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《バトル声劇台本》クロニクル  作者: うかんむり
リリースオブギルティ(男3:女1:性別不問1)
9/21

英雄感謝祭【リン】【アルカナ】【ミア】【村長】

0:馬車の中

0:馬車に乗っているのは

0:剣を腰に携え、派手な甲冑を着ている小柄な勇者

0:ローブを身にまとう印術師

0:羊の角をバンダナで隠す悪魔の暗殺者

ミア:リンドル地方か……

アルカナ:どうした? ミア

ミア:いや、なんでもない

リン:なんだあれ! お祭じゃないか!?

0:リンの指差す先には村の祭と思われるものがやっていた

アルカナ:世間知らずの癖に分かるのか

リン:馬鹿にし過ぎ

リン:ふん! アルカナなんて知らないもん!

アルカナ:あれはなんの祭だ?

ミア:英雄感謝祭。このあたりの山に昔ドラゴンが巣を作った

ミア:山のモンスター達が山から降りてきて村を荒らしたんだ

ミア:それを先代の勇者が解決した。その感謝を忘れぬべく、ああやって祭をやっているんだ

アルカナ:ミア、ここの地域に縁でもあったのか?

ミア:ああ……

0:アルカナはミアの表情が暗くなったのを見つめていた

リン:あ、そうだ……馬車の休憩がてら少しあの村に寄ろうよ

アルカナ:そうだな。それもいい

ミア:すまない。俺はここで待っている

リン:え!? なんで!?

0:馬車が止まり、扉をアルカナが開く

アルカナ:リン、行くぞ。ミア、馬車の留守番してくれるんだよな?

ミア:ん? ああ

アルカナ:ありがとう。お前の分も楽しんでくる

リン:どうしたのさ、アルカナ、なんでミアを置いていっちゃうんだ

アルカナ:……リン、お前はまだ何も功績を上げてはないが、当代の勇者なんだ。この村では堂々と振る舞え。みんなに勇気を与えるのが、勇者の務めなんだろう

リン:そうだね。ここの村長に挨拶してくるよ

0:村役場

村長:あなたが! 勇者様ですか!? 私どもの英雄感謝祭にお越しくださりありがとうございます!

リン:偶然通りかかったからね。せっかくだし来てみたんだ

村長:村の者達も喜びます! そうです! 夜の目玉イベントのエンディングの隠しゲストとして登場というのはどうでしょうか

アルカナ:それは難しそうです。既にこの派手な鎧を着ているのをいろんな村人に見られています

リン:アルカナだって、そのいかにも印術師いんじゅつしです! っていうローブ目立ってたじゃないか!

アルカナ:仕方ないだろ! 印術師いんじゅつしっぽい格好をしろといわれたから王都で買ったんだ

村長:それで……どうされますか?

リン:普通に祭を楽しむつもり

アルカナ:その格好で行くつもりか?

リン:そうだね……鎧と剣はここに置いておく

アルカナ:わかった。俺は役場に用事があるから残る

リン:役場に用事?

アルカナ:活発になってるモンスターが現状どうなっているか確認するだけだ

リン:なるほど……それも僕達の仕事だね。アルカナ、ありがとう

アルカナ:気にするな。お前は戦闘以外は苦手だろう

リン:そうだね。行ってくるよ!

0:リンは街へと出掛ける

村長:鎧を脱ぐと、誰も勇者だとは思いませんね

アルカナ:ああ、そうですね。ほっとけないし、支えがいのある。アイツの明るさに救われてます。アイツは真の勇者なんです

村長:それは勇者様本人には言ってるのですか?

アルカナ:言えないですよ。調子に乗ってしまう

村長:はははは(笑い方自由)

アルカナ:ふっ(釣られてクスリと笑う)

アルカナ:さて、過去のモンスターの被害の資料はありますか?

村長:最近、この国中のモンスターが活性化していると、伺ってます

アルカナ:それにしても、モンスター被害の件数が少ないですね

村長:そうですね。先代の勇者様が来た時に近隣のモンスターは駆逐されました

アルカナ:先代は恐ろしいですね

0:アルカナは資料を漁った

アルカナ:これは、モンスターではなく、悪魔……

村長:村の娘が連れて来た一匹の悪魔がいたんです。それが……ある朝の事です。村人達を次々と殺していきました……

村長:私は村長として後悔しました。何故最初に娘にもっと反対しなかったのか。そうすれば村人達も殺されずに済んだのに……悪魔なんてかくまわなければ……

アルカナ:これは人魔大戦の前の話ですか?

村長:ええ…魔王が倒されて20年ほど後の出来事です

アルカナ:そうですか……その悪魔の特徴は?

村長:恐ろしい羊の角が生えた悪魔です

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