には、娘の行動が奇異な一面があるように感じてなりませんでした。
確かに「良い子」なのですが、些細なことで癇癪を起こしたり、ひとつのことへの強い執着、こだわりがありました。
「何かが違う」
…この気持ちは、娘が小学生になるまで、ずっと私の心の中にくすぶり続けました。